彼女と言っても、夢の中の彼女である。
「この創作、君をモデルにしたよ」
「私を?」
大学の中講堂の一番後列の席が、彼女の指定席みたいな居場所だった。
共産党員の彼女は美系だが学友たちに敬遠されていた。
当然、社会主義よりは、人間中心の民主主義が我々の生活観であり、世界観だった。
夢の中であるが、彼女は400字の原稿用紙の俺の創作の「女の生き方」を読み始める。
「いいわね」と彼女が読みながら微笑む。
午前6時セットの目覚まし時計鳴って、目覚める。
「女の生き方」は夢の創作であったのだ。
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