三島由紀夫のコンプレック

2024年11月27日 21時53分58秒 | 社会・文化・政治・経済
三島由紀夫 みしま・ゆきお(1925 -1970)
小説家、劇作家。1944年、『花ざかりの森』刊行。代表作に『仮面の告白』『禁色』『潮騒』『金閣寺』『鏡子の家』『憂国』『豊饒の海』、戯曲『鹿鳴館』『サド侯爵夫人』など。写真は市ケ谷の陸上自衛隊東部方面総監部に乱入して、「憲法改正に決起せよ」などと演説する三島由紀夫。

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 三島由紀夫が戦後の日本文学を代表する作家であることは論を俟たない。1970年に陸上自衛隊市谷駐屯地で割腹自殺するまで、実に多くの作品をこの世に残した。その比類なき才能の源泉は、多々あった“コンプレックス”だともいわれる。

劇作家の平田オリザさんは、三島の代表作『金閣寺』の根底には、三島特有のコンプレックスがあったと説く。(朝日新書『名著入門』から一部を抜粋、再編集)

「三島作品は、日本と日本人が西洋文学に追いつき追い越せと努力を重ねた、その結晶のような作品だ。題材や内容は日本的なものが多いが、その論理構成は極めて西洋的で、翻訳をしてもそれが崩れることはなく、すなわち皆さんに読みやすいものとなっている。私の作品は内容は極めてグローバルで、多言語の舞台も扱っているが、表現形式が日本的なのだと思う。私の多くの戯曲は、皆さんになじみのある題材を、日本人の思考様式に乗せて発話させている」

 三島由紀夫はすぐれた小説を多く残したと同時に、劇作家としてもめざましい活躍を遂げた。ただここでは、やはりその代表作である『金閣寺』を取り上げたいと思う。

 日本海沿いの辺鄙(へんぴ)な貧しい寺に生まれた主人公溝口は、僧侶である父から、「金閣ほど美しいものは此世(このよ)にない」と聞かされて育った。身体が弱く重度の吃音(きつおん)でもあった溝口は強いコンプレックスの中で成長していく。やがて父の勧めもあって、彼は金閣寺に修行に入ることとなる。

当初、心の中で思い描いていたほどには、金閣を美しく感じなかった溝口だが、戦況が激しくなり、金閣も自分も共に空襲で焼け死ぬかもしれないという同じ運命に思いを馳せると、金閣はもはや実在以上の永遠に儚(はかな)い美の象徴として感じられるようになった。

 私を焼き亡ぼす火は金閣をも焼き亡ぼすだろうという考えは、私をほとんど酔わせたのである。同じ禍(わざわ)い、同じ不吉な火の運命の下で、金閣と私の住む世界は同一の次元に属することになった。私の脆(もろ)い醜い肉体と同じく、金閣は硬いながら、燃えやすい炭素の肉体を持っていた。

ところが敗戦後は、金閣の周りに進駐軍や娼婦などが訪れるようになり、またある種の幻影は崩れていく。大学に進学した溝口は、内反足(ないはんそく)の障害を持つ柏木と友人になる。この柏木は障害をある種の道具にして、女たちを籠絡(ろうらく)していた。溝口も柏木から下宿屋の娘を紹介してもらうが、性交の寸前になって目の前に金閣の幻影が立ち現れ、失敗に終わる。

 そのとき金閣が現われたのである。

 威厳にみちた、憂鬱な繊細な建築。剥(は)げた金箔(きんぱく)をそこかしこに残した豪奢(ごうしゃ)の亡骸(なきがら)のような建築。近いと思えば遠く、親しくもあり隔たってもいる不可解な距離に、いつも澄明に浮んでいるあの金閣が現われたのである。

(中略)

 下宿の娘は遠く小さく、塵(ちり)のように飛び去った。娘が金閣から拒まれた以上、私の人生も拒まれていた。隈(くま)なく美に包まれながら、人生へ手を延ばすことがどうしてできよう。美の立場からしても、私に断念を要求する権利があったであろう。

 さらにもう一度、溝口は同じことを繰り返す。女性の乳房を前にして、またしても金閣が出現し、溝口は不能に終わる。やがて溝口は金閣に対し憎しみを抱くようになる。

 ほとんど呪詛(じゅそ)に近い調子で、私は金閣にむかって、生れてはじめて次のように荒々しく呼びかけた。

「いつかきっとお前を支配してやる。二度と私の邪魔をしに来ないように、いつかは必ずお前をわがものにしてやるぞ」

住職や母との関係、早逝した他の友人との関係など、他にもいくつもの屈折を経て、溝口は金閣を焼かねばならないと決意する。

 冷静に読むと、相当におかしな小説だ。童貞を捨てようとして、そのとき、二度とも眼前に金閣の幻影が現れて失敗する。それを逆恨みして金閣に火をつける。要約するとそれだけの話なのだが、人間のコンプレックスが様々に乱反射して巨大な犯罪に至る過程が、三島の美文によって強い説得力で描かれていく。それはまた、有り余るほどの才能がありながら様々なコンプレックスを持った三島だからこそ成し遂げられた仕事だったのだろう。

 三島は学徒動員で入隊する直前に発熱し、医師の問診に過剰に反応して兵役免除となった。このことは、戦前戦後を通じて、国粋主義を貫き、天皇を愛した三島にとって最も大きなコンプレックスとなったことは想像に難くない。

 もちろん三島ほどの天才の自死を一つの理由だけで解き明かそうとするのは困難だ。しかし『金閣寺』にはすでに、その三島の巨大すぎる屈折のすべてが表れている。

 三島の自死は多くの謎を含むが、それでも三島作品の文学的価値は損なわれない。

 日本文学の初期、ロマン主義か自然主義かの対立があった。尾崎紅葉、泉鏡花の路線は、美文調で美しいが社会性に欠けるきらいがあった。田山花袋に象徴される自然主義は、やがて私小説の隘路(あいろ)に迷い込む。しかし三島由紀夫という天才によって、この長い相克が止揚される。三島作品が日本近代文学の極北と呼べるのは、故あってのことだ。


「闇バイト」には「闇名簿」がある

2024年11月27日 12時59分13秒 | その気になる言葉

【独自解説】すでに“闇名簿”に載っているかも…他人事ではない“闇バイト”強盗 侵入されたら逃げ込むべき“ある場所”とは?今すぐできる防犯対策

狙われた時の“最後の砦”とは―

 住人を連れ去る・殺害するなど、凶悪化する“闇バイト”による強盗事件。関東で相次いでいるとはいえ、“闇名簿”の流出により誰もがターゲットになる可能性があり、他の地域も他人事ではありません。強盗に入られないための対策は?侵入されたとき、命を守る“最後の砦”とは?『読売テレビ』横須賀ゆきの解説委員の解説です。

 2024年10月16日、神奈川・横浜市青葉区で住人男性が死亡し、約20万円が盗まれました。同日、千葉・白井市では約20万円と車を盗まれました。犯人らは直前にコンビニで集合していて、自ら“足跡”を残しているようなものです。そして、同月17日、千葉・市川市では現金と車が盗まれ、さらに住人女性を連れ去って監禁していたことがわかっています。

 市川市の被害額は現時点では判明していませんが、どの強盗事件も、多額の現金が奪われたわけではありません。また、白井市・市川市では車が盗まれていますが、すぐに足跡がついて捕まりやすいので、プロの手口にはあまり見られないということです。

 これらの強盗事件の共通点について、犯罪ジャーナリスト・石原行雄さんに聞きました。石原さんによると、「現場で車を奪ったり、暗証番号のために住人を連れ去るのは、捕まるリスクが高まる。実行犯だけでなく、指示役も“素人”だろう」と指摘しています。だから、犯行の手口も荒くなっていると言えます。

■凶悪化する強盗事件、共通点と背景 専門家指摘「実行犯も指示役も“素人”」

 では、なぜそんな“素人集団”が生まれているのかというと、この構図です。

犯罪組織のトップは、やはり暴力団など“反社会組織”です。その下に、いわゆる“半グレ”グループがぶら下がっていて、『特殊詐欺』『闇金』『闇カジノ』『強盗』など、それぞれに得意とする分野があります。そして、その下に“闇バイト”でリクルートした人たちを雇っています。

 石原さんは、「持ち場の犯罪で稼げなくなった“半グレ”グループが急に強盗を始め、手口が荒くなった可能性」を指摘しています。2023年に特殊詐欺が大きく検挙され、グループが次々と摘発されていきました。特殊詐欺で稼ぎにくくなったからと急に強盗を始めたものの、下見なども含めて杜撰なことが多く、押し入った家に自分たちが思うような現金が置いていなくて、住人に必要以上の危害を加えてしまう―それが凶悪化の原因となっているということです。

 若者を中心に犯罪に手を染めてしまう“闇バイト”ですが、借金を背負っている若者がターゲットになりやすいです。例えば、オンラインカジノで借金を作ったら、それを取り戻すために、今度は投資。ただ、これも詐欺で、そこでさらに借金をしてしまい、雪だるま式に今度は闇金で借金。また借金が大きくなって、最後に“闇バイト”で強盗などをさせられる、というパターンが多いといいます。

■『ターゲットリスト』に載らないために…“大手不動産”騙るサイトやアンケートに注意

 

 今度は、「どう防げばいいか」を考えます。

 まず、“ターゲットリスト”というものがあります。名簿もいろいろ流出していて、マンションなど不動産購入者・大手企業の退職者・貴金属購入者のリストなどが、普通に出回っています。その複数の名簿を暴力団関係者で集めて、自分たちに都合の良いように“闇名簿”を作成します。

そして、情報収集を行います。例えば、“アポ電”で話術巧みに家族構成や保有資産を聞き出したり、あるいは強盗用に、訪問販売などを装って現地に行って下見をしたりします。これも話術が凄いので、住人側も“気が付いたら上げてしまった”ということもあるといいます。そこで不在時間や家の間取りなどを確認します。

 こうして作られたのが、“ターゲットリスト”です。名前・性別・住所・資産状況・家族なども細かく書かれていて、備考として「昼間不在」「株も持っている」などを聞き出して、リストを作成します。特殊詐欺の場合は、このリストの上から順に、片っ端からかけていきます。強盗の場合は、“隙がある家”をリストから抽出して狙います。情報は常に更新していて、最終的なターゲットを絞り込んでいくということです。

 プロは、住人がいない時を狙って窃盗、つまり空き巣をします。しかし、半グレの下にいる“闇バイト”は強盗でもやってしまうということが、現実として起こっています。

 「名簿の流出を止められないのか」というところが焦点になってきますが、石原さんによると、「企業の個人情報の管理が甘い。流出させると個人は罰せられるが、企業側はお咎めなし。罰則強化が必要」ということです。

 不動産関係の大手不動産を装ったサイトなどで、「何人でお暮らしですか?」「資産はどのぐらいありますか?」「どういう家を希望ですか?」みたいなアンケートや、「ゲーム機をプレゼント」「クオカードをプレゼント」と謳う気軽なアンケートなどがありますが、こういったものに答えてしまうと、名簿流出のきっかけになるという指摘もあります。

■タンス預金は内緒、基本は“居留守”…身を守るためにできる『身近なこと』

 

 身近なところで何とか防ぐために、まずは「タンス預金は内緒」にしてください。近所の人であっても、そこから情報が漏洩します。また、「タンス預金」とは言わなくても、「銀行は信用できない」といった発言でも情報を与えてしまうことになるので、大前提として注意が必要です。

 
 

 また、“居留守”を使うことが、身を守る方法だということです。

 例えば、リフォーム会社を装った2人組がやって来て、インターホンに応じてしまうと、言葉巧みに家に上がり込みます。すると、玄関に入った瞬間に、靴の数で家族構成がわかってしまいます。話しやすいと思って気を許し、居間に上げてしまうと、「屋根が壊れています。リフォームしましょうか?」などと言われ、一人が住人を連れ出して案内します。その間に、もう一人が家を物色して、金品の在り処を探し出します。

 「無料点検です」と、いきなりやって来る人たちにも気をつけたほうが良いです。自分できちんと正しい所にアポを取って、まずはインターホン越しに…というのが大切です。

■センサーライト・防犯フィルム・砂利…『見せる防犯』の重要性

そして、重要なのは『見せる防犯』です。センサーライトは玄関だけでなく、側面・裏口にもつけていると、「防犯意識が高い家」ということになります。

基本は“居留守”で

心は見えない

2024年11月27日 12時42分12秒 | その気になる言葉

▼たとえ目には見えなくても、人は空間から何かを感じ取るかもしてない。

▼心は見えない。

しかし、心は伝わる。

友のため、同志のために尽くした「心」は、時を超えて輝き続ける。

そう確信して、祈り、温かく励ましを広げたい。

▼共生の文明を創出するために、生命尊厳の思想が不可欠だ。

▼偉大な精神に大きな障害はつきものだ―ユゴー

▼プラス思考は自律神経を整え心身を健康にする。

▼「小事」の積み重ねが「大事」となる。

瞬間瞬間、自分は何をなすべきかを考え、取り組む積み重ねに、大きな事業の成就がある。

 


闇バイト対策を強化せよ

2024年11月27日 10時52分39秒 | 事件・事故

高市氏、闇バイト対策で通信傍受強化検討を

配信

自民党の高市早苗前経済安全保障担当相は25日、長野県松本市で講演し、相次ぐ闇バイト強盗事件の対策として、通信傍受の強化や、警察官が身分を偽る捜査の導入を検討すべきだとの考えを示した。
 

「キンパン」
あるメガバンクでは、不審な資金の動きを見抜き、犯罪を未然に防ごうと取り組む専門部隊をこう呼んでいる。

闇バイト、詐欺、国際テロ…犯罪グループの手口は巧妙化し、資金の動きは複雑になっている。後を絶たない犯罪に金融のプロはどう立ち向かおうとしているのか、キンパンに潜入した。

(経済部 榎嶋愛理)

キンパンのオフィスに足を踏み入れると

 
キンパンのオフィスに足を踏み入れると
東京・千代田区大手町に本社を構えるみずほフィナンシャルグループ。地上38階建ての大手町タワーのとあるフロアにその組織のオフィスはある。

一組織でありながら、ほかの部署の社員の立ち入りは厳しく制限され、簡単に足を踏み入れることはできない。それだけ日ごろから秘匿性の高い業務を扱っている。
正式名称=「金融犯罪対策部」。略してキンパン。

マネーロンダリング(資金洗浄)やキャッシュカード、インターネットバンキングなどを悪用した不正を未然に防ごうと取り組む組織で、銀行口座を介した資金の流れや口座開設の経緯から不正のにおいを嗅ぎ分けるプロ集団だ。

キンパンは去年、コンプラ関連の部署から名称を変更。今回、特別な許可を得てオフィスに入ることができた。エレベーターを降りて長い廊下の先、何重ものセキュリティーをくぐり抜けて…を想像していたが意外にもキンパンのオフィスは銀行のほかの部署と変わらない。違うのは1人が3台ほどのパソコンを駆使して黙々と業務にあたっていることくらいだ。

怪しい取り引きを見抜け!

みずほのキンパンは総勢およそ300人。複数のグループに分かれ業務にあたっている。

中でも重要なのが「モニタリング」だ。

みずほの口座を通じた金銭のやりとりは1日あたり数百万件と膨大な数にのぼる。気が遠くなるような数の取り引きの中に犯罪に関連した取り引きが紛れ込んでいないか、モニタリングの業務にあたる30人の精鋭たちが“刑事”のように目を光らせてチェックしている。
作業にあたるキンパンの職員
とはいえ、精鋭たちの目だけで数百万件の取り引きをモニタリングしているわけではない。頼りにしているのは過去の事例をもとに犯罪特有のさまざまなパターンをプログラムに組み込んだ最新鋭のシステムだ。プログラムは定期的にアップデートや修正を行い、パターンに酷似した取り引きがあるとアラート(警告)を出す仕組みになっている。

取材していると犯罪への関連が疑わしいある取り引きにシステムが反応した。

開設されて以降、ほとんど金銭の出入りがなかったある銀行口座に数日前から突然入金が始まった。はじめは少額だったが、そのあと一気にまとまった規模の入金があり、あっという間に別の口座に移されたという。

休眠状態だった口座に大金が振り込まれたこのケース。
何者かによって不正売買された銀行口座を使い、犯罪集団が資金を動かした可能性がある…システムは犯罪特有の金銭の動きを見逃さなかった。

こういう場合、キンパンのモニタリング部隊は口座を開設した人の属性をチェック、関連する支店などを通じて本人に直接確認することもある。

しかし銀行口座の場合、新規開設時に登録した名前や住所は転居などの事情を除いて確認される機会はほとんどない。そうした口座が不正に売買されて犯罪集団の手に渡ったとすれば、金銭の追跡は極めて困難だ。この先は警察と二人三脚となる。キンパンは警察に情報を提供し、必要に応じて口座を利用停止にしたり、解約したりして不正に得た金銭が広がらないよう手立てを講じる。

モニタリングはシステムだけではない。キンパンには経験を頼りに不審な金銭の移動を的確に見抜く職人のようなプロもいる。システムと人の目で「不正の可能性アリ」と検知する件数は、ひと月で実に3000件から6000件にのぼるという。

最近はAIを活用して不正の可能性が高いかどうかを仕分けるなどモニタリングの効率化、スピードアップを進めている。
みずほフィナンシャルグループ松原真CCO
「テクノロジーも使いながら犯罪の疑いがある取り引きを抽出している。アラートのあった取り引きを確認して問題がなければいいが、疑わしいとなればそのつど確認させてもらう。犯罪に銀行口座が使われる時には必ず『特徴』がある。ただ犯罪の手口はどんどん進化しているので、われわれの仕事は戦いに近い感じだ」

増加の一途をたどる金融犯罪

金融機関の口座が不正に利用される件数は増加傾向をたどっている。

全国銀行協会によると、全国の金融機関が口座を利用停止にしたり、強制的に解約したりした件数は2023年度で11万件あまりにのぼり10万件を超えた。前の年度と比べると3万5000件あまり増加したが、5年前の2018年度と比較すると実に3倍近くに急増している。

キンパンのような組織があるのになぜ増加?と思うが、これまでの日本の金融機関の取り組みは諸外国と比べて大幅に遅れていると指摘されていた。マネーロンダリング対策で国際基準を策定する多国間の組織=FATF(ファトフ)は、3年前にこの分野の日本の対策は不十分だとする厳しい評価を公表した。これを受けて金融庁は法令やガイドラインを整備。ことし3月までに全国の金融機関に対して体制の構築を強く求めていた。

こうした国際組織の“指導”もあって金融機関での取り組みが強化された結果、不正が疑われる口座の検知数は急増した。犯罪集団は広域化し手口は巧妙になっているが、これだけの疑わしい口座が金融機関の取り組み強化であぶり出されたということは、以前から水面下に潜んでいた犯罪関連の口座がいかに多かったかがわかる。

SNSの壁

 
SNSの壁
AIを武器に対策を強化するキンパン。しかし今、壁となって立ちはだかるのがSNSだ。「いらない口座 買い取ります!」「他の口座もバチバチ値段出します!」。SNS上にはこういった内容の投稿が飛び交っている。

犯罪集団の関係者は銀行口座1つにつき数万円で買いたいと募る。とくに「高額買取」とうたう誘い文句に乗って使わなくなった口座を安易に売ってしまう20代、30代が増えていて、中には大学生や技能実習生の外国人がかかわる事案も発生している。口座を売ることは「犯罪収益移転防止法」という法律で禁止され違反すると犯罪になる。

さらに最近は“口座レンタル”も増加しているという。自分の口座を“受け皿口座”として犯罪集団に貸し出し、そこに犯罪に関連した金銭が振り込まれ、その後指定された口座に振り込む。これも口座売買と同様に犯罪となる可能性がある。

金融機関ではこれまで口座間の資金移動を詳しく調べることはあったが、みずほのキンパンでは口座にとどまらず、SNSのパトロールも行って警察と情報のすり合わせをする。しかし最近では秘匿性の高いメッセージアプリで口座が売買されることもあり、まさに“いたちごっこ”の様相だという。

手軽で便利、身近なコミュニケーションプラットフォームをどう攻略するか。キンパンにとって避けては通れない課題となっている。
松原CCO
「最近とくに増えてきたのは若年層が口座を安易に売ってしまうことだ。簡単に稼げる、お小遣い稼ぎくらいの感覚で手を出している事例もある。そうした犯罪に口座を使われてしまった人は、次に口座を開設しようとしてもすべての金融機関で取り引きができなくなる可能性が高い。深く考えずに加担して口座が使えなくなると将来困ることになる」

タッグを組め 金融機関

今後は金融機関どうしの連携も欠かせない。

A銀行の口座がふだん取り引きしているのは、B銀行の口座とC銀行の口座…。

日銀によると国内では個人の預金口座だけで8億3000万にのぼるが、それらはどのようにつながっているのか。口座どうしをさながら“ネットワーク”に見立てて精緻に分析することができれば、これまで検知できなかった関係性や唐突に始まった特異な取り引きをあぶり出し、犯罪に関連した資金の動きをより追跡しやすくすることができる。

しかし金融機関が自分のネットワークを分析しただけでは巧妙化する犯罪は追い切れない。今、みずほのキンパンも含めて大手金融機関の間では担当者が定期的に集まり、最近の手口の特徴や注意点などの情報交換を行っているという。今後はこうした連携を地域の金融機関にまで広げられるかどうかが問われる。

ただ、地域金融機関はこうした金融犯罪対策に精通した専門人材の確保、さらには決して利益を生み出すわけではないシステムの構築に巨額の資金を投じる余裕が十分かというとそうではない。対策のレベルを全国均一に引き上げなければ広域化、グローバル化する犯罪組織には太刀打ちできない。

闇バイトによる悪質な強盗事件が連日報道されている。そんなニュースを目にするたびに、私たち自身が金融リテラシーを高めるとともに、今回取材したキンパンのような組織、ツールを標準化し、一刻も早く全国の金融機関に実装していくことが必要だと感じる。

時間的余裕はない。

(午後LIVE ニュースーンで放送予定)
経済部 記者
榎嶋愛理
2017年入局
広島局を経て経済部
金融分野を担当

人道状況が悪化しているガザ地区

2024年11月27日 10時45分24秒 | 社会・文化・政治・経済

ガザ地区 人口の約9割が避難 国連“冬近い 人道状況の改善を”

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナのガザ地区で本格的な冬が近づく中、避難を強いられている人は人口の9割ほどにのぼり、人道状況の改善が急がれています。

パレスチナのガザ地区ではイスラエル軍とイスラム組織ハマスとの間の戦闘が続き、地元メディアによりますと24日も中部ヌセイラトではイスラエル軍の攻撃で2人が死亡しました。

本格的な冬が近づき雨や強い風の日が増える中、ガザ地区では人口のおよそ9割にあたる少なくとも190万人が避難を余儀なくされているということで、国連は雨や寒さから身を守るための避難所や物資が必要だとして、人道状況の改善が急がれると訴えています。

NHKガザ事務所のカメラマンが南部ハンユニスで24日に撮影した映像には、雨や風をしのぐために張られたシートや布が大きくはためき強い風が吹いている様子や、はだしで歩く子どもの姿が写っています。

一方、隣国レバノンではイスラエル軍とシーア派組織ヒズボラとの攻撃の応酬が続いています。

イスラエル軍はヒズボラが24日、およそ250発のロケット弾をイスラエルに向けて発射したとして、レバノン中部や南部にあるヒズボラの拠点、数十か所を空爆したと発表しました。

停戦に向けた働きかけが続く中、情勢の悪化が懸念されています。

 

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アフガニスタンは世界最悪の人道危機になりつつあると報告書が警告

国連の調査によると、冬の間に2280万人が深刻な飢餓に直面、そのうち870万人が緊急事態の飢餓に陥ると推定されており、国連WFPは支援を求めています。
, WFP Staff
Afghanistan food assistance
ヘラート近郊の配布場所で国連WFPの食料配給を受け、家路につく家族。Photo: WFP/Marco Di Lauro

25日発表された統計によると、アフガニスタンでは、エチオピア、南スーダン、シリア、イエメンを上回るニーズがあり、世界最大の人道危機になりつつあります。

 

厳しい冬が近づく中、食料不安を評価するための世界標準である最新の総合的食料安全保障レベル分類(IPC)によると、2,280万人が深刻な急性食料不安に陥る恐れがあり、そのうち870万人が緊急事態の飢餓に直面するとみられています。これは、国連がアフガニスタンでIPC分析を実施してきた10年間で最大となります。 

 

WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、プレスリリースで次のように述べています。

「アフガニスタンを集団的失敗に終わらせるわけにはいきません。国際社会は、この危機が大惨事になるのを防がなければなりません。」

Mother child
ヘラート近郊の避難民キャンプで、国連WFPとUNICEFが運営する栄養クリニックに来た母と子。Photo: WFP/Marco Di Lauro

さらに、「状況はすでに絶望的だったが、今、継続する干ばつ、増大する避難民、公共サービスの崩壊、深刻化する経済危機が国全体を窮地に追い込んでいます」と述べています。

 

8月に国際部隊が撤退し、アフガン政府が崩壊し、タリバンが政権を掌握して以来、国の経済は急降下しています。雇用の喪失、現金の不足、物価の高騰により、人道危機はより深刻な段階に達し、新たな飢餓層を生み出していると報告書は述べています。

 

過去3年間に2度も干ばつに見舞われた農村地域と同様の割合で、都市住民が初めて食料不安に苦しんでいます。国連WFPの最近の調査によると、都市、町、村の全域で、十分な食料を手に入れることができる家庭は事実上いませんでした。

Herat Food distribution
アフガニスタンは2年連続となるラニーニャ現象の影響を受けている。Photo: WFP/Marco Di Lauro

国連WFPが集めた証言の中には、バーミヤン州のイシャクという男性の話も含まれています。

 

「以前は少ないながらもなんとか食べていくことはできました。しかし、今は仕事が全くなく、食料の一部を手に入れることもできません。この困難な状況が解決するまで、なんとか生活を続けるために、パンやお茶、じゃがいものスープなど、非常に質素な食事でしのいでいます。」と、彼は述べています。

 

しかし今のところ、現状が改善する兆しはほとんどありません。

 

この報告書に携わった国連WFPの食料安全保障専門家、ジェーン・マーティン・バウアーは、「子どもと高齢者が特に危険にさらされている」と述べています。100万人の子どもたちが重度の急性栄養不良のリスクにさらされており、さらに200万人が中等度の急性栄養不良のリスクにさらされています。さらに、70万人の(妊娠中または授乳中の)女性も支援を必要としています。

 

「一部のグループでは、死亡率が上昇するリスクがあります。私たちは行動を共にし、アフガニスタンの何百万人もの人びとの支援を開始する必要があります。そうしなければ、その代償を払うことになるでしょう」とバウアーは続けました。

 

しかし、現地の素晴らしいチームの働きにより、国連WFPは前進しています。

 

「先月、国連WFPアフガニスタン事務所は400万人に食料を供給することができ、500万人への供給も予定されています。これは、今年の大半が月100万人程度だったことを考えると、素晴らしいことです」とバウアーは言います。

 

しかし、現在の資金は大海の一滴に過ぎません。ニーズの増加に対応するためには、国連WFPは毎月2億2千万米ドルを必要とします。

Food
小麦粉、エンドウ豆、油、塩などが配給されていますが、冬を越すためにはもっと多くの量が必要です。Photo: WFP/Marco Di Lauro

壊滅的な干ばつは、国際的な制裁を受けている政治的移行と、金融・銀行の破綻という、さらなる課題をもたらしています。 10月31日(金)にグラスゴーで開催されるCOP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)に向けて、バウアーはここ数年で最悪の干ばつを引き起こしている2シーズン連続のラニーニャ現象の影響を強調します。

 

「昨年は冬作物に影響を与えた1つ目のラニーニャ現象がありましたが、冬作物の植え付けが行われている今、もう1つのラニーニャ現象が発生しています」。

 

この問題は、事実上の権力者の政治的懸念を指摘するよりも「はるかに複雑」だとバウアーは言い、彼が目にした数字は「恐ろしい」ものだと付け加えました。

 

「以前は食料を確保できていた人びと、都市部に住む人びと、アフガニスタンの中産階級の一部であった人びとは、給料が支払われなくなり、貯金も使用できなくなったため、食料不安に直面しています。お金がなく、食料支援も受けられないとなると、長くて暗い冬になるでしょう」

 

現金の流動性が低下しているため、現在、銀行から週に引き出せる額は200米ドルに制限されています。しかし、「より遠隔地では銀行に現金がなく、(その限度額でさえ)引き出せません」と国連WFPアフガニスタン事務所のシャオウェイ・リー副代表は言います。

Two women receive WFP food assistance in Aghanistan
ヘラートの郊外にある国連WFPの配給拠点。1900万人近くが「高度な食料不安」に陥っています。Photo: WFP/Marco Di Lauro

リーは、長期的な展開についても心配しています。「今、世界の目はアフガニスタンに注がれています。ドナーを含め、多くの関心が寄せられています。私が心配しているのは、半年から1年後には忘れ去られること、アフガニスタンのニーズがなくなるどころか、減ることもないということです」。

 

国連WFPで働くアフガニスタン人の中には、子どもの将来を心配する親もいると彼女は付け加えます。

 

「良い教育を受けた娘のいるスタッフもいます」とリーは言う。「彼女たちは娘に教育を受けさせたいと思っていますが、今は将来がどうなるかわかりません」。

Mothers and children at a nutrition clinic run by WFP and UNICEF near an IDP camp on the outskirt of Herat.
ヘラート郊外の国内避難民キャンプの近くで、国連WFPとUNICEFが運営する栄養クリニックを訪れた母親と子どもたち。Photo: WFP/Marco Di Lauro

バウアー氏は、「アフガニスタンの大多数の人びとが人道支援を必要としています。国全体が支援を必要としており、緊急を要しています」と述べています。

 

「アフガニスタンの子どもたちが、政治的な理由で死んでいくのを誰も見たくありません。これは規模、深刻さにおいて、世界で最悪の食料危機のひとつです。原因はさまざまですが、基本的には2つの側面があります。政治的な側面と、農業気象学(気候変動)の側面です。」

 

「何の支援もなければ、人びとが立ち直るには何年もかかるでしょう。今対応しなければ、より大きな問題の種を蒔くことになるかもしれません」とバウアー氏は締めくくりました。

 

国連WFPのアフガニスタンでの活動気候変動対策についてはこちらから


国連安保理が機能不全に

2024年11月27日 10時42分23秒 | 社会・文化・政治・経済

国連安保理“平和への責任果たす”声明採択 機能不全批判受け

常任理事国によるたび重なる拒否権の行使で、機能不全に陥っていると批判が高まっている国連の安全保障理事会で、各国の首脳による公開討論が行われ、国際社会の平和のために責任を果たすことを再確認する議長声明が採択されました。

国連の安保理をめぐっては、常任理事国のロシアやアメリカ、中国がたびたび拒否権を行使し、ウクライナや中東などの情勢で戦闘を止めるための有効な対策を打ち出せず機能不全に陥っていると指摘されています。

こうした批判を受けて安保理では25日、各国の首脳らが参加して安保理の在り方を議論する公開討論が行われました。

およそ90か国が参加を表明し、冒頭、今月の議長国のスロベニアが提出した議長声明が採択されました。

声明は
▽国際社会の平和と安全保障の維持に対する安保理の一義的な責任を再確認し
▽最も効果的な方法でその責任を果たすと決意を表明しているほか
▽武力紛争で市民や人道支援の関係者を保護する義務などを強調しています。

このあと、各国の首脳が演説し、常任理事国のうち、イギリスのスターマー首相は「世界は、安保理の平和へのリーダーシップをかつてなく求めており、イギリスはその責任を果たす」と表明しました。

一方でスターマー首相は「この世代で最大の国連憲章違反が常任理事国の1か国によって行われた。ロシアによるウクライナ侵攻は違法だ。ロシアがどうしてこの建物に顔を出せるのか不思議だ」と激しく批判しました。

これに対してロシアのポリャンスキー国連次席大使は「わが国を悪者にしようとして脅迫する人々は、巨大な軍事力と経済力を持つロシアのような国に勝利することは不可能だと認識すべきだ」と反発し、常任理事国どうしの対立が改めて浮き彫りになりました。


SNSは対立構造を生む

2024年11月27日 10時20分00秒 | 社会・文化・政治・経済
真偽不明の情報が飛び交う中、「何を信じていいのか分からない」という声も聞く。
真偽不明の中身ではなく、拡散される情報は持つ影響力の大きさ自体が人々の判断を左右するようになれば、社会の分断を生むことになる。
 
「今日的なSNS的影響力のシステムはこうした公共的役割を担うように設計されていない」山腰修三慶応大学教授は指摘している。
 
そこで情報を読み解く能力が求められている。
 
SNSは、ユーザーがアカウントを作成して他のユーザーとつながることで、対立構造を生む可能性があります
 
SNSでは、ユーザーが投稿や活動を行った内容をタイムラインで確認したり、リアクション(いいねやコメントなど)を通じて他のユーザーと交流したりすることができます。また、投稿が拡散される可能性もあります。
 
SNSを利用する目的としては、次のようなものがあります。情報収集、友人や知人との交流、記録、暇つぶし、 ショッピング前の情報収集。
 
SNSに投稿する主な理由は承認欲求で、他者から認められたい、評価されたいという心理が原動力となっています。

日中首脳の相互交流へ

2024年11月27日 10時15分00秒 | 社会・文化・政治・経済
外務省 令和6年11月15日
握手して写真撮影に応じる石破総理大臣と習近平中国国家主席日中首脳会談(写真提供:内閣広報室)
会談する石破総理大臣と習近平中国国家主席日中首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 現地時間11月15日17時5分(日本時間16日7時5分)から、APEC首脳会議に出席するためペルーを訪問中の石破茂内閣総理大臣は、習近平中国国家主席と約35分間(同時通訳)、首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 両首脳は、日中両国は、引き続き、「戦略的互恵関係」を包括的に推進し、「建設的かつ安定的な関係」を構築するという大きな方向性を共有していることを確認しました。また、両首脳は、日中間の4つの基本文書の諸原則と共通認識を堅持し、率直な対話を重ねられる関係を築いていくことを確認しました。
     さらに、両首脳は、この大きな方向性の下で、首脳レベルを含むあらゆるレベルで幅広い分野において意思疎通をより一層強化し、課題と懸案を減らし、協力と連携を増やしていくために互いに努力することを確認しました。石破総理大臣から、日中関係が発展して良かったと両国民が実感できるような具体的成果を双方の努力で積み上げていきたい旨強調しました。
     両首脳は、協力拡大と懸案解決に向け、外相の相互訪問及びそれに伴う日中ハイレベル人的・文化交流対話、日中ハイレベル経済対話を適切な時期に実現すべく、調整を進めていくことを確認しました。
  2. 両首脳は、ALPS処理水の海洋放出と日本産水産物の輸入規制に関する発表を両国できちんと実施していくことを確認し、石破総理大臣から、中国による日本産水産物の輸入回復を早期に実現するよう求めました。
     石破総理大臣から、日本産牛肉の輸出再開、精米の輸出拡大に係る当局間協議の早期再開を求め、両首脳は、意思疎通を継続していくことを確認しました。また、両首脳は、環境・省エネを含むグリーン経済や医療・介護・ヘルスケア等の分野において、具体的な協力の進展を図っていくこと、及びグローバル課題で協働していくことで一致しました。
  3. 石破総理大臣から、尖閣諸島を巡る情勢を含む東シナ海情勢や中国軍の活動の活発化につき、深刻な懸念を伝え、中国側の対応を求めました。
     また、石破総理大臣から、蘇州や深圳での日本人学校の児童等の殺傷事件に関し、在留邦人への安全対策強化を要請しました。これに対し、習主席から、中国は法治国家であり、法に基づき事件を処理する、また、日本人を含む在中国の外国人の安全を確保する旨発言がありました。
     石破総理大臣から、台湾について、最近の軍事情勢を含む動向を注視している旨伝えつつ、台湾海峡の平和と安定が、我が国を含む国際社会にとって極めて重要である旨強調するとともに、南シナ海、香港、新疆ウイグル自治区等の状況に対する深刻な懸念を表明しました。また、石破総理大臣から、拘束されている邦人の早期釈放を求めました。
  4. 両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮情勢についても意見交換を行いました。


政治改革 与野党協議の初会合 政策活動費廃止などで7党が主張

2024年11月27日 10時06分56秒 | 社会・文化・政治・経済

政治改革をめぐる与野党7党による協議の初会合が行われました。
政策活動費の廃止や企業・団体献金の禁止などの取り扱いをめぐって各党が主張を展開しました。

協議は自民党が呼びかけたもので、与野党7党の政治改革の責任者が出席し、公開の形で行われました。

各党の責任者の発言です。

自民党 渡海前政調会長
「政策活動費については明快に廃止を決定した。抜け穴を残したと言う人がいるが誤解がある。支出の内訳で、プライバシーへの配慮や党外交も必要だと思っており、場合によっては公表の仕方に工夫が必要だ。また、政治資金や選挙に関する犯罪で起訴された場合、その党に対する政党交付金の一部停止や返還する制度を設ける」

立憲民主党 大串代表代行
「『熟議と公開』を原則にした場を持ってほしいと言ってきたがこうやって国民に見える場で意見交換することは非常に有意義なことだ。特に企業・団体献金の禁止と政策活動費のきちんとした廃止、そして旧文通費の改革などは非常に大きな論点だと思っている。ぜひ協力しながら成案を得ていけるよう頑っていきたい」

日本維新の会 藤田幹事長
「政策活動費と企業・団体献金はテーブルに上げて公開で議論していくべきだ。政策活動費は抜け道をなくして、シンプルに廃止に行き着けるようにしたい。企業・団体献金は党として自主的に受け取らないことをこの十数年やってきたので、これもテーブルに上げて熟議したい」

公明党 西田幹事長
「わが党は政策活動費を使ったことがなくどのような機微に触れ、必要なのか、想像がつかないのでシンプルに法律上、廃止するとしている。企業・団体献金によって政治がゆがめられることがあってはならないということが大前提だ。司法の判断もあり、専門家の意見も聞き、われわれ議員もしっかり議論していくことが大事だ」

国民民主党 古川代表代行
「政治資金の透明化、連座制の導入、大きな権限を持った第三者機関を国会のもとに設置という点がポイントだ。企業・団体献金の禁止については、多くの業界団体が政治団体をつくってそこから寄付しているので、政治団体をどうするのかも含めて議論しないと、国民の不信を払拭できない」

共産党 塩川国対委員長
「自民党の『裏金』の全容解明を国会での証人喚問や政治倫理審査会などを通じて行っていくことがまず前提として求められている。その上で、企業が多額のお金で政治を動かして政策をゆがめることが根本問題として問われているわけで企業・団体献金の全面禁止を実現するのが政治改革の根幹だ」

れいわ新選組 高井幹事長
「大前提として『裏金議員』が政治資金規正法の改正を議論すること自体がおかしく、自首か議員辞職すべきだ。政策活動費の廃止や旧文通費の公開に加え、企業・団体献金や政治資金パーティーは禁止すべきだ。金集めをしなくていい選挙と政治を実現してほしい。特に日本は供託金が高すぎる」

政治資金規正法の再改正に向けては、自民党と立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党の5党が、年内に結論を出す必要があるという認識を示しました。

さらに、立憲民主党は臨時国会に野党各党と法案を提出するため調整を行うとした上で、国会の特別委員会で議論を始めるよう求めたほか、共産党とれいわ新選組は与野党協議ではなく特別委員会で議論することが基本だと指摘しました。

自民 渡海前政調会長 献金“企業が悪 個人が善との立場取らず”

自民党の政治改革本部の本部長を務める渡海・前政務調査会長は記者団に対し「いい議論ができたのではないか。しっかりと国民に答えを出さなければいけないという意識を共有できた。今後の協議について、野党からも積極的な提案があり、それにのっとって進めていきたい」と述べました。

一方、立憲民主党などが求める企業・団体献金の禁止について「自民党は企業献金が悪で、個人献金が善という立場に立っていない。党内の議論でも企業・団体献金をやめろという人は1人もいない。透明度を上げる議論が一番大事だ」と述べました。

立民 大串代表代行 “法案作り 国会で議論できる態勢を”

立憲民主党の大串代表代行は「政治資金規正法を改正する野党案をできるだけ早く作っていくために、あす午前中に野党間で協議を行い、詰めを急ぎたい。法案の形がきちんと見えていないとなかなかきょう以上の議論にはならず、与党も骨子だけではなく、法律案をきちんと作って国会で議論できる態勢をまず作るべきだ」と述べました。

維新 藤田幹事長 “フルオープンの議論 非常にいい”

日本維新の会の藤田幹事長は「フルオープンの場でかんかんがくがくの議論を見てもらうのは非常にいい。政治改革の大きな議題のいくつかはやるかやらないかのステージに入っているので、今後の協議で重要な項目とそれを成立させる時期のコンセンサスを取ることが一番大事だと思う」と述べました。

公明 西田幹事長 “政治改革の課題 かなり見えてきた”

公明党の西田幹事長は「各党で共通する最大公約数的な政治改革の課題がかなり見えてきたのではないか。細部を優先的に詰めて、臨時国会で必ず成案を得ることに資するような協議をしていきたい」と述べました。

一方、立憲民主党などが求める企業・団体献金の禁止について「専門家の中にも肯定と否定の学説があり、合憲の最高裁判決もある中、深い議論が必要だ。あと1か月の間で結論を出すというのは、難しいのかもしれない」と述べました。

国民 古川代表代行 “この臨時国会で前に進めていく”

国民民主党の古川代表代行は「これだけ政治不信が高まっている中でそれを払拭する責任は与党にも野党にもあり、立場を超えてこの臨時国会で前に進めていく。政治資金規正法の再改正を訴えてきたので実現するために全力を尽くしていきたい」と述べました。

経団連 十倉会長 “企業・団体の政治寄付は社会的役割の一環”

経団連の十倉会長は会見で「間接民主主義は参加と責任のシステムと言われているので、企業も社会の構成員の一員として参加する。自発的な寄付はあっていいし、むしろ企業・団体による政治寄付は社会的役割の一環として重要だと思う」と述べました。

一方で、「大前提として、透明性の確保と必ずルールを守ることが担保されないといけない。政党間でオープンに議論されていると聞くが、ぜひ議論して決めてほしい」と述べ、企業・団体献金にあたっては、透明性の確保が不可欠だと強調しました。

 


カラオケ來夢來人

2024年11月26日 23時02分55秒 | 社会・文化・政治・経済
松戸競輪は、ナイターであったので、時間調整のためにカラオケへ。
ビール、日本酒を飲み、3曲を歌う。
結局、ナイターの松戸競輪は、マイナスに仕方ない。
松戸競輪とは、ホントに相性が悪い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
住所
〒271-0064千葉県松戸市上本郷617-1
電話番号
0473605860

 


人は行動したことよりもしなかったことを後悔するものだ

2024年11月26日 11時23分04秒 | その気になる言葉

▼平和のために、対話を通して立場や意見が異なる人々と相互理解を深めることが必要だ。

▼若者の社会変革の可能性を信じ、支援することが重要だ。

▼核兵器の存在を正当化する考え方から生命尊厳の思考に転換する挑戦が、平和の道を切り開く鍵だ。

▼人は行動したことよりもしなかったことを後悔するものだ。

▼良い組織に共通する条件は―それぞれの人が、他人を「妨げるようにではなく、助けるよういにしている」ナイチンゲール

▼<自分さえ良ければ>といった風潮が根強い現代にあって、周囲のために尽くそうとする人と人の絆こそ宝だ。

その連帯を広げていく中に、社会の混迷を打ち破る希望の光がある。

▼悩みに添い、苦しい「心音」に耳を傾ける。

そうすることで、自分の心が励まされ、開けていく。

▼大事なことは、「未来がどうなるか」という評論ではない。「未来をどうするか」という一念であり、具体的行動である。

▼知恵のある人は前兆から何が起こるかを察知する。

▼同じ「事実」を前にして、そのとらえ方は、人によって異なる。

物事を見極める眼力―それは、自らの<境涯>で決まる。

▼<表明に現れないこと>から本質を洞察できるのが「智者」である。

智慧によって、現実社会の事象の本質を見抜くことができる。


人間自身への変革を促す

2024年11月26日 10時46分13秒 | その気になる言葉

▼「今」という一瞬は、無限の未来をはらんでいる。

歴史を動かすのも、瞬間の判断であり、行動である。

その「時」を逃さぬために、瞬間瞬間を全力で事に当たるのだ。

▼出口を見出せない人類の苦悶を真っ正面見つめ、一つの解答を示す。

それが人間自身への変革なのだ。

それこそが、人類の未来を照らす希望の光源である。

▼「人間革命」は一人一人が持つ無限の可能性を気付かせてくれる偉大な「発見」―米マサチューセッツ大学ボストン校のラングリー名誉教授が洞察した。

「人間革命」の理念とは、自身の尊厳と可能性に目覚めことだ。

そして、国境を越え、平和の連帯を広げるのである。

▼若者世代はコロナ禍を経て、狭い友情関係を重視しる傾向にあったが、心と心でつながる本当の友情を実は求めているのである。

 


拾うボランティア

2024年11月26日 10時27分03秒 | 社会・文化・政治・経済

 

被災地を応援したい方へ 災害ボランティア活動の始め方

地震や台風、豪雨、火山の噴火など自然災害が発生した際に、被災地で様々な活動を担う「災害ボランティア」。

平成28年の熊本地震、平成30年の7月豪雨、令和元年東日本台風などでも、多くの災害ボランティアが被災地の復旧・復興のために大きな役割を果たしました。「被災地の役に立ちたい」「復興を応援したい」と思ったとき、どのようにしてボランティア活動を始めればいいのかをご紹介します。

目次

    • 1
      災害ボランティアって、どんな活動をするの?
    • 2
      被災地へ行く前に準備しなければならないことは?
    • 3
      被災地で実際に活動するには?

被災地では、家族や友人、故人との思いでが詰まった品物もある。

一枚の写真でも、捨てられない。

あらゆるものを失った人にとって、亡くなっいた家族との思いでの品もある。

未来を生きる糧としての物を残すこともある。

住んでいる人々のアイデンティティーともいうべき文化の復興の欠かせない。

 

コラム

    • 1
      募金や観光も大切な被災地支援です
    • 2
      近年の災害ボランティアの活動状況

ボランティア活動を考えている皆さんへ

被災地の復旧・復興には災害ボランティアの支援が欠かせません。しかし、新型コロナウイルス感染の懸念があるなかでは、災害ボランティア活動を進めることで、感染を広めてしまう恐れがあります。
そのため、災害ボランティアの受け入れ範囲を、市町村もしくは都道府県内在住者というように地域を限定して募集している場合があります。

被災地での災害ボランティア活動を検討している方は、社会福祉協議会等のウェブサイトから最新の情報を確認してください。

1災害ボランティアって、どんな活動をするの?

「被災地でのボランティア活動に関心はあるけれど、最初の一歩をどうしたら良いのか分からない」「災害ボランティアって、どんな活動をしているのだろう」などと思う方は多いのではないでしょうか。
大規模な自然災害が発生した際、見返りを求めず、自発的に行う被災地への支援活動が、災害ボランティア活動です。被災した地域や住民が、1日でも早く元の生活に戻ることができるようお手伝いをすることを目的とし、力仕事から事務作業、心のケアまで様々な災害ボランティア活動があります。

未経験だったり、体力に自信がない方でもできる活動があります

災害による被害が大きくなればなるほど、災害が広い範囲に及べば及ぶほど、被災した地域の力だけでは対応が難しくなります。そのようなとき、被災地域外からの災害ボランティアなどの支援が必要になります。
また、被災直後だけでなく、長期間にわたる支援が必要とされます。被災地が必要としていることや求めていること、すなわち被災地の支援ニーズは災害の種類や時期によって変化するため、災害ボランティアの活動内容も変わっていきます。
例えば、東日本大震災の被災地では、初期段階においては、がれきの撤去や分別、泥だしなどの力仕事を中心としたボランティア活動が実施されてきました。その後、時間が経つにつれ、ボランティアセンターでの運営の手伝い、イベントやサロン活動の支援など、人と人とのつながりを大切にした活動に変化していきました。次の章では、個人で「災害ボランティアとして支援活動したい」と思ったとき、どのようにして始めればいいのかを説明します。

2被災地へ行く前に準備しなければならないことは?

まず始めるのは正確な情報の収集

災害が発生したら、すぐにでも被災地へ駆け付けたいという思いがあるかもしれませんが、行く前に被災地の状況を確認することが重要です。
「とりあえず現地へ行こう」と行ってみても、現地ではボランティアの受入れ体制が整っていない場合があります。力を発揮できないばかりか災害復旧作業の妨げになることもあります。求められるニーズは、災害や被災地によって異なりますので、ボランティア活動を支援・推進している全国社会福祉協議会などのSNSやウェブサイトで最新の情報を必ず確認してください。
なお、被災地の自治体へ直接電話をすることは避けましょう。職員の方は様々な緊急対応を行っているため、電話での問い合わせへの対応に時間を割かなければならなくなり、手が回らなくなってしまう可能性があります。

被災地に負担をかけない準備が大切

被災地で災害ボランティア活動をする際には、被災地に負担をかけないようにすることが基本です。何の準備もせずに被災地に行くと、かえって被災地に迷惑をかけることにもなるので、しっかり準備をすることが大事です。

持ち物の準備・チェック

災害の種類や活動時期によって活動時に必要な服装が違います。状況に合わせて服装・持ち物を準備しましょう。

 

食事や宿泊先、往復の交通手段の確保

自分のことは自分でやる。「事前に」必要な備えをして自己完結で被災地に入りましょう。災害が発生して間もない被災地で、物資の少ない現地での調達はできないことが多く、できたとしても被災地の方に迷惑がかかることがあります

ボランティア活動保険の加入

ボランティア活動中の事故に備えた保険に加入すること。保険加入には社会福祉協議会への登録が必要となりますので、お住まいの地域の社会福祉協議会に確認してください。出発の前日までに加入手続きをすませ、被災地に向かう際には証明書を持参してください。お住まいの地域で加入することで、自宅と活動場所までの往復の道のりも補償の対象となります。保険は年度内有効で、保険料は350円程度から加入できます。ボランティア活動保険については下記のウェブサイトをご覧ください。

3被災地で実際に活動するには?

(1)災害ボランティアセンターで受付する

災害ボランティアセンターは、災害時に、被災地の社会福祉協議会が中心となり開設され、被災地でのボランティア活動を円滑に進めるための拠点です。個人ボランティアの登録を受け付け、被災者の要望(ニーズ)と個人ボランティアの調整(マッチング)を行い、両者をつなぐ役割を果たします。

活動内容や場所、注意事項などについて説明を受けます。その後、バス等で活動現場へ移動。
道具や地図が用意されている場合もあります。

(3)被災地の現場で活動する

元の生活を取り戻したい被災者をサポートするのがボランティアです。「被災者への心配り」を忘れず、自分の経験による判断を押し付けず、被災者の気持ちや立場に配慮し、被災者中心の支援を心がけましょう
また、活動中の健康状態に気をつけましょう。ボランティアが病気やケガをしてしまうと、被災地に負担をかけてしまいます。不調になったら早めに活動をやめる勇気を持つことも必要です。特に、暑い時期にはこまめに水分補給するなど熱中症対策を忘れずにしてください。

 

 

 


特殊詐欺過去15年間で最悪 9月時点で1万4000件認知

2024年11月26日 09時57分19秒 | 事件・事故

警察官や検察官を装い、「あなた名義の銀行口座が犯罪に使われ、あなたは事件の容疑者となっ
ている。」等と架空の事件に巻き込み、逮捕されないための保釈金や銀行口座を調査する名目で、
犯人の管理する口座に現金を振り込ませ、現金等をだまし取る手口

ニセの警察官が言ってくること
・詐欺事件グループの犯人を捕まえたら、犯人が使っていた
口座(携帯電話)にあなた名義のものがあった。
・あなた名義の携帯電話が犯罪で利用されている。
・あなた名義の口座がマネーロンダリングに使われている。

・あなたは、容疑者になっている。

・特別にトークアプリ(LINE等)で取り調べを行います
・あなたに逮捕状が出ている。(画像で送られてくる)
・あなたの口座にあるお金が犯罪資金であるか調査するので、
全額指定口座にお金振り込んで。後でお金は返ってきます。
・保釈金として○○万円
払えば逮捕されない。
など
ニセ検事
○通信事業者
(NTT、NTTファイナンス、ドコモショップ等)
・携帯電話の未納料金がある。
・あなた名義で携帯電話が契約されている
○総務省、総合通信局など
・あなた名義で契約された携帯電話が
犯罪に利用されている。
警察へ転送します
① 知らない番号(非通知等)
から着信
・警視庁捜査二課の○○です
・○×県警察の○○です
等、様々な都道府県警察を
騙って電話を架けてくる
警察官→検察官に流れるパターンも
・検察官に繫ぎます。等と検察官に繋がれる

全資産を振り込むように要求され、
高額被害になりやすい。
ネットバンキングでの振込であれば、振込
上限金額が高額に設定できるため高額
被害になりやすい。

警察官は公務で
トークアプリは
使いません
警察手帳の写真を
送ったりはしません
逮捕状や令状を
スマホで示しません

○ 誰にも話すなと言われても、まずは周りに相談を!
早期の相談で被害を防ぎましょう。

○「あなた本当に警察官?」必ず最寄りの警察署に確認を!

• 警視庁や他府県の警察官を騙る電話があった場合は、相手に「所属・担当部署、氏名、
内線番号」を確認し、最寄りの警察署に確認して下さい。そのためにも、自宅を管轄する
警察署の電話番号を把握しましょう。
• 同様に、市役所、区役所、金融庁、検察官等の電話があった場合も、警察署に確認しま
しょう。

【SNS型投資詐欺】
SNS等を通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、投資金名目やその利益の
出金手数料名目などで金銭等をだまし取る詐欺(SNS型ロマンス詐欺に該当するものを除く。)
手口例
・ インスタグラムやフェイスブックなどのSNS上に、投資家や著名人を騙り「投資で稼げる」
などの広告を掲載
・ 被害者が広告をクリックすると、LINEに誘導し、トークグループに招待する
・ 指南役やアシスタント役を装い、投資の取引に必要との名目でアプリをインストールさせ、被
疑者側の口座を指定して入金させる
・ アプリ上ではあたかも利益が出ているかのように見せ、さらに追加入金させる
・ 被害者が出金しようとすると「手数料」が必要などと理由をつけて追加入金させた後、連絡を
絶ち、現金をだまし取る
【SNS型ロマンス詐欺】
SNS等を通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、恋愛感情や親近感を抱か
せて金銭等をだまし取る詐欺
手口例
・ 海外居住者や外国人などを騙り、マッチングアプリやSNSで被害者と接触し、LINEのトー
クに誘導
・ トーク上で関係性を深めた上で恋愛感情や親近感を抱かせる
・ 「一緒に生活するための資金を作るために投資を行おう」などと投資に興味を持たせ、SNS
型投資詐欺と同様にアプリをインストールさせるなどの手口で投資名目で現金をだまし取ったり、
「荷物や資金を送るのに費用が必要」などとその他の名目で現金をだまし取る
○ 1億円以上の被害 ~ SNS型投資詐欺 16件、 約30億3,600万円
SNS型ロマンス詐欺 3件、 約4億8,800万円
-1-
S N S 型 投 資 ・ ロ マ ン ス 詐 欺 の 被 害 状 況 に つ い て
1 認知件数・被害金額(令和6年8月末累計)
令和6年 1 0 月 1 6 日
特殊詐欺 対 策 本 部


海水で溶けるプラスチックを開発

2024年11月26日 09時44分54秒 | 社会・文化・政治・経済

海水で溶けるプラスチック開発 理研、海洋汚染抑制に期待

配信

海水などで容易に分解される、無色透明で板状の「超分子プラスチック」を開発したと、理化学研究所(埼玉県和光市)や東京大などのチームが22日付の米科学誌サイエンスに発表した。
強度や加工性は既存のものと同等。
海洋プラスチック汚染の抑制につながると期待される。  
相田卓三・理研グループディレクターによると、食品添加物などに利用される化合物と、生体内にある物質から作った化合物を原料として使用。
水の中で混ぜると、上層と下層に分離し、このうち下層を乾燥させて作った。  
塩を含む海水などに触れると、速やかに化学構造が変化して原料に戻る。
原料は再利用可能で、海や土の中ではバクテリアなどによって、さらに分解されるという。  
超分子プラスチックは、石油由来のプラスチックと同程度の硬さや引っ張った際の強度がある。
燃えにくく、加熱して形を変えることも可能。
精密機器の部品や、建築用の接着剤などでの利用が想定され、表面を撥水加工すれば、さらに用途が広がるとしている。