世界防災フォーラムは、スイスの防災ダボス会議と連携した“市民参加型国際会議”で、第 3 回国
連防災世界会議の成果を引き継ぎ、「仙台防災枠組 2015-2030」の実施を推進することを目的としま
す。国内外から東北・仙台に産・官・学・民の多様な人々が集結し、東日本大震災の経験を継承し
つつ最先端の防災知見を共有し、防災の具体的な解決策を創出することを目指しています。
第 3 回フォーラム開催に先立ち、2 月 2 日(木)、世界防災フォーラム国内実行委員会を下記のと
おり開催します。当日は、第 3 回フォーラムのテーマ、プログラム、レセプション等を最終決議し
た上、メディアの方々に向けて、第 3 回世界防災フォーラムの見どころを紹介します。
また、第 3回世界防災フォーラムが、2023 年 5 月にニューヨークにて開催されるハイレベル国連会議への提
言を目指すこともお伝えします。
仙台放送
12日最終日を迎えた「世界防災フォーラム」では、これからの震災伝承の在り方を考えるパネルディスカッションが開かれました。
語り部や気象キャスター、郷土芸能の継承者など、それぞれ違う立場で震災伝承に取り組む県内出身の20代、4人が参加し活動を通した葛藤などについて意見を述べました。
山元町震災遺構中浜小学校で語り部活動を行う千尋真璃亜さん(震災当時小学3年生)は「いつかは若い世代に世代交代をしなきゃいけない時期は絶対に来ると思う。でも自分から周りのひとを誘うというのはなんとなく踏みとどまるところがあって…」と話しました。
また南三陸で郷土芸能を継承する小野寺翔さん(震災当時中学2年生)は「震災を知らない世代に伝えていかないといけないという話もありましたが、いかにして聞き手や受け手に自分事に落とし込んで考えてもらうか」と話しました。 教訓をどう後世につないでいくか、模索が続いています。
暮らす人々が<わがこと>として防災を考える機会とする。
防災は、平和が前提である。
日本は第二次世界大戦で国土が荒廃し、戦後しばらくは自然災害の甚大な被害が頻発した。
ダムや堤防など治水事業に取り組んできたからこそ、今日の姿がある。
防災は国の発展に必要不可欠な要素であり、日本は「防災で繁栄」したモデルだ。
戦災と震災を乗り越えた日本には、防災で国際貢献し、平和き寄与する使命がある。
自然災害により被害は、防災力の弱い所を襲い、貧しい人々に集中する。
根本的な災害対策は、貧困など格差の解消に行き着く。
それには、政治の力、地域の人々の結束力が重要だ。
ソフトやハードに偏らない「人間」という切り口で被災者に寄り添う。
防災の第一歩は、人が「生きていこう」という気持ちになれることだ。
「心に復興」「人間の復興」を掲げ、政策提言し、地道は活動を続ける政治が期待される。