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乳児遺棄容疑で母逮捕 相談受けた慈恵病院、警察に苦言「女性保護すべきだ」

2020年12月10日 22時21分30秒 | 事件・事故

12/10(木) 19:18配信

毎日新聞

死体遺棄容疑で逮捕された女性とのやり取りを説明する慈恵病院の蓮田健院長=熊本市西区で2020年12月10日午後2時27分、清水晃平撮影

 親が育てられない乳幼児を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営する熊本市の慈恵病院は10日、記者会見し、死産したとみられる赤ちゃんを東京都品川区のマンションに遺棄したとして7日に警視庁大井署に死体遺棄容疑で逮捕された20代女性から6、7日に相談を受けていたと明らかにした。蓮田健院長は「女性は保護されるべきで、逮捕は非常に遺憾だ」と指摘。妊娠で不安がある場合は同病院の無料電話(0120・783・449)に相談するよう呼び掛けた。

【写真】慈恵病院の「赤ちゃんポスト」

 蓮田院長によると、6日午後11時27分、女性から「朝7時ごろに自宅で死産をしてしまった。生活が苦しく、体調が悪くなり、先月ごろ仕事を辞めた。両親とも死別しており、頼れる人もなく、身分証も保険証もない。どうしたらいいか」と病院にメールがあった。7日に病院側と電話でやり取りをした女性が「少なくない出血がある」と告げたため、蓮田院長は保護が必要だと判断して大井署に通報した。

 同署は7日、女性が赤ちゃんの遺体を黒のポリ袋に入れて放置したとして、死体遺棄容疑で逮捕した。

 蓮田院長によると、女性は「10月ごろには(おなかの中で赤ちゃんが)動いていたが、11月ごろに動かなくなった。便秘だと思って安心していた。12月にやっと生理が来たと思ったら大出血した」と話したという。蓮田院長は「赤ちゃんは子宮内で死亡したとみられる。身寄りもなく、生理が来たと思ったら赤ちゃんが出てきた。冷静には対応できない」と語った。

 また、蓮田院長は「望まない妊娠をした女性は『妊娠をしていないはずだ』と自分に都合のいい解釈をして対応を先延ばしにすることがよくある」と指摘。妊娠や出産で悩みがあれば同病院に迷わず連絡するよう呼び掛けた。

 女性への対応について、大井署の古畑雄二副署長は取材に「遺体は別の物と一緒にポリ袋に入れて放置されており、死体遺棄容疑が成立するのは明らかで、逮捕は妥当と考えている」と語った。【清水晃平、土江洋範】

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「勝負の3週間」効果上がらず ハイペースで感染拡大

2020年12月10日 12時27分26秒 | 社会・文化・政治・経済

12/10(木) 20:00配信

朝日新聞デジタル

多くの飲食店が立ち並ぶ新宿・歌舞伎町=2020年11月18日、東京都新宿区

 新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと、政府が「勝負の3週間」を呼びかけて以降も感染拡大が収まらない。繁華街を抱える都市の人出も一部を除いて大きな減少は見られず、東京都では10日、過去最多となる602人の感染が確認された。

【写真】ウイルスの起源解明への挑戦「あの山へは行くな」

 政府の分科会は11月20日、酒を提供する飲食店の営業短縮など、3週間程度の集中的な取り組みを求める提言を出した。同25日には、コロナ担当の西村康稔経済再生相が記者会見で、「3週間が勝負だ」と発言。感染拡大を抑えていくために大事な局面だと強調した。

 しかし、分科会の提言から3週間近く、大臣発言から2週間が経っても感染は広がり続けている。東京都や大阪府では、営業時間の短縮要請などの取り組みがあったが、目立った効果は上がっていない。11月は月間で過去最多の4万7512人の感染が確認されたが、12月はそれを上回るペースで、10日間で2万人を超えた。

 12月は16都府県(9日時点)で新規感染者が1日あたりの最多を更新。全国の合計でも9日、過去最多の2811人を記録した。医療体制の維持のために重要な指標となる重症者数も、8日時点で過去最多の555人となった。

朝日新聞社

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魔法の言葉

2020年12月10日 12時27分26秒 | 社会・文化・政治・経済

“10 Magic Words to Enhance Your Child's Self Esteem (Kodomo No Jiko Kōtei-kan O Takameru 10 No Mahō No Kotoba)”, Book (Eng...

石田 勝紀 (著)

使ってませんか? 子どもの心を破壊する3つの呪いの言葉。

自己肯定感が高い子どもは、
・自分の意見をきちんと伝えられる
・進んで勉強に取り組む
・むやみに傷つかない
・協調性が高く、他人に寛容(やさしい)
・失敗をおそれない
・無用のいさかいはしないetc…
つまり、自己肯定感が高い子どもは、人生をハッピーに生きる術を持っているのです。
実は、多くのママさんが日常使っている「早くしなさい! 」「ちゃんとしなさい! 」「勉強しなさい! 」などの言葉が、子どもの自己肯定感をつぶす大きな原因になっています。
本書で教える簡単な「10の魔法のことば」を上手に使うことで、子どもたちの自信は、驚くほどの上昇カーブで回復していきます。自主性が芽生え、成績は上がり、努力をいとわない子どもに育ちます。
ぜひ「おためし3週間」くらいの気持ちで、魔法のことばを日常にちりばめてください。ママの笑顔の時間だって、必ず増えていきます!

【目次】
○はじめに あなたは呪いの言葉を使っていませんか?
○第1章 自己肯定感が低い日本の子どもたち
○第2章 子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば
○第3章 悩めるママたちの相談室
○第4章 お母さんの自己肯定感も高めてしまいましょう

【著者プロフィール】
石田勝紀(いしだかつのり)
1968年、横浜市生まれ。20歳で学習塾を創業。これまで3500人以上の生徒を直接指導する傍ら、講演会、セミナーなどを通じて、のべ5万人以上の子どもたちを教えてきた。34歳で、都内中高一貫私立校の常務理事に就き、経営、教育改革を敢行。現在は「日本から勉強嫌いな子をひとり残らずなくしたい」という信念のもと、全国各地でママさん対象のカフェスタイル勉強会「ママカフェ」や講演会にも力を注ぐ。『東洋経済オンライン』での人気連載コラムは、累計5700万PV(2018年6月時点)を記録している。2018年4月、都留文科大学特任教授に就任。主な著書に『勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう! 』『子どもを叱り続ける人が知らない5つの原則』(以上、ディスカヴァー・トゥエンティワン)『AI時代を生きる子どもの才能を引き出す「対話力」』(ビジネス社)はじめ、多数の書籍を出版している。

内容(「BOOK」データベースより)

「早くしなさい!」「ちゃんとしなさい!」「勉強しなさい!」子どもに向かって、毎日こんな言葉をかけてはいませんか?実は、こんな何気ない言葉が、子どもの自尊心をつぶしています。親が使う言葉を変えると、子どもの自己肯定感は高まり、自己肯定感が高まると、学力も驚くほど伸びていきます。魔法のような言葉がけを、ぜひ、今日からためしてください。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

石田/勝紀
1968年、横浜市生まれ。20歳で学習塾を創業。これまで3500人以上の生徒を直接指導する傍ら、講演会、セミナーなどを通じて、のべ5万人以上の子どもたちを教えてきた。34歳で、都内私立中高一貫校の常務理事に就き、経営、教育改革を敢行。2018年4月より都留文科大学特任教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
中学2年の長男にこのごろ何を話しかけても、
「うるせえ」「うざいんだよ」「クソババア!」と怒鳴られてばかりでした。
本書にある魔法の言葉を、ためしに使うようにしてみたところ、
自分のほうから進んでクラブ活動の試合結果などを話してくるようになりました。
自分がこれまで何気なく使っていたのが、著者の言う「呪いの言葉」に違いなく、
それを「魔法の言葉」に変えると、息子の反応がこんなに変わるのかとびっくりです。
イラストや4コマも押しつけがましくなくて、気に入っています。
 
 
思春期に入った息子との関係に悩んでいる中、この本を知りました。
自分ではどうすることもできないのではなく、何もしないで子どもに下駄を預けることが最適なことだということが心に響きました。親はあきらめる力を試されているのだなあと。読む本から何を得たいかは、その時期やタイミングで変わってきます。良い本に出会いました。
 
 
小5女子の夏休み前に、カリカリする毎日で子供の自尊心を傷けまくってることに不安を感じていました。本書は、根拠のある取り入れやすい声掛けテクニックで早速やってみました。子供の反応は上々で母子関係は良好。お互い夏休みはストレス軽減されました。小6ママ友にもオススメしました。うちは主体性は成功しましたが、進度のコントロールはまだまだです。引き続き頑張ります
 
 
もっと子供が小さい頃に読んでおくべきでしたね。お薦めです。
 
 
 
友人からの勧めで購入!
田舎だと本を探すのも一苦労。
Amazonだとすぐに探せるし、すぐに届くので重宝しています。
子育ては楽しいけど、正解も分からず不安も大きくなる中、具体的に知ることが出来るのは本当にありがたいし、自信も持てるので、子育て中の方にはオススメです😉
 
 
本に出てくる呪いの言葉はまさに日常、私の口から発する言葉ばかりでした。
日常を省みると共に、答えは私の(自分の)中にあることに気づかされました。
いつも身近に置いておいて、手に取りたい本に出逢えました。
石田さんの言葉は私の心に響きます。
 
 
読んでみると筆者のいう「魔法のことば」とは何も特別なことばではありませんが
実践できたら子どもに限らず、すべての対人コミュニケーションにおいて
うまくいくんじゃないかというくらい普遍的な「ことば」使いだとわかります。
そこに気づかせてくれる良書。
変に難しい表現もなくスイスイ読め、早いひとなら1〜2時間で読めてしまうのではないでしょうか。
そのあたりが逆に物足りない人もいるかもしれません。
箸休め的に置いてあるイラストや4コマ漫画のテイストが程よく効果的で、どうしても深刻になりがちなテーマをさらっと読ませます。
 
 
もしも、学校へ通う年頃のお子様の子育てに行き詰まっていたら、この本を強くお推すめします。

頭では聞いて分かっていたつもりだったけれど、この本のおかげ強く背中を押してもらい、励まされました。魔法の言葉、かけていたつもりだったけど、まぁ、そうではなかったから次女が不登校になったわけなのでしょう。

一年が経ちますが、娘の笑顔が格段に増えたこと、あの子が少しずつ自信を取り戻してきたこと、健康でいること、目を見張る変化です。

彼女も頑張りましたが、私も頑張った。

まだ、たまに勉強の遅れに私の気がいってしまいパニクることもありますが、長い人生いつでも取り戻せると私の期待を手放して、あの子を信じて、見守って行こうと思います。

この本は殿堂入りです。

他人の「何気ない一言」に助けられました。-600万人が泣いた魔法の言葉

2020年12月10日 12時01分25秒 | 社会・文化・政治・経済
他人の「何気ない一言」に助けられました。 600万人が泣いた魔法の言葉【電子書籍】[ 大手小町編集部 ]
内容紹介

〈何気ないからこそ、よく効きます!〉 読売新聞が運営する「大手小町」の人気掲示板「発言小町」で2010年のベストトピとして選ばれた「他人の何気ない一言に助けられた」。さまざまな苦境や悩みから救ってくれた「何気ない一言」の数々は「涙なしには読めない」「世の中捨てたもんじゃないと思った」「自分も救われた」などと大反響を呼びました。 その「一言」を厳選し、いつでも手もとに置いていただけるようまとめたのがこの一冊です。

「恋愛・結婚」「仕事」「家族」「出産・育児」「健康・体のこと」5つのテーマで気になるところを開けば、あなたがいま必要としている「一言」に出会えます。

読売新聞が運営する「大手小町」の人気掲示板「発言小町」で話題になったトピック「他人の何気ない一言に助けられた」。さまざまな苦境や悩みから救ってくれた「何気ない一言」の数々は「涙なしには読めない」「世の中捨てたもんじゃないと思った」「自分も救…もっと見る▼

著者略歴

「大手小町」は、読売新聞の大手小町編集部が作る情報サイトです。読むとホッとしたり、スカッとしたり、わくわくしたり、働く女性が気になる情報を選んで届けます。編集部のある東京・大手町にちなんで「大手小町」と名付けました。 「発言小町」は読売新聞が運営する女性向け掲示板。恋愛、子育て、仕事の悩みなどを匿名で相談できます。笑える話、泣ける話の投稿も人気。女性のホンネが分かる「ネット版井戸端会議」の場です。

〈恋愛・結婚〉
〈仕事〉
〈家族〉
〈出産・育児〉
〈健康・体〉、
そして新型コロナウイルス流行下での〈マスクをしながら〉。

6つのテーマで気になるところを開けば、
あなたがいま必要としている「一言」に出会えるはずです。

1~2ページごとにまとまっているので、
いつでも、どこからでも、好きなようにお読みいただけます。

※本書は2011年に刊行された単行本『他人の何気ない一言に助けられました。』に新たな内容を加え、改題したものです。

 

落ち込んでいた時、元気づけられそうなタイトルにひかれ一気に読みました。
「恋愛・結婚」「仕事」「家族」「出産・育児」「健康・体」の5つのテーマに
分けられ、それぞれに感動のドラマと言葉が繰り出されてます。
例えば、「恋愛・結婚」では、離婚後、空しさを感じて生きていた女性が
別れた旦那に復讐したいと友人に話した時「その人といたときより幸せになることが
一番の復讐だと思うよ」との言葉があり、「出産・育児」では
生まれた子供の発語が遅く悩んでいた女性が、「この子はね、言葉の器が大きいのよ。
今しっかりためているの。そのうち溢れ出すようになるから」とカウンセリングの女性に
言われ安心し、後におしゃべりになっていたという話など普段着のさりげない言葉だけど、
心の琴線に触れる言葉ばかりで、あらためて一生懸命に生きていることの尊さに胸を熱くします。

 

「今日よく寝たら
あしたまたいちからできるよ」
きょうの仕事に疲れて、あしたの仕事に頭抱えている今、
この一言、うれしいなあ。

辛いとき、疲れたとき、この本を開くと
きっと楽になれる、元気になれる、一言に出会えるはず。

「仕事」のほかに「恋愛・結婚」「家族」などがあり
自分が必要なところから読める。

電車・駅、タクシーなどのエビソード、が見開きに
コンパクトにまとめられているけれど、
その一言ももっと知りたい気分になった。

 

母も父も共に面白いといっていました^^
私も飽きることなく読めて、面白かったです!
おすすめです!

 

 

今年は色んな事がありました。自粛、マスク不足。殺伐とした年でしたがこの本を読むと泣けてくるものが多かったです。私はコロナ感染者が多い場所に住んでいてやはり「感染しないだろうか、感染させてないだろうか」と思う日々です。会いたい子供にも会えません。でもまとめ買いする店で知らない人から優しい言葉や親切な対応を頂き生きています。
ニュースを見ると「(感染者が少ない地域の人が)こっちには来るな」と言われているのを見ると自分が「汚い者」だと思われていると凄く感じるのです。 GoToトラベル、イートは利用してません。
そんな中で心がホッとするような本に出会い、幸せです。

 


絶対に場所を明かせない…貧困に苦しむ母子家庭支える「ある施設」の姿

2020年12月10日 07時14分56秒 | 事件・事故

12/8(火) 7:02配信

現代ビジネス

コロナで深刻化する社会問題

新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらず、自粛ムードの中、感染しないようにと神経を尖らせる生活が続く。ストレスが多い状態が続くことで、自殺率は上昇しており、コロナ感染の死者数よりも自殺者数の方が多くなっている。中でも女性の自殺者数が増加している。

【写真】理解不能…保育園で子どもをグルグル巻きにした現場と「食事」

 警視庁が2020年11月9日に発表した「令和2年の月別自殺者数(10月末の速報値)」によれば、10月の自殺者数は男性が1306人で前年比21.3%増、女性は852人で前年比82.6%増だった。

 そんな中にあって気になるのは、母子家庭の存在だ。日本の18歳未満の7人に1人が、その国の等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない相対的な貧困状態に陥っているという、いわゆる「子どもの貧困」問題。この貧困状態に陥っている子どもが最も多いのは、母子家庭で育つ子どもたちなのだ。

 非正規労働者が多く所得の低い母子家庭は、コロナの経済的ショックを受けやすい。子どもの貧困問題は、ただ単純にお金がないということではない。虐待やネグレクト、発達障害など違う課題が絡み合って貧困状態に陥っているケースが多い。

 そして、問題の根元を探ると、親自身が虐待経験者であり、子ども時代にきちんとした教育を受けられなかったり、精神疾患を抱えていたりすることなどが上がってくる。

 問題が問題を生み、深刻化し、そこから抜け出すことがどんどん難しくなっていく。世代を跨いで連鎖している。コロナによって経済的、精神的ショックがプラスされている今、問題が深刻化していたり、潜在的に抱えていた課題が表面化したりする家庭が増えていることが予想される。

 そんな今だからこそ、知ってほしい場所がある。

場所が明かせない「ある施設」

『イチゴイニシアチブ』は東京を中心に、児童養護施設や乳児院の子どもの七五三や成人式をお祝いする活動を行っている。写真/冨岡久美子

 2020年11月某日、都内のある施設で七五三のお祝いがあると聞き、着付け師やヘアメイク、写真のプロと一緒に施設に入らせてもらった。このプロのヘアメイクやカメラマンは、社会的な養護が必要な子どもたちに対して、人生の節目をお祝いする手伝いをしたいと集まった『イチゴイニシアチブ』という有志グループの人たちだ。

 彼らについて行った場所は、ある特定の人に対して、居場所を知られてはいけない事情を抱えた人たちが生活する場所だ。たとえ施設の目の前を通っても、その施設があることがわからない。グーグルの地図検索をしても、場所が表示されない。入り口の看板もないほど、厳重に管理されている。

 決して公にできない場所だが、「だからこそ必要としている人に施設の存在を知ってもらいたい」と、特別に施設の取材に入らせてもらった。

DVや貧困に苦しむ母子の駆け込み寺

着物を着せ、メイクを施す。七五三を「祝う」という行為を通して、親も子も幸せを共有できる。撮影/大川綾子

 静かな住宅街の一角に、その施設はある。足を踏み込むには、施設の職員の許可が必要で、許可がなければ扉が開くことはない。

施設の中に入ると、可愛らしいぬいぐるみや装飾が目に入り、優しげな雰囲気を感じる。施設内には、子どもの遊び部屋や、居住する子どもや卒業した子が利用している学童施設や調理室、そしてそれぞれの家族の部屋のドアが視界に入ってくる。 住人や施設職員が廊下で井戸端会議する姿が何度か見受けられ、信頼できる人に囲まれて、大人数で共同生活をしているような空間は、安心感が得られそうだ。ここは、全国に226カ所ある「母子生活支援施設」の一つだ。

 「母子生活支援施設」、その言葉を聞き慣れない人も多くいるだろう。母子生活支援施設とは、児童福祉法38条で定められた児童福祉施設の一つ。18歳未満の子どもを養育している母子家庭で、夫のDVから逃れてきた母子や、生活に困窮する母子が暮らすための施設のことだ。市区町村が窓口になっており、申請が通ると入所することができる。

 DVや虐待、ネグレクトなどを理由に、生存権が脅かされ、家庭生活を継続することができなくなった母子の入所が増えており、全体の半数を超えてきている。シェルターとしての役割もあるため、住所は知られないようにしているのだ。

 今回お祝いする女の子にはどういう事情があったのか。初対面の筆者には理解しきれるはずもないが、まだ読み書きも習い始めていない3歳の女の子が、ヘアメイクさんに「よろしくお願いします」としっかりと言って、座る姿に驚いた。

着付けのために用意してもらった部屋は、普段、緊急避難で施設に逃げ込んできた人を一時的に数日匿うために使われているが、この日は、特定の居住者がいないため、当日の着付け部屋になった。 キッチンにはすぐにでも生活が始められそうなくらいの家電や食器などが揃えられており、奥の畳の部屋には、子ども用の椅子や絵本が置かれていた。決して広いとはいえないものの、ここに布団を敷いて、一時的に身を寄せるには不自由はなさそうだった。

 この日はよく晴れた日だったので、空がとても青々としており、「匿われる場所」という閉塞感は不思議と感じなかった。

母親たちが抱えるトラウマ

愛された経験がないがゆえに、子どもとの接し方がわからない親にとって、母子生活支援施設の存在は大きい。Photo by iStock

 親の養育が困難な家庭の子どもに対する支援施設といえば、児童養護施設が一般的に知られている。だが、児童養護施設で生活するということは、子どもを親から引き離すことを意味している。

 こうした家庭の中でも、子どもを育てる意欲がある母子ならば、母子共々「母子生活支援施設」に入り、職員の支援を受けながら家族の再構築を図る道がある。

 「母子生活支援施設のいいところは、児童福祉施設の中で唯一、子どもだけでなくお母さんも一緒に成長できるところです。お母さんは、ここで、施設の支援を受けながら、子どもと離れることなく、その人らしく生きるチャンスが与えられるのです」と、『イチゴイニシアチブ』の代表でフリーのファッションPRの市ヶ坪さゆりさんは指摘する。

 実際、母子生活支援施設に来る母子家庭には、どのような家庭があって、どのような課題と向き合っているのか、この施設で10年ほど子どもの指導にあたる職員のAさんが実情を話してくれた。

 「母子生活支援施設に来るお母さんの一部は、お母さん自身が虐待サバイバーと呼ばれる虐待経験者です。自分が幼少期に、虐待を受けてきたために、子どもに対して愛情を持っていても、愛し方がわからない。どうやって表現したらいいかわからなくて悩んでいる人が多いのです」(職員Aさん)

 親から虐待を受けて育った人は、子ども時代に、生きていくために必要となる自信も愛情も知恵も身につけられないことが多い。そのため、中には、父親と一緒になって子どもに対して手をあげてしまう女性もいる。

 「あるお母さんは、赤ちゃんに与えるミルクの温度を60度や70度の状態で与えようとていたので、『もうちょっと冷ましてからあげないと、赤ちゃんが火傷してしまいます』と伝えることもありました。またうんちした子どもに対して『汚えな』と言ってしまうお母さんもいます。そのお母さんには、小さい子どもにとって自然なことなんだと伝えていきます」(職員Aさん)

 子育てを頑張ろうとしても、自身の幼少期のトラウマがフラッシュバックして、子どもの相手ができないくらい体調を崩す母親もいる。

 ちなみに七五三お祝いについては、自分自身が七五三のお祝いを経験しておらず、何をしたらいいかわからない人や、治療が大変でそれどころではない人もおり、施設に入所する家庭ではほとんど行われていないことが多い。

「自己肯定感」の低い女性たち

たくさんのスタッフの思いが集まり、母子にとって「忘れられない1日」が作り上げられていく。撮影/大川綾子

 「虐待を受けた人にほぼ例外なくある特徴は、『愛されたい』と言う欲求を持っていることです。そして、DV気質の男性は、依存体質の女性をうまく察知しているように思います。暴力をふるうだけではなくて、とても優しい時もある。だから、愛された経験がなく自己肯定感が低い女性は、『怒らせた私が悪い、この人しかいない』と依存していくのです」(職員Aさん)

 施設にくる女性の多くは、自己肯定感の低さから、健全な人間関係を築けなかった人たちでもある。そのため、施設に入るときに、苦労して夫との関係を断ち切ったにもかかわらず、退所した後に再びDV気質の男性と結婚してしまう母親もいる。

 そして、DVのループから抜け出せず、子どもも健全な環境で育つことができないままになってしまう。そうなると、その子供は大きくなると親と同じような状況に陥り、不幸の連鎖が続く。この連鎖を断ち切ることこそ、施設の一番大きなミッションなのだ。

 「虐待経験者には、愛されてきたという実感がありません。僕たちは彼女たちの親になることとはできないですが、「重要な他者にはなれる」と思っています。」(職員Aさん)

 施設にいる2年間に、その名称のとおり母子の「生活の支援」として、母親が仕事から帰るまで職員が子どもの面倒を見る、体調の悪いときは代わりに食事を作るなど、まるでその親子にとっての祖父母のような子育て支援を行い、母親と施設の職員との信頼関係を構築する。

 そして、退所後に、母子家庭が本当の意味で自立するためのアフターケアを行う。この退所後のアフターケアこそが、支援の本番なのだという。

自己肯定感を高める方法

母子生活支援施設での生活を通して、コミュニケーションを学び「自己肯定感」を高めていく。撮影/大川綾子

 「ある30代のお母さんは、施設に入ってから数ヶ月で母子担当と関係ができ、一緒に外出し、帰りに“美味しものを食べながら楽しい話をして帰ってくる”という思春期に経験できなかった友達との時間をここで経験しています。」(職員Aさん)

 カラオケや遊園地に遊びにいくなど、本来であれば、思春期に友達と一緒に経験する遊びを、施設の職員と一緒にやる。楽しいことや嬉しいことを施設職員と一緒に体験して、「自分が誰かの幸せに寄与できる」「必要とされている人間である」ことを認識していく。

 その経験を通して、自分が生まれてきたことを肯定できるようになる。そうなれば、DV男性に捕まることもなくなり、母親は子どもを自分の力で健やかに育てられるようになっていくのだという。

 そう考えていくと、生まれてきて歳を重ねてきたことをお祝いするという七五三や誕生日、成人式という人生儀礼は、その子が周りの人からどれほど大事にされてきたのかを知るいい機会だ。

その日お祝いをした女の子の母親は、何でも一人で頑張りすぎてしまいがちで、生活や育児に疲れてしまう時がある。だが、人生で初めてのお化粧をして、日本髪を結って、振袖を着て、どんどんきれいになっていく我が子の姿を見て、終始笑顔だった。 「メイクや写真撮影は、その人のいいところを探して見せていく作業なので、親も知らないその子の良さを見つけられる瞬間でもあります」(イチゴイニシアチブ・市ヶ坪さん)

 その人のお祝いに駆けつけた人、着物を選んだ人、着付けをした人、写真を撮った人、神社の神主さん、関わった多くの人が、その子のことを思って時間を使う。これ以上ないほど、子どもの自己肯定感を高められる瞬間だろう。そして、そんな子どもの姿を見て、母親の自己肯定感も高まるだろう。

 人は、大事にされた経験があるからこそ、自信をもって生きていくことができる。だが、日本人の自己肯定感は、グローバルで比較して低いことが指摘されている。自己肯定感が低いのは、何も施設に入る母子だけの問題ではないのだ。

 「母子生活支援施設などの社会福祉施設を、可哀想な人が集まっている場所と考えるのではなく、最先端の社会問題があって、知識と技術が集まる場所だと捉えるべきではないか」とイチゴイニシアチブの市ヶ坪さんはいう。

 母子生活支援施設に入る母親は、過酷な経験をしながらも、自己を見つめ、子どもをしっかり育てようとしている。施設で戦う母子の姿を知り学ぶべき教訓は、問題を抱える家庭のみならず、多くの人にとってあるのではないだろうか。

冨岡 久美子(記者)

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「施設か路上」の2択迫られた42歳男性の絶望~生活保護申請後の宿泊場所探しは「自己責任」?

2020年12月10日 06時44分25秒 | 社会・文化・政治・経済

12/10(木) 5:51配信

東洋経済オンライン

「年末にはまた施設入居か、路上生活かの選択を迫られるのでしょうか」と落ち込むタツヤさん。今も不安定なホテル生活が続く(筆者撮影)

現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。
 11月のある朝、タツヤさん(仮名、42歳)は待ち合わせをした区役所前にすでに到着していた。この日の目的は生活保護の申請をすること。私が「早いですね」と声をかけると、「始発で来たんです。(最寄りの)駅には5時半には着いていました」とはにかんだような笑顔を見せた。

【画像】足元のビニール製バッグ2つが〝全財産〟だという

 空気はもう冷たい季節。そんな早朝にどうして?  タツヤさんは薄手のジャンバーの襟元を掻き合わせながらこう言った。

 「3年前にくも膜下出血の手術をしてから、電車に乗ると気持ちが悪くなることがあるんです。ひどいときは何時間も動けなくなります。始発で行けば、万が一にも約束の時間に遅れることはないと思って」

 このときタツヤさんは、東京都が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う救済事業の一環として、住まいを失った人などに対して提供している新宿のビジネスホテルで一時的に暮らしていた。生活保護を申請する区役所までは電車で約30分。朝一で出発すれば、最悪歩いてでもたどり着けると思ったのだという。

 真面目な人なのだなと感じた。

■「全財産」はビニールバッグ2つ

 数日後、今度は取材で話を聞くために再びタツヤさんと会った。タツヤさんは“全財産”である大きなビニール製バッグを2つ提げて現れた。事情を尋ねると、生活保護の申請中であることを理由に、都のホテルを追い出されたのだという。

 「区の担当者からは、引き続き都のホテルを利用できないか確認してくださいと言われていました。なので、てっきりそのまま泊まれると思っていたのに、都の担当者からは、泊まる場所は『区のほうで用意できないんですか?』と言われてしまって……。荷物もできるだけ早く出してくれと言われ……」

この時点で、タツヤさんの生活保護申請はまだ受理されてはいなかった。いずれにしても、これでは都と区役所の責任の押し付け合いではないか。タツヤさんの所持金はほとんどゼロ。服薬しなければならない降圧剤も半月間ほど飲めておらず、血圧は170前後という状態が続いていた。数日前に会ったときと比べても顔がむくんでいるのがわかった。

 「血圧を測った紙を見せて体調が悪いということも伝えました。でも、都の担当者からも、区役所の担当者からも『公園とか、路上とかに戻ってもらうしか……』と言われました。この人たち、鬼かと思いました。また路上生活かと思うと、もう死にたいです」

 不安そうなタツヤさんを前に取材どころではなくなった。まずはその日の宿泊場所を確保しなければ──。

 タツヤさんと私はネットや電話を使い、ホテル探しに奔走。生活保護を利用することを考えると、1泊当たりの費用は保護費の範囲に収まるよう1800円以内に抑えたいところだ。ネットを検索するうちに、ネットカフェよりもGoToトラベルを利用したホテルのほうが安いことがわかってくる。でも、タツヤさんの体調を考えると、相部屋のゲストハウスなどは避けたい。場所は、区役所までの電車移動ができるだけ短い所がいいだろう──。

 すったもんだの末、GoToトラベルと地域共通クーポン券を組み合わせ、なんとか予算内に収まるホテルを確保。チェックインを済ませたときには夕方近くなっていた。安堵の表情を見せるタツヤさんと裏腹に、私はじわじわと怒りが込み上げてきた。

 なぜ、都や区役所は、お金も仕事も住まいも失い、助けを求めてきた人に向かって「路上」や「公園」などという言葉を使うのか。

 タツヤさんが自らホテルを探すことになった経緯についてもう少し説明したい。

■アパートでの保護が原則のはずなのに…

 実はタツヤさんは当初、貧困問題に取り組むある市民団体に助けを求めた。これを受け、市民団体の関係者が生活保護申請に同行。決まった住居を持たないタツヤさんが無料低額宿泊所(無低)などの施設に安易に入居させられることを防ぐためだ。

 無低とは、社会福祉法に基づく民間の入居施設。良心的な施設もある一方、劣悪な住環境や粗末な食事にもかかわらず、高額な利用料を設定し、生活保護費のほとんどを搾取するところもある。一部の自治体では生活保護を申請した人をこうした施設に送り込む手法が常態化。無低による貧困ビジネスを長年にわたって野放しにしてきた。

ベニヤ板で仕切っただけの個室や、清掃や調理などの強制労働、外出の制限といった無低の劣悪さについては挙げればきりがない。ただその実態については本連載でもリポートしてきたので、ここでこれ以上詳しく触れることはしない。

 タツヤさんは生活保護を申請した際、自分の体調を考えると施設は無理だと伝えた。区側は当初、施設入居が申請条件であるかのような対応だったが、関係者が同席したことで、かろうじて「保護費の範囲内で、自分で宿泊場所を探すことは構わない」という“譲歩”を引き出すことができた。

 ただ、そもそもの話をするなら、生活保護法は居宅保護の原則、つまりアパートでの保護が原則との旨を定めている。本人の意思に反して施設送りにすることなど本来もってのほかなのだ。仮の住まいとして一時利用住宅や都が提供しているビジネスホテルを用意するのは、区側がやるべき仕事である。少なくともタツヤさんの仕事ではない。

 行政側にも、低家賃で借りられるアパートの不足や職員のオーバーワークといった事情があることは知っている。しかし、それらは行政の無策の果ての結果であり、住まいを失った人々に対して施設入居か、路上生活かの二者択一を強いることの言い訳にはならない。

■後遺症で右目を失明、日当は5000円に下がり…

 タツヤさんは埼玉出身。家族とは長年音信不通だといい、生い立ちなどについて多くを語ろうとはしなかった。中学卒業後は、電柱や電線の保守点検を行うNTTの関連子会社の現場で働いた。ほどなくして作業員の指揮監督や重機を手配する「職長」を任されるようなったという。

 当時の月収は40万円ほど。東日本大震災の発生後は、復旧工事のために東北地方の各都市を飛び回った。「あのころは出張続きで、3年間ほど東京のアパートにはほとんど帰ることができませんでした」と振り返る。

 しかし、それなりに順調だった人生はくも膜下出血で倒れたことで暗転。タツヤさんとNTTの関連子会社との間には雇用関係はなく、タツヤさんは個人事業主、いわゆる一人親方だった。会社の上司はたびたび見舞いに訪れ、タバコやジュース代を置いていってはくれたが、今後については「体がよくなったらまた声をかけてね」と言うばかり。次第に連絡は途絶えがちになり、「個人事業主には何の保障もないことに初めて気がつきました」。

 タツヤさんは手術の後遺症で右目を失明。その後も工事現場で働いたものの、1日当たりの報酬は5000円ほどに下がってしまった。アパートは家賃が払えなくなり退去。ここ数年は知人の家や現場の事務所で寝泊まりする暮らしを続けてきたという。

 そこにきてコロナウイルスの感染拡大である。これにより仕事自体が激減。4月以降は、毎月の稼ぎが10万円を切るようになった。夏に入るころには、悪天候の日やお金がある日はネットカフェを利用し、それ以外は路上で生活をするようになったという。

 タツヤさんは路上生活について「まさか自分がホームレスになるとは思ってもみませんでした」と振り返り、こう続けた。

 「(路上では)長年ホームレスをしている人たちと知り会いなりました。彼らは僕に水道が使える公園を教えてくれて、僕はお返しに現場でもらった『塩タブレット』をあげました。熱中症予防になるから。路上はつらかったけど、役所の冷たさに比べたら、彼らのほうがよほど温かかった」

■コロナ禍で「報酬が未払い」

 その後、さらにタツヤさんに追い打ちをかけたのは報酬の未払いだった。コロナ禍が深刻化するなか、「うちも資金繰りに困っている」などの理由で、支払いが滞る現場が増えたという。「そのうちに連絡が取れなくなって、とんずらされるという繰り返し。今も(報酬総額の)6割くらいが未払いのままです」とタツヤさん。

 建設現場において一人親方といえば聞こえはいいが、多くは一般の作業員だ。会社は社会保障費の負担もなく、いつでもクビにできる一人親方を個人事業主として利用しがちだが、法律的には、指揮監督下にある作業員を個人事業主扱いすることは許されない。

 こうした「名ばかり一人親方」が搾取される構造を、業界関係者であれば知らない人はいないはずだ。タツヤさんは業界の悪弊の典型的な犠牲者であり、「現場には僕と同じ目に遭った作業員が大勢いました」と訴える。

 困窮度合いが増す中、手持ちの降圧剤もなくなり、寒さと高血圧のせいで夜も眠れなくなり、タツヤさんがようやく頼ったのが貧困問題に取り組む市民団体だった。

 今回のコロナ禍では、「反貧困ネットワーク」や「つくろい東京ファンド」「TENOHASI」「自立生活サポートセンター・もやい」といったさまざまな市民団体やNPO法人が食料配布や緊急のSOS対応、生活保護申請の同行、アパート探しの支援などに奔走している。こうした取り組みを「自助」「共助」といった美名で語って終わらせてよいのだろうかと私は思う。「公助」はどこにいったのか、という話である。

 タツヤさんは今も生活保護を利用しながら、ホテルでの生活を続けている。賃貸アパートへの転居のメドも立っていない。「年末になるとホテル代が高くなります。いつまでここにいられるのか……」と不安を隠さない。

 東日本大震災の後も全国各地の水害や地震の現場を飛び回り、復旧の最前線に立ってきたタツヤさん。いつか再び施設入居か、路上生活を選べと迫られる日が来るのだろうか。

本連載「ボクらは『貧困強制社会』を生きている」では生活苦でお悩みの男性の方からの情報・相談をお待ちしております(詳細は個別に取材させていただきます)。こちらのフォームにご記入ください。

藤田 和恵 :ジャーナリスト

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旭川で自衛隊医療チーム活動開始

2020年12月10日 06時44分25秒 | 医科・歯科・介護
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新型コロナウイルスの大規模なクラスター=感染者の集団の発生が相次ぎ、医療体制がひっ迫している旭川市の病院などを支援するため、道の要請を受けて派遣された自衛隊の医療チームが9日朝、現地に到着し活動を開始しました。

派遣されたのは旭川市の陸上自衛隊第2師団の隊員を中心とした医療支援チームで、9日朝に大規模なクラスターが発生している「慶友会吉田病院」と障害者福祉施設の「北海道療育園」に到着しました。
今回の派遣は旭川市の医療機関などでクラスターが相次いで発生し医療体制がひっ迫していることを受けて、8日に道が自衛隊に災害派遣を要請したことを受けたもので、このうち吉田病院には看護官1人と准看護師4人が派遣され、病院の関係者から聴き取りを行って状況の把握にあたっていました。
陸上自衛隊の医療支援チームは全国からすでに派遣されている災害派遣医療チームDMATなどと協力しながら、今月21日まで医療機関などの支援に当たる予定です。
旭川市保健所の浅利豪新型コロナウイルス感染症対策担当部長は「自衛隊に対応してもらうことで大きなクラスターが一刻も早く収まってくれればと思います」と話していました。


コロナ禍の女性たちの苦境 「絶望」に陥らないために考える

2020年12月10日 06時44分25秒 | 社会・文化・政治・経済

今野晴貴 | NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。
12/7(月) 9:00 news.yahoo

コロナ禍で女性労働者が苦境に立たされている。多くの女性労働者が解雇・休業に追い込まれ、今年10月の女性の自殺者数は851人で前年比で1.8倍を超えた。

 5日夜、こうした女性たちの苦境に焦点を当てたドキュメンタリー「コロナ危機 女性にいま何が」がNHKスペシャルで放送された(再放送は12月10日0時50分~)。

 NHKスペシャル「コロナ危機 女性にいま何が」 

 勤務先の店舗が閉鎖となり遠方への異動を迫られる悩むシングルマザー、雇用主が国の支援制度を使ってくれず退職を余儀なくされる女性労働者、そんな悩みを抱える女性に寄り添おうとしない男性パートナー、低年金で働かざるを得ない高齢女性労働者の失業、生活困窮ゆえに風俗で働かざるを得なくなった女性、困窮したシングルマザーが国の支援に頼ろうにも制度から漏れる現実など、同番組は救いのない日本社会の現実を社会に突きつけた。

 SNS上での反響を見ると、「見てて辛くなった…」「無理ゲーすぎる。」「あまりにも救いがなくて辛い…。」「見てたらなんか絶望感しか残らなかった」などというコメントが並んでいる。たしかに、過酷な現実が次々と突きつけられる割りには、どうすればよいのかという解決策についてはあまり言及がなく、「絶望」を感じるのも無理はないかもしれない。

 だが、社会の不条理を前にして、私たちが「絶望」に陥ってしまえば、問題は解決せず更なる犠牲者を生んでしまうだろう。悲惨な現実に「絶望」するのではなく、コロナ禍の女性たちの苦境の原因を突き詰めて考えることで、「解決策」を見出していきたい。

女性たちの苦境の原因としての非正規差別

 「絶望」的に見える現実にも、必ずその原因と「解決策」はある。まず私たちが考えるべき問いは、なぜコロナ禍で女性たちはこれほどまでの苦境に立たされているのだろうかということだ。

 新型コロナウイルス感染症は、その性質上、対人サービス業を最も深刻な形で襲っている。対人サービス業は、女性労働者比率が高いことから、コロナ危機は女性労働者により深刻な打撃を与えていることが指摘されてきた。そして、より重要なことは、対人サービス業で働く女性労働者の多くは、非正規労働者だということである。

 実際、コロナ禍でNPO法人POSSEに寄せられた女性労働者の相談のうち、非正規雇用労働者から相談は8割にも及ぶ。女性労働者全体のうち6割弱が非正規雇用であることを踏まえれば、女性労働者の中でも、非正規女性労働者にコロナ禍の労働問題が集中していることがわかるだろう。つまり、コロナ禍での女性労働問題は非正規雇用問題でもあるのだ。

 この間、女性非正規労働者たちは、雇い止め・休業・高い感染リスクなど様々な雇用の危機に晒されてきた。NPO法人POSSEの「女性の働き方・生活へのコロナ影響調査」でのヒアリング内容から具体例をみていきたい。

IT関係。人事から、「アルバイトだから出せない」、「アルバイトには支払う義務がない」と言われ、休業補償が支払われない。

保育士。4月から休業になったが、派遣だけ6割補償だった。
 
スーパーの試食販売。コロナで試食の仕事が一切なくなってしまった。会社は、「日々雇用のため、継続して雇っている認識はない」と主張し、休業補償は支払われなかった。
 
ホテルの配膳・掃除。4月は丸1ヶ月、休業になった。休業中の補償は6割であった。もともと3ヶ月契約だったが、7月に1ヶ月契約に変更され、8月末には雇い止めされてしまった。

保育士。4月から勤めている保育園が休業になったが、派遣だけ6割補償だった(正社員は全額補償)。全額補償を求めたところ、「正社員を雇ったから」と雇い止めにあった。

 このように、多くの女性労働者たちは、非正規雇用であることを理由に、休業補償で差別されたり、雇い止めにされたりしているのだ。

コロナ感染対策ですら差別される非正規労働者

 また、コロナによって仕事がなくなることのない産業においても、非正規差別を原因とする労働問題が起きている。コロナ感染対策でさえ非正規労働者は差別されている実態がある。

データセンター。三密状態、かつ通勤に時間がかかるため不安のなか働いていた。6~8月は繁忙期のため、派遣を増員し、100人ほどがぎゅうぎゅう状態で働いていた。会社は、「繁忙期が終わらないと対応できない」と何も対応してくれなかった。

コールセンター。契約社員。3~4月に3密状態で働かされ、不安を感じた。6月には、職場で感染者が出たため、1週間ほど休業になった。

医療機関に薬を納品する仕事で、感染リスクがあるが、会社からはマスクの配布以外の対策がなかった。時間短縮や件数を減らすよう要求をしたが、正社員が遅めにきたり、在宅勤務になっているため、非正規の担当する件数はむしろ増えた。危険手当や増員もない。会社は「薬は命にかかわる仕事なので、減らすなどはできない」と主張している。

 このように、コロナ感染症対策でさえ、雇用形態での差別がまかり通っているのが現実なのだ。正社員にはコロナ感染対策のためにテレワークが認められる一方で、その穴埋めとして非正規労働者は満員電車に乗って“3密”職場への出勤を求められる理不尽がまかり通っている。

非正規差別は違法行為

 女性労働者の多くは、非正規雇用であることを理由に、安易に雇い止めされ、休業を指示されても補償を受けられず、コロナ感染対策を講じてもらえず、差別的に取り扱われているということをみてきた。

 だが、こうした非正規差別は、違法行為であることを強調しておきたい。

 まず、有期雇用の期間満了に伴う雇止めであっても、過去に反復して契約が更新されている場合や、契約更新の期待をする合理的な理由がある場合には、雇止めは無効だとされている(労働契約法19条)。

 また、会社側の都合によって休業する場合、非正規労働者に対しても正社員と同様、休業補償を支払う義務がある。また、コロナ禍の休業であっても、原則10割の休業補償を請求する権利が労働者にあるというのが有力な見解だ(民法536条2項、労働基準法26条)。

 そして、使用者には、雇用形態にかかわらず、労働者に対する安全配慮義務が課せられている。非正規労働者に対する不合理な待遇差や差別的取り扱いは禁止されており、感染対策や在宅勤務の導入について非正規労働者を差別することは許されない(労働契約法20条、パートタイム・有期雇用労働法8条・9条)。

 以上のように、コロナ禍で、女性労働者、非正規雇用労働者が直面している労働問題の多くは、法律に照らしてみれば、違法行為にあたるのだ。

非正規労働者の権利行使の必要性

 もちろん、こうした法律を知っていたとしても、権利を行使して会社と争うくらいならば、前を向いて転職した方が早いと考える人も多いだろう。だが、そうした「解決策」が実は「解決」になっていないことが見えてきている。

 先に紹介したNPO法人POSSEの「女性の働き方・生活へのコロナ影響調査」によれば、4月以降に転職したケース15件のうち、転職の前後で、収入が増えたのは2ケース、収入が維持されたのは6ケース、収入が減ったのは7ケースである。転職後の雇用形態をみても、12ケースがパートや派遣などの非正規雇用で、正社員は3ケースにとどまっている。

 さらに、コロナ禍で求人が増えている仕事(コロナ需要の仕事)の多くは、労働条件・労働環境が悪く、長期の就労継続が困難であることが窺われる。「女性の働き方・生活へのコロナ影響調査」から、コロナ禍で三度の転職を余儀なくされたケースを引用しておこう。

3月末から5月末まで、コールセンター(派遣、大手のネット通販の部署)の仕事に。ちょうどコロナの緊急事態宣言と重なったが、座席の消毒はされていなかった。まったくコロナ対策がなく3密状態だった。

6月2週目から、持続化給付金のコールセンター(派遣)を始めた。温度感が高い客が多く、入電件数も多く、休みが取れない状態だった。疲れて精神的に厳しくなり、体調を崩してしまった。同期のオペレーターは20人いたが、2か月後には4人しか残らなかった。8月、9月になって、体制が変わり、センターを閉めると言われた。8月末、9月末での雇用終了を告げられた。

10月2週目から、別の派遣会社を通して、GoToトラベルのコールセンターで働くことになった。覚えないといけないことがたくさんあるが、研修は1日しかなかった。そのため、入電があっても、何をどう調べてよいか分からない状態であった。研修もなく、仕事中は資料を見る時間もなかった。そのため、自ら退職を申し出た。

その後、派遣会社を通じて、渋谷にあるGoToイベントのコールセンターのオペレーターで働くことになった。ここでは、休憩時間が当初聞いていた話と違っていた。給料の発生する短時間休憩(20分)が無くなっていた。

 このように、転職したとしても、転職先もまた不安定な雇用や劣悪な就労環境というケースが非常に多い。そうした現実を踏まえて、労働者としての権利を行使して、非正規雇用差別そのものと闘う動きも出てきている。

 「女性の働き方・生活へのコロナ影響調査」によれば、休業補償を100%支払わせたり、雇い止めの際に補償を支払わせたり、コロナ感染対策を講じさせたりという成果を上げていることがわかっている。

コロナの影響で休業になった際に、派遣だけ6割補償と言われた。その後、ユニオンに加入して団体交渉を行ったところ、全額払われることになった。

コロナで休業になり、当初は「有給休暇を使え」と言われていたが、ユニオンに加入して4月に団体交渉を申し入れると、会社側が休業補償の全額支払いを認めた。

マスクの着用が徹底されていなかったし、換気が不十分で感染症の心配をしていた。隣同士の距離感も近かった。緊急事態宣言後に出勤人数を減らし始めたが、私がいたチームに関しては休みをもらえない状況だった。上司に伝えたが会社は動かず変わらないと言われた。換気のできるところに移してほしいと言ったがダメだったので、ユニオンに加入した。申入れをした直後に、うちのチームも休みをちゃんと割り当てられるようになった。そして、職場全体で、マスク着用や消毒、座席指定など感染症対策が徹底され、キーボード、ヘッドセットが個人所有になった。フロア内の人数を減らすために休業が導入されたが、100%補償となった。

 多くの場合、こうした成果は、非正規労働者も加入できる個人加盟の労働組合(ユニオン)を通じての権利行使によって得られている。ユニオンは、労働者の権利向上のために労働者自身が協力し、「社会運動」として様々な交渉・行動をする団体だ。コロナ禍での女性非正規労働者たちの闘いの様子を短くまとめた動画が公開されているので、関心のある方は視聴してみてほしい。


 

 最後に、次の点を強調しておきたい。コロナ禍で多くの非正規労働者が、違法で理不尽な差別的取り扱いを受けてきた。そうした扱いが長期にわたって続くことで、「諦め」や「絶望」に近い感覚に陥ることもあるだろう。だが、非正規雇用であることを理由にして差別することは法的にも道義的にも明らかに間違っている。そして、コロナ禍で、そうした理不尽な差別と闘う動きも全国各地で起きてきている。

 この記事を読んでみて、自分自身や同僚・友人が、こうした差別を受けてきたと感じる方は、一度NPO法人やユニオン等の窓口に相談・連絡してみてほしい。

無料労働相談窓口

NPO法人POSSE
03-6699-9359
soudan@npoposse.jp
*筆者が代表を務めるNPO法人。訓練を受けたスタッフが法律や専門機関の「使い方」をサポートします。

ブラック企業ユニオン 
03-6804-7650
soudan@bku.jp
*ブラック企業の相談に対応しているユニオンです。

総合サポートユニオン
03-6804-7650
info@sougou-u.jp


乳幼児のうつ伏せ寝問題

2020年12月10日 06時36分47秒 | 事件・事故

寝返り→うつ伏せ寝で乳幼児突然死症候群が心配です
person40代/女性 - 2016/06/12
生後5カ月、女の子の母親です。 
数日前から、寝返りが出来るようになって、その日以来、気づくと寝返りしています。 
日中は、気づいたら仰向けに戻してあげる事が出来るのですが、夜の就寝時の寝返りについて質問です。 
夜中に寝返りして、そのままうつ伏せで寝ている事があります。うつ伏せ寝は、乳幼児突然死症候群の原因の一つにも挙げられているので心配です。 
Q1 
夜中に、うつ伏せで寝ていないか?1時間おきなどこまめに見守ったほうがいいのでしょうか?そこまでする必要はないでしょうか?

Q2 
うつ伏せ寝させても心配がなくなる月齢はいつ頃なのでしょうか?

補足 
分娩時は異常ありませんでした。 
出生体重は3900gと大きめでした。 
その後の発育健診では、異常なし、順調です 
赤ちゃんはベビーベッドで寝ています 
枕はさせていません
person_outlineのんのんさん

「うつぶせ寝が好きみたい。でも危険って本当?」
赤ちゃんのうつぶせ寝は、突然死や死亡事故につながる可能性があります。

久野銀座クリニックの看護師、細野理恵さんに、うつぶせ寝の危険性と対策方法を聞きました。「ぐっすり寝ていてもひっくり返すべき?」「うつぶせ寝はいつからOK?」「起きているときは大丈夫?」など素朴な疑問も解説していただいたので、ぜひ参考にしてくださいね。

「突然死」の原因になるうつぶせ寝

赤ちゃんのうつぶせ寝は、赤ちゃんの突然死(SIDS)や窒息死の原因になります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)

新生児, 0歳女性
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、なんの予兆や病歴もないのに乳幼児が突然亡くなる病気です。

原因は解明されていません。

厚生労働省では、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症を抑えるとして、「1歳になるまでは、寝かせるときはあお向けに寝かせる」としています。

窒息死

女性
消費者庁の調査では、平成22年〜24年までの5年間に就寝中に窒息死した0歳児は160人と発表されました。
事故は、「顔がマットレスなどに埋まる」が最多で33件でした。あお向けに寝ていれば、顔がマットレスに埋まるという状況は考えられにくく、うつぶせ寝だったと考えられます。

うつぶせ寝の赤ちゃんへの影響

その他にも、赤ちゃんのうつぶせ寝は以下のような影響を赤ちゃんに及ぼします。

歯並び

うつぶせ寝は歯並びが悪くなるんじゃないかと心配です。
赤ちゃんのうつぶせ寝と将来の歯並びは関係がありますか?
ママ
女性
歯並びに悪影響が出る恐れがあります。
また、うつぶせで寝かせると、歯並びだけでなく、あごに力がかかり続けるので、顎関節症の原因にもなります。噛むときにあごが痛い、口を開けたり閉じたりするときにカクカク音がする、あごが開きづらいなどの症状がある場合には、顎関節症の可能性があるため一度病院で診てもらってください。

顔のむくみ

うつぶせ寝の後は赤ちゃん顔がむくんでいます。
これって何かの病気なのでしょうか…?
ママ
女性
起きると顔がむくんでしまっているのは、よくあることです。
何時間かたてば自然に引いていきます。しかし、1日たってもむくみがそのままの場合は、何らかの病気の可能性も考えられますので、病院を受診しましょう。

嘔吐

女性
ある程度成長すると、食べてすぐにうつぶせで寝ると腹部を圧迫され、吐き気・嘔吐をもよおす可能性があります。

うつぶせ寝は、ひっくり返すべき?

赤ちゃんを起こしてでも、ひっくり返した方がいいでしょうか?
ママ
女性
乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐためにも、仰向けに変えてください。
ひっくり返すコツは?

うつぶせ寝でぐっすり眠っているとき、起こさないようにひっくり返すコツはありますか?
ママ(困り顔)
女性
体全体を持ち上げるとびっくりして起きてしまうので、頭を持ち上げ、そっと体を動かしましょう。
うつぶせ寝はいつからOK?

女性
赤ちゃんが自分で寝返りが自在にできるようになる1歳以上になるまでは、うつぶせ寝はやめましょう。
厚生労働省では、「1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせる」ように呼びかけています。

成長過程には個人差があるため一概には言えませんが、自分で「SOS」が出せない赤ちゃんが、うつ伏せで寝ているようであれば仰向けに向きを変えてください。首が座った後も、うつ伏せで遊んでいる状態で少し目を離したすきに毛布に突っ込んだり、上から布団が落ちてきたりして窒息事故が起きる可能性があります。自由にうごけない赤ちゃんは、うつぶせ寝にならないように注意してみてください。


うつぶせ寝の防止策

うつぶせ寝を防ぐために、ママ・パパができることを解説します。

あおむけ寝がしやすい方法

女性
寝返りが打ちにくいように硬い寝具を使用し、膝の下に固く丸めたタオルを入れて膝を浮かせると、仰向け寝がしやすくなります。
そして何よりも、合間合間に赤ちゃんの様子を見るようにしましょう。

うつぶせ寝の事故を防ぐ方法

女性
赤ちゃんの寝る環境を整えてあげましょう。
次のことに注意してみてください。

うつぶせ寝の事故を防ぐためにできること
敷布団やマットレス、枕は子ども用にかためのものを使用する。
 枕元には、ぬいぐるみ・布類・タオルなど窒息の原因になるものを置かない。
シーツはたるまないように敷く。
柔らかすぎる布団は避け、固めのものを使う。
大きすぎて、たるんでいる服を着せない。
柔らかい枕は使わない。
うつぶせ寝だとよく寝るんだけど・・・

うつぶせ寝が好きなようで、うつぶせ寝だとよく寝ます。
ママ
女性
まだ月齢が小さな頃は、うつ伏せだと呼吸や心拍が落ち着くとされています。
赤ちゃんは、ママのお腹の中でずっと丸まっているので、体を伸ばすのに違和感を覚えていると考えられます。


うつぶせ寝のよくあるQ&A

起きているときはうつぶせは大丈夫?

新生児が起きているとき、お腹の上にうつぶせ状態でだっこするのはOKですか?
ママ
女性
赤ちゃんが起きていて、保護者の方が目を離さずに見てられるならうつ伏せで遊ぶのも問題ありません。
ただし、育児疲れで睡眠不足のママは、そのまま眠ってしまわないように気をつけてください。その隙に赤ちゃんの窒息の危険があります。また、赤ちゃんを乗せていることを忘れて、ママが寝返りを打ち、赤ちゃんを落としてしまう人もいます。

首がある程度座ってきたら、うつ伏せで運動させますが、まだ力がない赤ちゃんは、目を離したすきに事故にあう可能性があります。赤ちゃんから離れる場合は、仰向けにしましょう。

頭の形が心配です・・・

あおむけ寝にすると、頭の形が絶壁にならないか不安です。
ママ
確かに同じ姿勢で寝ていると、頭の形が一時的に絶壁のようになる赤ちゃんもいます。しかし・・・

女性
おすわりやハイハイ、立ち上がるようになると寝ている時間は減ります。その頃には、徐々に頭のゆがみはなくなります。
今は、医療機器の承認を取得したヘルメットもあります。

参考
11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000181942.html
0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください![PDF:172KB] - 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/161024kouhyou_1.pdf
乳児用の寝返り防止用枕の使用に当たっての注意- 消費者庁
https://www.ness-corpo.co.jp/news/img/caution_makura.pdf

 


医療費2割負担、年収200万円 75歳以上、首相と公明代表合意

2020年12月10日 06時34分17秒 | 医科・歯科・介護

12/9(水) 20:59配信

共同通信

菅義偉首相、公明党の山口那津男代表

 75歳以上の医療費窓口負担を1割から2割へ引き上げる制度改革について、菅義偉首相と公明党の山口那津男代表は9日、東京都内で会談し、線引きとなる所得基準を年金収入のモデルで年間200万円以上とすることで合意した。約370万人が対象となる。実施は2022年10月で最終調整する。複数の関係者が明らかにした。支払い能力のある高齢者には負担を求める。政府は制度改革を盛り込んだ最終報告を全世代型社会保障検討会議でまとめ、閣議決定する方針。

 現役世代の負担軽減を重視する菅首相は170万円以上の案を主張。公明党は240万円以上の案を掲げてきたが、互いに歩み寄った形だ。

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