兵庫県がひた隠す衝撃のリストを公開…自殺県議が死の直前まで記者とやりとりした「寄付金額リスト」の全実名・全金額
配信 現代ビジネス
1月18日、前兵庫県議だった竹内英明氏が自宅で自殺していたことがわかった。
昨年3月に発覚した、斎藤元彦知事の内部告発を検証する百条委員会でも、鋭い質問を展開。
誰もが一目置く存在だった竹内氏の死に衝撃が走っている。
竹内氏は、生前、「現代ビジネス」の取材に応じていた。
【リスト】自殺県議が死の直前まで記者とやりとりした「72社寄付金額リスト」
《信用金庫への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った》 告発文書には、そう具体的な内容が書かれている。
竹内氏は、「斎藤知事最大のスキャンダル」だとして、ここに書かれている内容の徹底的な調査をすべきだと、記者に何度も語り、調査をしていた。
それが今回公開する一覧表である。
兵庫県に寄付をしたすべての企業や団体の寄付金額が判明した。
《前篇 自殺した兵庫県議が調査していた「阪神・オリックスパレード寄付全額リスト」を公開する》もあわせてお読みください。》
寄付元の人物が証言
パレードは2023年11月23日に実施されている。
ところがパレード後にもかかわらず、13の金融機関と同様に寄付をしている企業が7社ある。
今回の3つのリストのなかで黄色でマークしてある部分だ。
たとえば上場企業でもある川崎重工業は、11月24日に100万円を寄付している。
ところが、なぜか兵庫県はこれまでこの金額を「非公表」としてきた。
100万円という金額は経営に与える影響はまったくといってないだろうが、兵庫県幹部によれば「普通、優勝パレードのようなビッグイベントに寄付した場合、PR効果でぜひ公表してほしいとなります。しかし、優勝パレード後だったこともあってなのか非公表を希望されました」というのだ。
また、2100万円という兵庫県では最高額とみられる寄付をしながらこれまた金額を「非公開」としてきたのが敬愛まちづくり財団だ。
優勝パレードが終わり1ヵ月が経過した2023年12月になってから《貴財団にさらなるご支援》と県が追加支援を求め、同財団が高額寄付を行ったことが現代ビジネスが入手した情報公開などでも明らかになっている。
寄付をした金融機関のひとつに勤務するA氏が「現代ビジネス」の取材に答えた。
このA氏は、斎藤知事の最側近だった片山安孝副知事(当時)は、すでに優勝パレードが終わっているにもかかわらず、但陽信用金庫を訪問して寄付を要請したこと、さらに片山副知事が信用保証協会の理事長だったことを重視する。
「保証協会理事長という以前の肩書をいかして、金融機関を直接、訪問するなど無言の圧力で寄付を募ったのです。実際、片山氏の訪問後には、但陽信用金庫が幹事社となってとりまとめ、その寄付額を兵庫県に送付して了承を得ています。 そもそも、優勝パレードが終わってから何らメリットがないのに寄付するというのはおかしなことで、金融機関側も背任に問われかねませんから、斎藤知事スキャンダルが発覚してからは、箝口令が敷かれているのです。
県の幹部は、斎藤知事の騒動前は『キックバックがあったから寄付した』『片山氏のメンツを立ててやった』と公然と言っていました。
今はヤバいと思って口をつぐんでいますがね」(A氏) 情報公開でも、金融機関側が兵庫県に寄付額の内訳を送信した資料や寄付の一覧表は示されたものの、金額は黒塗りだった。
すでに、昨年9月には東京の男性が斎藤知事と片山氏を大阪地検特捜部に刑事告発。
また、兵庫県の市民団体も同様に「背任罪」で告発している。
兵庫県警への刑事告発は受理されたという。 そして、100万円を寄付している兵庫県信用保証協会、50万円のひょうご観光本部、神戸国際会館の3つの団体や企業については「兵庫県との関係が強く、税金が投じられているので批判の対象になっても仕方ない」(兵庫県幹部の一人)との声が強い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます