父の遺言 戦争は人間を狂気にする

2022年05月23日 21時44分53秒 | 社会・文化・政治・経済

伊東 秀子 (著)

推薦の言葉 澤地久枝
44名の中国人を731細菌部隊に送ったと懺悔した父の人生を辿ることは
昭和史を血の通う生きたものとして見直すことであった―――
若い人たちへの痛切なメッセージである。


戦争における「加害」の傷痕
人間にとって戦争とは何か
人が人として生きるとは、どういうことか

七三一部隊に多くの中国抗日活動家を送った罪で特別軍事法廷で裁かれた父――上坪鉄一
日中戦争の戦犯たちの「認罪」の記録は今を生きる我々に何を物語っているのか

●主な目次
I 1945年8月15日敗戦
II 日本人戦犯たちの中国撫順での処遇と教育
III 日本人戦犯たちの「認剤」
IV 中国から帰った戦犯たちのその後―「中帰連」の活動
V 日本軍が「満州国」で行ったこと
VI 特高警察と憲兵の支配した「満州国」―関東憲兵隊
VII 七三一部隊
VIII 「三光作戦」
IX 父の行った戦争犯罪

出版社からのコメント

日中戦争の時は憲兵隊長として、戦後は償いに生きた父
「人間にとって戦争とは何か」を問い続けた娘の心の旅


澤地久枝先生から推薦を賜りました!

「陸軍憲兵中佐上坪鉄一は、陸士第三十八期出身。同期に二・二六事件で銃殺刑の安藤輝三、磯部浅一がいる。憲兵になるのは宿命めいている。
憲兵特にその隊長とは、おそるべき残忍な存在であった。ソ満国境の東安憲兵隊長のあと一家は通化で敗戦。上坪は行方不明になる。のち撫順の戦犯収容所で罪状を認め、四十四名の中国人を七三一細菌部隊に送ったと懺悔した。父の生前、語ろうとするのを遮った娘はいま、中国との友好を訴える。父の生まの“証言"は消えたままだ。
『水子の譜』を書いた上坪隆は兄であり、著者は五人兄弟の末っ子。父は遺言書に「絶対に戦争を起こさないように」と、書いている。父の人生を辿ることは昭和史を血の通う生きたものとして見直すことであった。舞台は「満州」。
若い人たちへの痛切なメッセージである。

内容(「BOOK」データベースより)

七三一部隊に多くの中国抗日活動家を送った罪で特別軍事法廷で裁かれた父―上坪鉄一。日中戦争の戦犯たちの「認罪」の記録は今を生きる我々に何を物語っているのか。戦争における「加害」の傷痕。人間にとって戦争とは何か。人が人として生きるとは、どういうことか。

著者について

伊東 秀子(イトウ ヒデコ)

1943年満州(現中国東北地方)生まれ。
1966年東京大学文学部卒業後、東京家庭裁判所調査官を経て、3人の子育てをしながら1979年司法試験合格。
1981年弁護士登録。
1990~95年まで衆議院議員2期を務める。
1995年に弁護士業を再開し、恵庭OL殺人事件や櫻井忠などの弁護を担当。また、医療過誤・行政・労災事件等多くの民事事件に取り組んでいる。
著書に、『めぐりくる季節』、『ひとりから、ひとりでも』(以上花伝社)、『佐川急便事件の真相』(岩波ブックレット)、『恵庭OL殺人事件:こうして「犯人」は作られた』(日本評論社)など。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

伊東/秀子
1943年満州(現中国東北地方)生まれ。1966年東京大学文学部卒業後、東京家庭裁判所調査官を経て、3人の子育てをしながら1979年司法試験合格。1981年弁護士登録。
1990~95年まで衆議院議員2期を務める。1995年に弁護士業を再開し、恵庭OL殺人事件などの刑事弁護、医療過誤・行政・労災事件等多くの民事事件に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 

撫順戦犯管理所のことを書いた本は何冊か読み、そんなすごく素晴らしいことがあったのか!中国は歴史に残るすごいことをしたのに知らない人が多すぎる。これこそ映画にすべき!友人に広めたい話だ、と思いました。
しかし、中国に嫌悪感を持つ人はきっと「過去」のことと思うかも、とも思いました。
この本は、作者の亡くなったお父さんの言葉から、作者や甥子さんまでが関わっている「今」の本です。
撫順戦犯管理所にいた多くの方々は故人となっています。この素晴らしい話は語り継がれなければなりません。
一人でも多くの人に読んでほしい。映画になって欲しい。この本に出会えて良かったです。
本の状態も良かったです。
 
 

簡単に著者の略歴を書いておくと、
東大入学後日本共産党に入党するも、結婚し北海道移住弁護士開業後、旧社会党から衆議院議員に立候補し当選。
で、今度は自民党の推薦を受けて北海道知事に立候補するも落選、2009年の衆議院選挙では国民新党から出馬するも落選、現在は政界からは引退した状態である。
実兄は「
 水子の譜(うた)―ドキュメント引揚孤児と女たち 」著者の上坪隆氏。

本書は、上で書いた著者の経歴の前後、東大入学前と政界引退後にあたる話が主である。
父親は元憲兵中佐で満州に赴任、戦争後は戦争犯罪人としてソ連、中国に抑留、裁判を受け、終戦後10年以上経ってから帰国。
一方、残された著者の一家は極貧の生活の中でも希望の大学に進学する。

著者は冤罪とされる事件も担当した弁護士なのだから、公開された起訴状や父親の証言を見て長期間の拘留・待遇見直しによる「学習」の効果を疑わなかったのか?という不自然さを感じたが、
それだけ著者の父が戦時中731部隊に捕虜を何人も送り死亡させたことを知った時の衝撃が大きかったということなのだろう。

日本を戦争する国にしてはいけない、日本と中国は絶対に武力ではなく対話しなければいけないんだという主張を見ると、著者の父親だけではなく、その娘である著者自信も「認罪」したのだろうと考えずにはいられない。
 
 
 
 
 

ロシア軍兵士に終身刑、ウクライナで初の戦争犯罪裁判

2022年05月23日 21時42分37秒 | 社会・文化・政治・経済

5/23(月) 19:46配信 ロイター

 5月23日、ウクライナの裁判所は、ロシアの侵攻に伴う初の戦争犯罪裁判で、非武装の民間人を殺害した罪に問われたロシア軍兵士(写真)に終身刑を言い渡した。キーウで23日撮影(2022年 ロイター/Viacheslav Ratynskyi)

[キーウ 23日 ロイター] -     ウクライナの裁判所は23日、ロシアの侵攻に伴う初の戦争犯罪裁判で、非武装の民間人を殺害した罪に問われたロシア軍兵士に終身刑を言い渡した。

戦車指揮官のバディム・シシマリン被告(21)は、2月28日にウクライナ北東部のチュパキフカ村で62歳の民間人を射殺したとする罪を認めていた。判事は被告が上官による「犯罪命令」を実行したと述べた。

ウクライナは、1万件以上の戦争犯罪疑惑を把握しているとしている。

ロシア大統領府からは今のところ今回の判決についてコメントを得られていない。

【関連記事】


人類の普遍性を深く志向する

2022年05月23日 21時21分40秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽人間とはいかなる存在であるのか。
人間の探求-「人間の人間らしいまっとうさとは」。
▽変化の激しい時代だからこそ、人間が本来持っている善性について深堀りする。
▽「なぜ戦争が起きるのか」
「どうすれば戦争を防ぐことができるのか」と問い掛ける。
▽人類の普遍性を深く志向する。
▽誰も先を見通せない時代である。
人類の危機的状況にあり、実際に何ができるかを模索する。


死刑に参加した刑務官が明かす…死刑囚に「死刑執行」を言い渡す“異常”な瞬間

2022年05月22日 21時05分39秒 | 事件・事故

5/22(日) 20:02配信 現代ビジネス

死刑当日告知は違法なのか――。拘置所に収容されている死刑囚2人が、死刑執行の本人への告知が当日、直前に行われる現在の運用は違法だと主張し、国に対して事前に告知することなどを求める裁判が今年1月より大阪地方裁判所で始まっている。

【マンガを読む】刑務官がスイッチを押すとき…「刑務官が明かす死刑の話」公開中

 昨年12月に確定死刑囚3人の刑が執行されたことは記憶に新しい。死刑執行は2019年12月以来とおよそ2年ぶりで、岸田政権の発足後は初めて。今回の執行を受け、確定死刑囚は108人となった。

 死刑とは犯した罪を自らの死によって償う刑罰で、刑法11条で死刑は刑事施設内において絞首にて執行すると定められている。だが、世界では約7割の国が死刑を廃止か停止している。国際的な潮流に逆行する日本には厳しい目も向けられているからこそ、我々は「国が人の命を奪う」死刑に向き合わなければならない。

 日本では死刑判決はどう行われ、死刑囚はどんな生活をして、死刑はどう執行されるのか。本記事では、漫画家・一之瀬はちさんが実際に死刑に立ち会った刑務官に取材したマンガ『刑務官が明かす死刑の話』を取り上げる。

課せられるルール
写真提供: 現代ビジネス

 一之瀬さんはなぜ死刑について取材するに至ったのか、こう語る。

 「もともと警察ものや犯罪ものの作品に興味があり、その手のドラマを見たり小説を読んだりしていました。そのような中、刑務官の方と知り合いお話をしていく中で、刑務官の仕事は塀の中の業務ということもあり、それまで深く知る機会がありませんでしたが、刑務所の中の治安を守ることはもちろんのこと、罪を犯した受刑者の矯正、そして死刑の立ち会いと、重い責任を背負って日々業務をこなしているのだということを知り、刑務官という職業のリアルな姿を伝えられればと思ったことがきっかけです」

 一之瀬さんが取材したのは、実際に死刑に立ち会った経験のあるM刑務官。大学卒業後、刑務官試験に合格。地方刑務所、拘置支所勤務を経て、現在は某拘置所に勤務している。

 刑務官は普段から刑法・刑事施設法をはじめ様々なルールのもとに働いている。そして、死刑に参加する刑務官にはより厳しいルールが課せられるという。死刑執行にはどのようなルールがあるのだろうか。

「殺人」にならない理由
写真提供: 現代ビジネス

 ■刑務官が罪に問われないのはなぜか? 
 死刑の執行ボタンを押すのは刑務官だが、その刑務官が罪に問われることはない。死刑執行は刑法第三十五条「法令又は正当な業務による行為は罰しない」により、正当な行為とされている。つまり、死刑のボタンを押すのも「業務上の行為」として罰せられないのだ。

 また、死刑執行の際などに暴れた受刑者を取り押さえる際にケガを負わせても、過度なものでないかぎり、この「正当行為」にあたり、罪に問われることはない。

 このようなケースは他の職業にもあり、例えば警察の犯罪者への発砲(傷害・銃刀法違反)や、被疑者を確保する目的での宅地侵入や破壊行為(不法侵入・器物破損)、司法解剖(遺体損壊)などが正当行為にあたる。

 「このように命に関わる職業は法律によって守られています」(Mさん)

 記事冒頭で述べたように、現行では、死刑判決を受けると死刑がいつ執行されるか分からない状態となる。Mさんは、そんな死刑執行の言い渡しにも独特のルールがあると話す。

 「死刑は当日の朝9時までに言い渡され、即日執行となります。死刑の宣告は3~4人の刑務官が連れだって、居室に赴いて行われるのが決まりです」

 しかし、このルールが思わぬトラブルを招いてしまったことがあるという。何が起こったのだろうか。

 記事後編【死刑に立ち会った刑務官が明かす…朝の「死刑囚房」を襲った大パニックの真相】に続きます。

現代ビジネス編集部

【関連記事】


「お父さん、お母さんには言わないように」家庭教師の男が“教え子”小5女児にわいせつ行為 卑劣な“口止め”まで

2022年05月22日 20時41分15秒 | 事件・事故

35歳の家庭教師の男が、”教え子”の小学生の女の子にわいせつな行為をした疑いで逮捕された。

【画像】家庭教師の卑劣な犯行。口止めまで(画像2枚)

高橋伯明容疑者(35)は、先月、家庭教師として、神奈川県・相模原市の住宅に訪れていた。相手は、この家に住む小学5年生の女の子。高橋容疑者は、勉強を教えている最中に、女の子の下半身を触るなどしたという。

当時、部屋には、2人きり。犯行後、高橋容疑者は、女の子に「お父さんとお母さんには言わないように」などと告げていたという。”口止め”をされた女の子は、怖かったのか、しばらくは誰にも打ち明けられなかったそうだ。

しかし、意を決して、母親に相談し、事件が発覚することとなった。神奈川県警相模原南署は、19日、高橋容疑者を強制わいせつの疑いで逮捕。高橋容疑者は、横浜市戸塚区で、家庭教師を派遣する会社を自ら経営しているという。

調べに対し高橋容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。動機や余罪については明らかになっていない。相模原南署は、指導していた他の子どもが被害に遭っていないかどうか調べる方針だ。

社会部

 

【関連記事】


勇気・執念・闘志の一念が全てを変える

2022年05月21日 11時50分19秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽批判するだけでは、物事は進まない。
▽偉大な仕事というものは、自ら責任を担い立つ、勇敢な人によって為されていくといことである。
▽人に「やらされている」という暗い意識があるかぎり、本当に一流の仕事は、絶対にできるものではない。
▽強い心をもち、生命力があふれた自分であれば、どんな試練にさらされても、負けることはない。
▽「勇んで行動する」勇気。
「智慧の限りを尽くす」執念。
どんな壁に突き当たっても諦めない闘志。
▽「団結」とは、崇高な目的に向かって心を合わせ、それぞれの力を存分に発揮していく戦いだ。
▽何よりも、自分自身の惰性、油断、臆病の内なる弱い心を破る戦いだ。
▽マンネリ化した古い発想、人を縛る固定観念などを打破していく戦いでもある。


人新世の「資本論」

2022年05月21日 11時50分19秒 | 社会・文化・政治・経済
 
斎藤 幸平  (著)
 
【「新書大賞2021」受賞作!】
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。
気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。
それを阻止するには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。
世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!
【各界が絶賛!】
■佐藤優氏(作家)
斎藤は、ピケティを超えた。これぞ、真の「21世紀の資本論」である。
■ヤマザキマリ氏(漫画家・文筆家)
経済力が振るう無慈悲な暴力に泣き寝入りをせず、未来を逞しく生きる知恵と力を養いたいのであれば、本書は間違いなく力強い支えとなる。
■白井聡氏(政治学者)
理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。
■坂本龍一氏(音楽家)
気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら?
■水野和夫氏(経済学者)
資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。

【おもな内容】
はじめに――SDGsは「大衆のアヘン」である!
第1章:気候変動と帝国的生活様式
気候変動が文明を危機に/フロンティアの消滅―市場と環境の二重の限界にぶつかる資本主義
第2章:気候ケインズ主義の限界
二酸化炭素排出と経済成長は切り離せない
第3章:資本主義システムでの脱成長を撃つ
なぜ資本主義では脱成長は不可能なのか
第4章:「人新世」のマルクス
地球を〈コモン〉として管理する/〈コモン〉を再建するためのコミュニズム/新解釈! 進歩史観を捨てた晩年のマルクス
第5章:加速主義という現実逃避
生産力至上主義が生んだ幻想/資本の「包摂」によって無力になる私たち
第6章:欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム
貧しさの原因は資本主義
第7章:脱成長コミュニズムが世界を救う
コロナ禍も「人新世」の産物/脱成長コミュニズムとは何か
第8章 気候正義という「梃子」
グローバル・サウスから世界へ
おわりに――歴史を終わらせないために
 
【著者略歴】
斎藤幸平(さいとう こうへい)
1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。
博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。
Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economyによって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。編著に『未来への大分岐』など。
 
 
日本企業で働くサラリーマンという立場から書評を書きます。これまでマルクス主義者が書いた本は何冊か読んだことがあったのですが、その中ではかなり読みやすく説得力もある本だとは感じました。
ただ一貫して大きな違和感を持ち続ける本でもありました。まず本書の主題でもある「脱成長コミュニズム」という言葉。著者が言わんとしている「脱成長」とは、資本主義の否定だと言うことですが、はたして「成長」は資本主義の専売特許なのでしょうか。何の成長なのかがより大事なのではないでしょうか。
著者が批判する成長とは資本の増殖(成長)であって、それはGDPなどの経済指標が18世紀から指数関数的に増加していることから見て取れます
そしてこれを追求するのはもうやめよ(つまり端的にはGDPの極大化、永遠の成長を目指すな)ということで、これはそうだろうなと思う一方、著者が本書で主張しているのは別のモノの成長を追求せよというメッセージではないでしょうか。それは「使用価値」の追求であり、連帯感、環境意識、コモンズが成長する社会を構築しようということでしょう。
そうであれば、著者は「成長」という概念をマルクスで鍛え直そうと言うべきであって、「脱成長コミュニズム」という言葉は、申し訳ありませんが私には響きませんでした。つまり脱成長ではなく、「資本では無い別のモノ」を成長させようというふうに主張すべきなわけです。

2番目に違和感を持ち続けたのは、著者が描く企業観です。著者は一貫して株主がいる会社の存在を否定していますが、たとえば日本企業に目を向けると、そこまでひどい企業ばかりとは思えません。
企業経営者の中には、本気で利潤獲得と社会正義の両立を目指して事業をしているところもあり、協同組合型ではない企業はすべてダメだと一刀両断する姿勢はあまりに幼稚でしょう。こういう企業経営者こそが大いなる矛盾に日々悩んでいるのです。
もし著者が、企業で働いた経験があったり、NPOを立ちあげるなど何らかの「行動」を起こしているのであればまだ説得力はあるのですが、本書を通じて「それであなたは何か行動しているのですか?」という問いかけが常に頭に浮かびました。
また本書には、銀行や保険、コンサルティングなど高給取りほど使用価値のない仕事(ブルシット・ジョブ)だから無くして大丈夫だという話も出てきますが、それなら経済学者のなかには害をもたらしている人もいるんだから(全員ではありませんよ)、そういう人々は使用価値がないどころか、マイナスだろう、とは思いました。
つまり「この職業はブルシットだ」というような「イチかゼロか」論ではないのです。
本書を通じて感じたのは、著者はイチゼロ論を進めるクセがあるようですが、それこそが危険思想なのです。大企業イコール悪、というような思考様式で、このような思考様式はある意味で思考停止状態を生み出してもいるからです。
私は企業人ですからバイアスがかかってしまうのですが、利潤獲得という命題に従いながらも、気候変動や格差問題に本気で取り組む企業は(少なくとも日本には)存在していて、日々多くの矛盾に直面しながら苦闘している企業人がいる、ということは主張したいと思います。
 
 

最初に。無限の経済成長はありえないので、今、資本主義市場経済は数百年の寿命を迎えつつあると私は考えています。
ヴォルフガング・シュトレークも論じているように、高度成長が終わった70年代から、資本主義システムはケインズ的な再分配重視の政策のままでは自らを存続させることができなくなり、延命のために規制緩和と金融化を推し進め、同時に国家の債務の累積が起きましたがそれは「時間稼ぎ」でしかなく、その帰結がリーマンショックでした。
それも国家や中央銀行の介入によってなんとか脱したように見えますが、単に負担を外部に転嫁し危機を先送りにしたに過ぎません。
そもそも資本主義と民主主義には本質的にズレがあり、双方が「幸福な結婚」をしていた高度成長時代がむしろ例外的なのです。
資本主義は自らが存続の危機に陥ると、民主的な公平性を振り捨てて資本の自由のみを優先するようになり、今の民主政治の危機に至ります。
今世界を覆っている政治の混乱も、根本的な原因は資本主義市場経済の行き詰まりにあるのです。
 中世と近代の間に「近世」という移行の時代があったように、今は近代と次の時代の間の移行の時代だと考えています。
資本主義へ問題意識をもっているという点では(彼とは異なる角度からですが)、斎藤さんと同じです。
しかし、その解決策として、生産を社会的な計画のもとに置くアソシエーショニズムを持ち出したことには、全く納得できません。
 全体を読んで、部分的に学ぶところはさまざまありました。冷笑主義が蔓延る現代日本で、理想をもって社会を語る著者の勇気には大いに敬意をもちます。
資本主義を自明化することなく問題化するという点で、本書の意義は大きいものがあると思います。
しかし、「あえて」星ひとつをつけます。それは、もう人類には失敗する余裕は無いと考えるからです。20世紀の共産主義の失敗の歴史に学ばなくてはなりません。わたしたちは、真に実現可能な資本主義市場経済のオルタナティブを目指す必要があります。
 アソシエーショニズムといっても、具体像がきわめてあいまいです。人々が生産手段を自律的、水平的に共同管理するという生産の次元に焦点をあてた解決策を提示しますが、全体の経済システムがどのように動くのかのヴィジョンが見えません。
要は、ミクロの生産現場はそれなりに論じられているのですが、マクロの視点が弱いのです。マルクスは生産に焦点をあてたのに対し、彼が(不当に?)批判したプルードンは流通の変革を志向します。わたしは、これからのことを考えるにはマルクスよりもプルードンのほうに学ぶべきことが多いと思います。
 人間の経済活動とは「システム」です。システムはひとつの生き物のようなもので、その中で個々はそれぞれの機能を果たしつつ他と有機的な連携を保って全体を構成しています。
分業に否定的なマルクスは、経済活動がシステムであるということをあまり理解していないように見えます。
分業は人間の経済活動から必然的に生じます。人間の経済活動がシステムであるということは、全体を管理し計画することは不可能ということです。人間の理性には限界があります。人間は、限定合理的な存在です。人間は、経済システム全体を設計することはできません。
契約論的・啓蒙主義的な構築主義は現実の経済システムに適用することはできません。人間の自律性や理性の限定性をアソシエーショニズムは理解していません。
柄谷行人がNAMで失敗したのもそこに根本的原因があると思います(青木孝平さんが「コミュニタリアニズムへ」でアソシエーショニズムを徹底的に批判しています)。
経済全体の管理計画を無理にやろうとすれば、著者の批判する、一部の官僚が全体を計画的に管理する非効率的で抑圧的な旧ソ連のような国家体制に「必然的に」陥るでしょう。
この点で、ハイエクが「隷従への道」でいっていることは正しいと思います(わたしは新自由主義者ではないし、ハイエクは嫌いですが)。
 交換無くして社会は無く、貨幣なくして交換はありません。資本主義市場経済と市場経済は別概念です。市場経済はいままでもずっとあったしこれからもずっとあり続けるでしょう。
しかし、資本主義市場経済は市場経済の一バリエーションで、ここ数世紀の歴史しかない経済システムなので、永遠ではありません。経済成長しつづけなければ自壊する資本主義市場経済システムはもう限界を迎えています。
社会主義や共産主義、アソシエーショニズムが解決策にならないとしたらどうすればいいか?
 わたしは、マルクスが不当に批判したプルードンに影響をうけた、シルビオゲゼルの貨幣改革論が議論の俎上にのせられるべきと考えます。
管理経済は不可能であるとするなら、市場経済の「質」を変えるしかありません。そして、市場経済の質は、それを成り立たせている貨幣の質によって決定します。
経済活動の「媒介」となる、コミュニケーションメディアとしての貨幣を変えることで市場の質は変わります。
社会システム理論によれば、実体があって関係があるのではなく、まずはじめに関係があって後に実体があると考えます。経済において実体とは生産や消費、関係とは貨幣による交換のことです。
交換のあり方が生産や消費を決定するのです。生産に焦点を当てた共産主義やアソシエーショニズムの変革は順序が転倒、逆立ちして現実に合わないので失敗してきたのです。
生産・流通・消費のうち「流通」に焦点をあてたプルードンは正しいのです(ただしアナーキズムには疑問がありますが)。
 シルビオゲゼルは減価する貨幣、つまり時間と共に少しずつ価値を減らしていく「腐るお金」を提唱しました。少しずつ価値を減らしていくのでお金を持つ人々は手元にずっと持つのではなく、お金をつかおうとします。
お金が一部に留まって経済活動が停滞することがなくなります。
そして、手元に置いていたら少しずつ価値を減らしていくので、「利子」もありません。資本主義では事業を始めるためのお金を借りるときに金利が発生します。
借りたときより多い額を返さなくてはなりません。だから、経済全体が成長しないと事業が成り立たなくなる企業が増えるのです。
しかし、お金が腐っていくならば、資本主義のように「貸し手が借り手より強い立場」ではなくなるので、利子もなくなります。
経済全体が成長しなくても、財やサービスが社会を良好に循環するエコロジー市場経済に移行します。わたしは、これこそが資本主義市場経済のオルタナティブと考えます。
 このゲゼルの提案をケインズは、流動性があるのは貨幣のみではないので貨幣の減価は意味がないと批判していますが、彼自身がインフレ化による貨幣の減価を推奨するという矛盾をさらけ出しています。
ケインズは、マイナス金利を課すと、他の貨幣を代替する資産に移行してしまうから導入困難と指摘していますが、世界ではインフレ減価がよく発生している現実と矛盾しています。
インフレによる減価が起きている国でも、それが常識的な範囲なら、通貨はきちんと流動性を維持しています。
このケインズの見立て違いの要因は、貨幣の統治性を見落としているところにあります。
貨幣は、その歴史で見ると、租税手段として認められることで、その流動性を得ています。
このため、統治安定と納税技能がある限り、仮にある程度インフレやゲゼル式の減価が発生しても、それがある程度の水準におさまるなら、流動性が弱まるということはないでしょう。
ケインズは、貨幣と他の財貨との違いは流動性の程度に過ぎないと見なしましたが、そうではないのです。
貨幣は国家の統治と一体の、特別な商品なのです。ケインズは自分の思想がオリジナルでないことを隠すためか、前任者を批判し続けましたが、ゲゼルの存在がなければケインズは一般理論を書けなかったでしょう。
 フロンティアが目の前に無限に広がっていた時代、経済成長する余地の多かった時代、自然利子率がプラスの時代は、プラスの利子率の貨幣金融制度が必要でした。
その意味で資本主義経済システムはその時代に必要な経済システムでした。しかし現代は、自然利子率がプラスであることが当たり前ではなくなった時代です。
今の貨幣金融制度(自然利子率がプラスであることが前提)の基礎は19世紀に生まれたと言われています。
しかし、それももう歴史的役割を終えました。自然利子率がマイナスである時代には、それに応じた貨幣金融制度が必要です。それが、シルビオゲゼルの提唱した「腐るお金」です。
これは彼の提唱した時代にはスタンプ貨幣という複雑で手間のかかる方法が必要でしたが、現代は電子マネーがあるので、やる気があれば十分実現可能だと思います。緩やかなインフレがどうしても起こらなくなった現代には、減価する貨幣が必要です。
 長いレビューを最後まで読んでくださった方には、ぜひ、岩村充さんの「貨幣進化論 成長なき時代の通貨システム」、そしてアソシエーショニズムの不可能性を論じた西部忠さんの「資本主義はどこへ向かうのか」(複雑系経済学やルーマンの社会システム論からアソシエーショニズムについて論じています)、塩沢由典さんの「複雑系経済学入門」、青木孝平さんの「コミュニタリアニズムへ」を読んでいただきたいと思います。
現状分析にはシュトレークの「時間かせぎの資本主義」と「資本主義はどう終わるのか」、そしてウェンディブラウンの「いかにして民主主義は失われていくのか」がいいでしょう。
人間の経済を理解するためには社会システム論が重要です。複雑系科学もそうでしょう。何よりも、システム論的に経済を考える事が重要です。市場とは、貨幣というコミュニケーションメディアによって形成される自律分散的なネットワークです。
共産主義やアソシエーショニズムはそれを全く理解していないから、失敗するのです。市場経済そのものを否定するようなマルクスの思想は人間の自然性に反しています。人間とは、言葉や貨幣などを「交換」する生き物だからです。
その交換のネットワークから自生的に秩序が生まれてくるのに、それをすべて理性で管理できると考えるのは間違いです。そのことを踏まえた変革、つまり貨幣改革による「市場の体質改善」が必要です。
 
 
【すぐ上のレビューに関して】
同じ本を読んだとは思えない、不思議なレビュー。
12月30日に投稿されたレビューが丁寧に論点整理してくださっているので
気になる人は読まれてみてはいかがでしょうか。

【初読の際に書いたレビュー】
「SDGsは大衆のアヘンである!」という強烈な出だしに、アドレナリンが出てしまい、徹夜に近いかたちで、ひといきに読み終えました。最後まで面白い。素晴らしすぎる。

絶対的におすすめしたいのは、こんなことを思っている人たち。
資本主義は限界がある。それはそう。だけど、どうする? どういう未来を描く?

この本では、他の書が太刀打ちできないほど、具体的に、未来の絵柄が描かれています。
そのキーワードは<コモン>。<コモン>の領域を生産の次元で広げていく
新しい社会の可能性に心が躍りました。
 
 
 
 
現代は、人間の経済活動が地球の表面の隅々までを覆い尽くし、環境破壊・気候変動が深刻な時代である。地質学的には、いわゆる「人新世」と呼ばれる時代に突入しているが、一体何がこのような事態を引き起こしたのかと言えば、それは行き過ぎた資本主義のせいだ、と言わざるを得ない。
資本主義というシステムは、地球環境を含めたあらゆるものを収奪し、それに伴う負担を外部に押し付けて不可視化し、無限の経済成長を続けることによって、地球環境を危機に陥れ、ひいては我々人類の生存をも脅かそうとしているのである。
また、ごく少数の大富豪が世界の半分以上の富を独占している事実からも分かるように、資本主義はごく一部の人々だけが潤い、後の大多数の人間が彼らに搾取され続けるという、我々一般人にとっては全く救いのないシステムでもある。
そんな現代で再評価されているのが、カール・マルクスの思想である。古臭い左翼思想だと笑うなかれ。マルクスの思想は、有名な『共産党宣言』『資本論』ではごく一部しか表れていないのである。マルクスは、その晩年に至るまで真摯な研究を続けており、その思想は年を重ねるにしたがって大きく転換していったという知られざる事実がある。
晩年のマルクスが唱えたのは、「脱成長コミュニズム」とも呼ぶべきもので、これは今までどの社会主義国家も実現出来なかったものであった。その詳しい内容については、本書を読んでもらう他はないが、従来のマルクス主義とのあまりの違いに驚かされるのは間違いない。
本書は、右派のみでなく、甘っちょろい左派・リベラル派も超越した内容である。イデオロギーに囚われることなしに読んでもらいたい一冊である。
 
 
 
 
 
 

受け身の姿勢では、本当の力はでない。

2022年05月21日 10時51分19秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▽どん底を知るからこそ、浮上できるのだ。

▽受け身の姿勢では、本当の力はでない。
何事も主体者の自覚で、自発能動の挑戦を!

▽課題の明確化がストレス減の近道。

▽立場や状況などは人それぞれ異なる。
それでも心を一つにして同じ目的に立ち行動することで、これまでにない大きな力を結集できるものだ。
▽たとえ一人になっても、私は進む「一人立つ」強さが不可欠だ。
▽竹のようにしなやかに、一人一人が強く支え合う。


悔しさをバネにする

2022年05月21日 10時39分02秒 | 沼田利根の言いたい放題

勝負の世界は悔しさの連続!
その中で、逆転勝利をいかに呼び込むかだ。
つまりは、非常識、逆転の発想に徹することができるかどうかが常に問われているのだ。

苦戦をどう乗り越えるかによって、人の真価は決まる。

何事にも全力で!

同じ負け方、同じ勝ち方でも、それをどう捉え次に生かすかだ。


阪神 12回、痛恨エラーから勝ち越し許す チームは22試合ぶり4失点以上に

2022年05月21日 06時12分39秒 | 野球

デイリースポーツ - 昨日 22:48

「阪神2-6巨人」(20日、甲子園球場)

延長12回、中野は中山の打球をエラーする(撮影・山口登)
 阪神が十二回、勝ち越しを許した。

 この回からアルカンタラが登板。先頭中山を遊ゴロに打ち取ったかと思われたが、中野が失策し、出塁を許した。嫌な空気が流れると、続く岸田の初球は死球。無死一、二塁から、丸には右前打を打たれ、満塁となった。

 ここで立岡には右前適時打。アルカンタラはここで降板となった。

 さらに渡辺は代打・中田に中前2点適時打。9番手・石井大がマウンドに上がった。

 21試合連続3失点以内の記録もついにストップした。

 打線は九回2死一塁、大山が起死回生の同点2ラン。執念で延長に持ち込んだ。

 

 


【夏場所新番付】出場停止の朝乃山は西幕下42枚目、復帰の名古屋場所は三段目から出直しへ

2022年05月20日 17時50分04秒 | 社会・文化・政治・経済

[2022年4月25日6時0分]

日本相撲協会は25日、大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

日本相撲協会が定めた新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反し、6場所出場停止処分を受けた大関経験者の朝乃山(28=高砂)は、西幕下42枚目まで番付を落とした。

6場所出場停止処分の起点は昨年7月の名古屋場所。その名古屋場所は、かど番大関だったため秋場所は関脇、九州場所は平幕の西前頭10枚目に番付を落とし、今年初場所では17年秋場所から維持していた幕内の座からも陥落。

1月の初場所は、4年半ぶりの十両となる東十両4枚目に番付を下げたが、3月の春場所ではついに幕下に陥落(西幕下2枚目)し、関取の座も失った。全て全敗扱いのため西幕下2枚目から同42枚目に降下。

出場停止が最後となる夏場所も全敗扱いとなり、土俵復帰する7月の名古屋場所は、三段目からの出直しとなりそうだ。

やはり不要不急の外出などで、3場所の出場停止処分を受けていた2人は晴れて関取に戻っている。

一昨年の名古屋場所で違反が発覚し、同9月の秋場所から昨年1月の初場所まで3場所休場の阿炎(27=錣山)は、復帰した3月の春場所は西幕下56枚目まで番付を落としたが、2場所連続7戦全勝優勝を果たし、名古屋場所は東十両14枚目で関取復帰。

11勝4敗の好成績で、秋場所は東十両5枚目まで番付を上げ、13勝2敗で十両優勝。再入幕を果たした九州場所は西前頭15枚目で14日目まで優勝の可能性を残すなど、12勝3敗の好成績を残した。

西前頭6枚目で臨んだ今年初場所も、横綱照ノ富士から金星を奪い、千秋楽まで優勝争いを演じる活躍。2場所連続12勝の好成績で、春場所は20年初場所以来の返り三役を、新関脇昇進で果たした。
その春場所は、千秋楽で優勝争いを演じていた高安を破り8勝7敗で勝ち越し。存在感を示しており、2場所連続の関脇で夏場所に臨む。

昨年夏場所から3場所出場停止処分の竜電(31=高田川)は、その夏場所の東前頭14枚目から名古屋場所は東十両9枚目、秋場所は東幕下7枚目に陥落し、関取の座を失った。
11月の九州場所から土俵復帰し、西幕下47枚目で7戦全勝優勝。年が明けて今年1月の初場所は東幕下5枚目に番付を上げ、ここでも6勝1敗の好成績を残し、春場所では関取復帰となる東十両13枚目で再十両を果たした。

春場所は13勝2敗で十両優勝を果たし、夏場所では番付を10枚上げ、東十両3枚目から今度は返り入幕を目指す。



 


阪神の最下位脱出は時間の問題 青柳の復帰で歯車はかみ合う 5位のDeNAに2・5ゲーム差

2022年05月20日 06時34分00秒 | 野球
5/18(水) 17:00配信 夕刊フジ

エース・青柳の安定度は抜群だ=14日、横浜

【トラとら虎】
 
阪神が4月22日のヤクルト戦(神宮)から18試合連続3失点以下と、とても最下位とは思えぬ防御を見せている。先のDeNA戦(横浜)ではスコア9―2、8―1で2連勝。一時、16もあった借金を12に減らし、5位のDeNAに2・5ゲーム差まで迫ってきた。


球団OBは「最下位脱出は時間の問題。それどころか奇跡の逆転Vの可能性もゼロではない」と、阪神ファンが聞けば小躍りしそうな展望さえ口にする。


「なぜなら同じ最下位でも本当に実力のないチームと、たまたま投打のバランスを崩したチームがあるってこと。阪神は後者の方で肝心の防御面はしっかりしている。野球は何といっても投を含めた守り。ここが強固なうちは希望の光りは消えない」


少ない失点を続ける背景にはきっかけもあった。コロナ禍で出遅れていた青柳の参戦である。現に今回の連続記録のスタートも青柳の完封からで、失点の内訳は0点が1試合、1、2点がそれぞれ5試合、3点が7試合。この間のチーム戦績11勝7敗はある意味当然で、そのうち青柳が3勝を稼いでいる。


首脳陣のひとりは「延長10回0対1で敗れ、すみませんと謝るのは青柳くらい」と、エースとしての自覚と姿勢を絶賛する。これは5月6日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)で、大野雄に1安打完封負けを喫した試合を指してのことだが、打線は見殺しにした借りを14日のDeNA戦では返している。ようやく投打の歯車がかみ合ってきた証しではないか。


先のOBは「首位のヤクルトはじめどのチームにもモロさがある。どこも決め手を欠くから波乱は起きやすい。阪神はとりあえず7月の球宴までに借金を返すのが先決で、いまの投手力さえ維持すればそれからでも十分間に合う」と後半戦の混セに思いをはせる。計算上は2勝1敗ペースで進むと6月末には待望の勝率5割ラインに乗るが、果たしてどうか。 (スポーツライター・西本忠成)







悩みが深い人こそ、使命も深い。

2022年05月19日 22時20分39秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力
▽問題があるから、力がつくのだ。
そのように達観して、大きく強く生き抜くことだ。
▽悩みが深い人こそ、使命も深い。
▽理想と現実のギャップに直面した時にも、希望を失わないことだ。
▽自身の人生を通して、社会にどのよう価値を生み出していくのか。
目的観を深めるなかで、ぶれない人生の軸ができ、<強い自分>を築くことができるだろう。
▽自らの生き方に自信を持つことだ。
▽やりたいことが見つからない人は、小さな縁を大切にし、時には大胆に飛び込む勇気も必要だ。
▽真面目に没頭すれば、興味が湧くのが、どんな仕事に共通する性質である―<ひとを幸福にするのは仕事の種類ではなく、創造と成功とのよろこびだ>
哲学者ヒルティの言葉
▽一番大切なのは、どう働き、どう成長するかだ。
胸中に挑戦の炎が燃えていれば、どんな仕事であれ、必ず自身を輝かせていける。
▽<各人の仕事の姿勢>が人生と社会をも決する。

動画をアップロードしています...
ユー君が幼稚園へ 2022年 5月26 日

江川卓氏 阪神浮上のカギは「新たに外国人を連れてくる」得点力向上へ途中補強の必要性を説く

2022年05月18日 16時41分48秒 | 野球

5/17(火) 18:23配信  デイリースポーツ
 

巨人の元エースで野球評論家の江川卓氏が17日、自身のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」を更新。阪神の復調へ「できればいい外国人を連れてくることができれば」と途中補強の必要性を説いた。

 今季の外国人野手はマルテ、ロハスの2人体制をとってきたが、マルテは開幕直後に下半身のコンディション不良で離脱。復帰後もなかなか状態は上がってきていない。ロハスも韓国三冠王の実績から2年目の変ぼうが期待されたが、打率・175、3本塁打と結果を残せず、12日に出場選手登録を抹消された。

 「去年はいい外国人選手が2人いた。佐藤が4番でもいいんでしょうけど、3番、5番を打つ選手がいない。打線に得点力がない」と指摘。「できれば良い外国人を連れてこれたらなと思う。今でも入ってくる選手はいると思う。外国人を1、2人連れてくれば、起爆剤になる」と語った。

 現役時代に数多く対戦し、82打数19安打、3本塁打だった伝説の助っ人にも触れ「さすがにバース(級)は来ないと思うけど。それくらいの選手が入ってきたら、大きく変わってくると思う」と語った江川氏。「外国人の2枠というのは非常に重要。去年のヤクルト(サンタナ、オスナ)もそうだったじゃないですか。今の阪神は得点力がないわけですから」と分析していた。

 


訪問歯科診療サポートのパイオニアが歯科医院経営サポート体制を強化

2022年05月18日 16時41分48秒 | 医科・歯科・介護
 --------------------------------------------
歯科医院向けサービスサイトリニューアルのお知らせ 
超高齢社会に求められる訪問歯科診療を推進 
---------------------------------------------
DSヘルスケアグループ(代表・CEO:寒竹 郁夫)の 
デンタルサポート株式会社(所在地:千葉県千葉市、代表取締役社長:草深 多計志)は、 
歯科医院向けサービスサイトをリニューアルしましたことをお知らせいたします。 
訪問歯科診療を始めとして、採用・行政対応・スタッフ教育・Web制作など、 
あらゆる分野において歯科医院の経営サポートを強化いたします。 
 
「歯科医院向けサービスサイト」https://dentalsupport.biz/ 
 
 
--------------------------------------------------
■各分野の専門家がプロフェッショナルサポートを提供 
--------------------------------------------------
「コンビニエンスストアの数よりも歯科医院の方が多い」というフレーズを 
聞いたことがある方も多いと思います。 
競争が激化する中での戦略、超高齢社会への対応、予防歯科へのシフト、 
スタッフの定着など、歯科医院経営には多くの課題があります。 
デンタルサポートはそれらの課題を熟知したうえで、最適な解決策を提供いたします。 
20年以上にわたる実績から蓄積されたノウハウに基づくサポートサービスを、 
より分かりやすくお届けするために、サイトのリニューアルを行いました。 
本サイトでは歯科医院経営に役立つコラムやダウンロード資料の無料提供も充実させていきます。 
 
-----------------------------------------
■ニーズの高い訪問歯科診療導入をサポート 
-----------------------------------------
デンタルサポートが特に力を入れているのは訪問歯科診療推進のためのサポートです。 
訪問歯科診療は高齢や寝たきりなどの理由で、ご自身で通院することが困難な方の 
自宅・施設・病院に、歯科医師・歯科衛生士が歯科診療や口腔ケアに伺う診療スタイルです。 
むし歯や壊れた義歯をそのままにしていると、食事や周囲とのコミュニケーションに 
支障をきたしてしまいます。 
また、口腔ケアをご自身で行うのがままならない方も多く、誤嚥性肺炎などの 
命に関わる疾患を予防するためにも、口腔の管理は非常に重要です。 
超高齢社会の日本において、訪問歯科診療を受診していただくことは、 
健康寿命の延伸とQOL(生活の質)の向上に大きく貢献し、総医療費の削減にもつながります。 
しかし、訪問歯科診療の必要性を認識しつつも、どこから始めればよいのか 
迷っている歯科医院も多く、当社にはさまざまな相談の声が届きます。 
デンタルサポートは訪問歯科診療サポートのパイオニアとして、 
圧倒的なサービス提供数からなる確かな実績に基づくサポートを提供することにより、 
訪問歯科診療に取り組みたい歯科医院と、QOLの維持・向上を望む患者さま、 
双方のニーズに応えてまいります。 
 
--------------------------------------
■6つのサービスで歯科医院の問題を解決 
--------------------------------------
フルサポートから部分的なサポートまで、ご要望に応じてサービスを選択していただくことで、 
歯科医院経営の課題解決のお手伝いをいたします。 
 
1.訪問歯科診療サポート 
診療に専念できる環境を整えることで「訪問歯科診療に取り組みたい」「社会貢献したい」 
という想いを実現します。 
 
2.採用サポート 
さまざまなニーズやご予算に合わせて「求人掲載代行」「スポット採用」「人材紹介」 
「採用専用ページ制作」の4つのサービスで最適な採用をおこないます。 
 
3.教育・セミナー 
豊富なラインナップの中から、目標や課題に応じた最適なカリキュラムを提案します。 
 
4.事務代行・行政対応 
事務サポートにより業務負担を軽減できます。 
個別指導・新規指導時には通知書に記載されている持参書類のまとめ方や作成方法など、 
不安要素を解決できるサポートを提供します。 
 
5.Web制作 
専門的な知識がなくても制作・更新ができるサイト制作のツールを提供します。 
無料の電話・メールサポートつきでストレスなく、初期費用とランニングコストを抑えた 
質の高いサイトを実現できます。 
 
6.歯科技工 
保険から自費まで、一生涯健康にお使いいただける質の高い歯科技工物を提供しています。 
短納期にも対応可能です。 
 
---------------------------------
■医療・介護に従事する方、患者さまの双方に質の高い情報の提供を 
---------------------------------
デンタルサポートは、口腔に関する正しい知識を広めていくために、 
口腔ケアの情報を提供するWebサイト 
「はじめよう!やってみよう!口腔ケア(https://www.kokucare.jp/):会員数約3万2,000人」、 
歯科衛生士のスキルアップのためのWebサイト 
「Dキャリアプラス(https://d-career-plus.jp/):会員数約1,000人」を運営しています。 
また、株式会社ハミエル(子会社)では、主に企業さま向けに歯科保健サービスの提供と 
Webを使った歯科問診・歯科面談を実施、 
DSセルリア株式会社(子会社)では口腔と身体のリハビリに特化したデイサービスの運営など、 
グループ一体となって有用な情報の発信と啓発活動に努めています。 
医療・介護に従事する方、患者さまやそのご家族に、 
常により良いサービスと情報を提供し続けていくことにより、 
社会に貢献できる企業として展開して参ります。 
 
 
*-・-・-・-・-・-・-・-・
 
デンタルサポート株式会社 
広報室 中山ちはる 
nakayama@dentalsupport.co.jp 
〒261-8501 
千葉県千葉市美浜区中瀬1-3  
 幕張テクノガーデンD棟17階 
TEL 043-213-6160/FAX 043-213-6491 
https://www.dentalsupport.co.jp/