「兵庫県の恥」はなぜ復活したか 「石丸現象」と「さいとう現象」を考える

2024年11月20日 07時46分08秒 | 社会・文化・政治・経済

大手町の片隅から

石丸伸二という広島県安芸高田市の市長を務めたとはいえ、東京ではほぼ無名の新人が、X(旧ツイッター)やユーチューブなど、交流サイト(SNS)を駆使してあれよあれよと言う間に人気を集め、約170万票を集めて2位に食い込んだ。

今度は地域政党をつくって来夏の都議選に殴り込むという。既成政党にとって脅威になるのは、間違いない。

幼児も「さいとうさ~ん」

「石丸現象」とそっくり同じ、いやそれ以上の現象が兵庫県で起きている。

同県では、元幹部職員の告発文書をきっかけに、前知事・斎藤元彦のパワハラやおねだり疑惑が噴出、県議会は全会一致で不信任決議案を可決した。

は大混乱し、斎藤は自動失職の道を選んだ。いま県知事選の真っ最中である。

「知事の資質がない」ことを理由に県議会からクビを宣告されたのだから、「普通なら恥ずかしくて出馬できない」(県議)はずが、前知事は立候補し、「たった一人」(本人)で選挙運動を始めた。

百聞は一見に如(し)かず。12日夜、加古川駅前で開かれた斎藤の街頭演説を見に行ってきた。開始の30分前に現地に着いたが、黒山の人だかりで、次から次へと人がやってくる。

若年層が比較的多く、学校帰りの中高生も結構いた。横断歩道橋にも鈴なりの人だかりができ、少なく見積もっても千人は集まっていた。

前知事が「ご迷惑をおかけしました」と、深々と頭を下げてから演説を始めようとすると、大きな拍手と「頑張って!」という声援が飛んだ。親に抱かれた幼児まで「さいとうさ~ん」と叫ぶ熱狂ぶりだった。


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