仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

避難訓練(火災対応)での校長の話・・・

2022年01月19日 | 学校経営

 1学期の避難訓練でもいいましたね。

 

 避難訓練の心がけは、

 

「訓練は本番のように 本番は□□のように」

 (児童が「本番は訓練のように」という。)

 

 そうですね。今日は、火災が起きた時と同じように避難できていました。

 

 教室から集合場所まで1分8秒でした。

 静かにはやく避難できていました。

 

 今日は、校長先生の少し変わったクセを話します。

 

 それは、出張や旅行先での癖です。

 ホテルに泊まった時に必ずするクセです。

 

 

 どんなクセだと思いますか?

 

 (児童のひとりが「消火器の場所を確認する」と答える。)

 素晴らしいです。それも大事な火災対策ですね。

 

 必ずするクセとは、「非常口の確認」です。

 建物の両はしにあることが多いです。

 

 中央にあることもあります。

 

 なぜ非常口の確認をするかわかりますか?

 

 もし、火災にあったら、煙が出ます。

 

 この煙に巻かれて動けなくなり、なくなる人がいます。

 

 煙に囲まれたら、避難するのが難しくなります。

 すぐに避難できるように、非常口の確認をしています。

 

 

 みなさんは、火災の時の煙は、どんな煙かわかりますか? 

 

 みなさん、自分の手を前に出してください。

 手のひらを自分に向けます。

 火災で煙が出たら、この自分の前にある手のひらが、煙で見えなくなる時があります。

 

 そんな状況の中、体を低くしたら、煙が薄いところがあり、這うようにして外に出て助かった人もいるそうです。

 

 もし、火災が発生しても、煙が出ても、非常口まで辿り着き、外に避難できるようにと思って「非常口の確認」を必ずするようにしています。

 

 いつも避難訓練の時は言っていますよね。

 

 (校長)「自分の命は?』

 

 (学級担任)「自分で守る!」

 

 素晴らしい。

 

 この後、自分の命を守るためのお話や実技があります。

 よく聴いて、自分の命を守れる人になりましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3学期始業式での校長の話・・・みなさんが決めた目標は実現します、ただし1つ条件があります

2022年01月09日 | 学校経営

 始業式や終業式では、「校長先生の話」がある。

 終業式では、「新年の目標を決めましょうね」という話をしたので、 3学期始業式では、次の話をした。

 

 

 明けましておめでとうございます。

 今日は素晴らしいですね。

 みなさんが、全員無事に登校できました。

 冬休みも「自分の命は自分で守る」ができたということです。

 すばらしい。
 

 さて、冬休みに入る前に「目標を決めましょう」という話をしましたね。

 目標を決めましたか?

 (全員決めていると担任から聞いていた)

 みなさんの目標は、必ず達成します。

 ただし、条件が1つあります。

 
 それは、・・・「行動も決める」ということです。

 目標を達成するための行動も、目標に合わせて決めるのです。

 例えば?

 

 

 校長先生の目標の1つはこれです。

 

 「一輪車で、運動場を1周乗れるようになる」

 

 皆さんも知っているように、校長先生は、皆さんのように一輪車に乗ることができません。(児童は全員乗れる)

 だから、今年の目標は、みなさんのように一輪車に乗れるようになることを決めました。

 ただ、この目標を決めるだけで、乗れるようになれますか?(「なれない」という声)

 そうですよね。

 目標をきめるだけでは、乗れるようにはなれません。

 そこで「行動」も決めます。

 決めた行動は、次の通りです。

 「晴れた日は、毎日5分間以上一輪車に乗る練習をする」

 出張や緊急の用事がなければ、毎日練習することを決めました。

 

 先ほど、代表の〇〇さんが今年の目標を発表しました。

 素晴らしい目標でした。

 きっと達成できると思います。

 なぜなら、目標を達成するための行動も決めていたからです。

 
 行動すれば、(   )日間以内に変化が起きます。

 さて、何日でしょう?

  それは、100日以内です。

 目標達成のために行動を起こしても、すぐには変化は起きません。

 でも、100日も続けていると、必ず変化が起きてきます。

 はやい人は30日くらいで変化が起きます。

 繰り返します。みなさんの目標は実現します。

 ただし、行動を決めて実行した場合です。

 目標が実現したら、みなさんはさらに成長していることでしょう。


  これで話を終わります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「抱っこの宿題」は何歳までにするのがよいか?

2021年12月17日 | 学校経営
 ここ何回かは、「抱っこの宿題」に関する内容でブログを書いている。

 「抱っこの宿題」は、特に「つ」がつくうちは、実施しやすい。

 つまり、「九つ」10歳までである。

 その時までに十分抱っこをしてもらった体験がある子は、「愛されている」という実感を持ちやすい。

 10歳を超えると、恥ずかしい気持ちが起きてくる。

 発達段階からして当然である。

 10歳を超えて恥ずかしくなった場合は、「おんぶ」や「肩たたき」でもよいと思う。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤ちゃんも抱っこされることを望んでいるのではないか

2021年12月16日 | 学校経営
 前回、次のブログを書いた。

 「抱っこの宿題」週間の時に子供たちにこんな話をしました
 
 小さい子がいる家庭での読み聞かせにおすすめの本「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」

 こういうブログを書いていると、情報が目に飛び込んでくる。

 次の情報である。



 「抱っこされるのが分かった瞬間の赤ちゃんの笑顔がたまらない

 本当に「赤ちゃんの笑顔がたまらない」と思う。

 赤ちゃんも抱っこされるのは嬉しいのだ。

 こ小学生の子供、特に9つまでの子供は、抱っこしてもらうのを望んでいると思う。

 (ちなみに、うちの長男は発達の特性があったので、抱っこを好んでいなかった)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さい子がいる家庭での読み聞かせにおすすめの本「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」

2021年12月15日 | 学校経営
 前回は、「「抱っこの宿題」週間の時に子供たちにこんな話をしました」を書いた。

 抱っこの宿題は、小さい時から始めると、スムーズに定着すると思う。

 抱っこを望んでいる幼児はとても多い。

 抱っこされることで、子供の心はとても落ち着く。

 これまでに出会った子のうち、しっとりと落ち着いている子、優しい子の多くは、家族とのスキンシップが多い子だった。

 小さい子やその保護者にだっこの宿題に取り組んでほしい。

 そこで、小さい子やその保護者に向けておすすめの絵本がある。

 それは「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」である。

 私の場合、読み聞かせをしながら、「ぎゅっ ぎゅっ」の場面では、実際に親子で「ぎゅっ ぎゅっ」と抱っこしていた。

 読み終えると、親子とも幸せな気持ちになれる。

 今思うと、本当に幸せな時間だった。



 うちの子は大きくなったので、もうそんな経験はできないが、次は孫ができたときにこの本を読み聞かせしてあげたい。
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「抱っこの宿題」週間の時に子供たちにこんな話をしました

2021年12月15日 | 学校経営
 以前、勤務していた学校で「抱っこの宿題」を出していたことがある。

 期間は1週間。

 子供達には、おうちの人に抱っこしてもらって、1週間後に感想を書いてもらう。

 どうしても抱っこが難しい場合は、おんぶでもよい。または「肩をたたく」でも良いことになっていた。

 少しでも子供達のモチベーションが高まるように、次のような話してしたことがある。



 絵本「しゅくだい」を読み聞かせる。

 この絵本には、いろんな動物の子供が出てくる。ある日、めえこ先生が出した宿題は「だっこ」だった。 
 もぐらのもぐくんは、おうちに帰って抱っこをしてもらおうと思ったが、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんには、言い出せない。

 夕食時にやっと言えたもぐくんを、お母さんが抱っこする。お父さんも抱っこする。おばあちゃんも抱っこする。

 次の日は、「宿題やってきましたか?」という質問に、元気な声で「はーい」というもぐくん。

 (絵がかわいい。抱っこの絵がとても幸せそうである。)
 (抱っこの宿題を出すときには、おすすめの絵本である。)


 読み聞かせた後にたずねる。

 (お母さんともぐくんが抱っこしている絵を見せながら) 
 「幸せを感じているのは誰でしょう?」

 「もぐくん」という声がすぐに返ってくる。

 「お母さんも?」という声も上がる。

 そこで、次のようにいう。

 「そうです。幸せを感じるのは、もぐくんだけではありません。お母さんも感じます。」

 (他の場面を見せながら)
 「もぐくんだけでなく、お父さんやおばあちゃんも幸せそうでしょう?」

 子供達もニコニコしながら聞いている。

 「この抱っこをしているときは、オキシトシンというホルモンが脳内で作られます。これは、幸せを感じる働きがあります。「幸せホルモン」とか「絆ホルモン」と呼ばれます。」

 「抱っこの宿題をすることで、おうちの人が幸せを感じることができます。ぜひ、おうちの人も幸せを感じられる1週間にしましょうね。」

 


 低学年の児童には、ホルモンの話はしなくても素直に抱っこの宿題に取り組んでくれる。

 年齢が上がるにつれて、恥ずかしさを感じるので、ホルモンの話を付け加えた。


 学校ぐるみで何年も取り組んでいる学校に勤務したことがあるが、そこでは高学年児童もこの宿題に取り組んでいた。

 高学年の保護者からも好意的な感想が寄せられていた。(「今年で終わりと思うと寂しい。」「この1週間が終わっても取り組みます。」のように。)

 やはり、小さいうちから取り組み始めるのは大切だと考える。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全校朝会で話した「校長先生の話」・・・本を読む

2021年10月06日 | 学校経営
 毎月全校朝会では、「校長先生の話」という時間がある。

 10月は、こんな話をした。

 (平凡な話になってしまったが、子供たちはよく聞いてくれた。)



 今月の目標は何ですか?

(目標を書いた紙「本や新聞にたくさん親しもう」を見せる。)

そうですね。

そこで、今日は、本や新聞で見つけた話をします。

(と言って、子供達が楽しめる本などを読み聞かせする。)





 おもしろかったですか?

 ところで、本を読むと、頭や心、体はどうなるでしょうか?(児童の発言を受けながら言う。)

頭…かしこくなる、見方がかわる

心…楽しくなる、豊かになる

体…強くなる


「本を読む」というのは、一番大事な勉強法です。大人になってもいっしょです。

なぜなら、本を読む人は

ずっとレベルアップし続けるからです。

頭も 心も 体も レベルアップしていきます。

 校長先生の周りでも、「すごい人だなあ」と思う人は、たいてい本を読んでいます。

 まず、皆さんに味わってほしいのは、本を読む楽しさです。

 今月は、読書まつりがありますね。読書に関するイベントがあります。

 先生方の読み聞かせの時間もありますよ。

 ぜひ 本を読む楽しさをたくさん味わいましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職場に必要な人材の第一条件は、次の通り。

2021年09月30日 | 学校経営
 そろそろ人事異動を考える時期になった。

 勤務校の職員は、熱意も指導力もある。

 3月末は別れの時でもあると考えると、寂しくなる。



 そして、4月は、新しいメンバーもやってくる。

 公立校の校長というのは、強い人事権があるわけではない。

 ただし、勤務校の現状を伝え、どんな人材が必要かを伝えることはできる。



 自分の勤務校が必要な人材としては、第一に次の人をあげる。

 「人間関係のトラブルを起こさない人」

 小規模校なので、人間関係のトラブルがあると、周りへの悪影響は計り知れない。

 保護者や地域の方々とも協調できる人がいい。

 協調性がない人の場合、周りも不幸だが、本人もとても不幸である。



 人間関係を円滑にできる人を歓迎したい。

 教員としての知識や能力は、二の次である。

 本校に来れば、指導力は身についてくる。

 そういう環境でもある。



 繰り返す。

 自分の勤務校が必要な人材としては、第一に次の人をあげる。

 「人間関係のトラブルを起こさない人」


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運動会開会式での校長の話・・・結局、こんな話をしました

2021年09月20日 | 学校経営
 先日「運動会開会式での校長の話」を書いた。

 いろいろ考えていると、本番では、少し違った話をしていた。

 次の通り。




 おはようございます。

 素晴らしい天気になりましたね。

 これまでの運動会に向けての練習の中で、みなさんが一生懸命にがんばる姿やお互いに励まし合う姿を見て、校長先生は感動してました。

 今日は、是非そんな姿をおうちの人や地域の方々に見ていただきたいです。

 感染症対策で大変な日々が続いていますが、皆さんが頑張る姿を見て、元気をもらえる人がたくさんいると思います。

 校長先生も、その1人です。



 それでは、ここで、保護者の皆様、地域の方々に一言、お礼を申し上げます。

 本年度の運動会は、伝統的な本校の運動会とは違った形での実施となりました。

 これは、子供達の学びを止めないための、やむを得ない措置です。

 このような状況の中ですが、子供達ががんばる姿を見ていただき、励ましていただけると有難いです。

 また、昨日も、この運動会の会場づくりをしていただき、こんなに素晴らしい会場を作っていただきました。

 そして本日の運営面での御協力もしていただきます。

 みなさまの御協力に感謝いたします。ありがとうございます。

 では、児童の皆さん、この運動会のスローガンにある様に「             」が達成できるように、自分のもてる力を全部出し切って、転んでも、間違ってもいいので、最後まで一生懸命がんばりましょう。

 これで、話を終わります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運動会開会式での校長の話

2021年09月18日 | 学校経営
 運動会開会式では、「校長の話」が設定されている。

 内容は、次の2つ。

1 児童への励ましの言葉

2 保護者や地域の方々への感謝

 今のところ、運動会当日は、次のような話をする予定である。

 (運動会当日は、大幅に変わる可能性も高い)



 皆さん、おはようございます。

 いよいよ「運動会」の日がやってきました。素晴らしい天気になりましたね。

 今年も、感染症対策のために、これまでの運動会とは違う形での実施となります。

 これまでは、地区の方々ともいっしょに楽しむ運動会でしたが、それができないことが本当に残念です。

 ただ、運動会そのものを中止した学校もあります。

 運動会が実施できるということは幸せなのかもしれません。

 さて、児童の皆さん、いよいよ今日が本番ですね。

 これまでの運動会に向けての練習の中で、みなさんが一生懸命にがんばる姿やお互いに励まし合う姿を見て、校長先生は感動してました。

 今日は、是非そんな姿をおうちの人や地域の方々に見ていただきたいです。



 それでは、ここで、保護者の皆様、地域の方々に一言、お礼を申し上げます。

 本年度の運動会は、先ほど申し述べましたように、伝統的な本校の運動会とは違った形での実施となりました。

 これは、子供達の学びを止めないためには、やむを得ない措置であります。

 このような状況の中ですが、子供達ががんばる姿を見ていただき、励ましていただけると有難いです。

 また、運動会に向けての準備、そして本日の運営面での御協力もしていただきます。

 みなさまの御協力に感謝いたします。ありがとうございます。

 では、児童の皆さん、自分のもてる力を全部出し切って、転んでも、間違ってもいいので、最後まで一生懸命がんばりましょう。

これで、話を終わります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスクを取り扱う知識も教えるべきではないか

2021年08月27日 | 学校経営
 文科省は、マスクを「つけるように」という指導だけではなく、「はずすように」という指導も進めている。

 次のように教育現場で指導するように通達が出ている。

「熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断される場合は、マスクを外すこととしています。」

「体育の授業におけるマスクの着用は必要ありません。特に呼気が激しくなる運動を行う際はマスクを外してください。」



 この「はずすように」という指導は、確実に行う必要がある。

 なぜなら、コロナウイルス感染により亡くなった児童はいないが、マスクをつけて運動したことによる児童はいるからである。

 特に、低学年児童に関しては、外すタイミングが十分には分からない可能性もある。

 熱中症だけではなく、酸素不足による脳への悪影響も考えるべきである。



 2学期は、次のような指導もしていく。

 「マスクをしていて呼吸が苦しくなったら、他の人から離れて、広い場所でマスクを外し、深呼吸をすること」

 「深呼吸は、いつでも行ってよい。苦しくなる前にマスクを外すようにしてほしい。」

 

 マスクを「つける指導」だけではなく、十分な呼吸をするための「はずす指導」も必要だと考えている。



 ~参考~
文科省のHPより
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00020.html#q4
問4 学校ではマスクの着用が必要ですか。【6月14日更新】
A 学校教育活動においては、児童生徒等及び教職員は、身体的距離が十分とれない時はマスクを着用すべきと考えられます。ただし、気候の状況等により、熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断される場合は、マスクを外すこととしています。
 また、体育の授業におけるマスクの着用は必要ありません。特に呼気が激しくなる運動を行う際はマスクを外してください。一方で、用具の準備や片付けなど運動を行っていない際は、感染症対策として可能な限りマスクを着用してください。気温・湿度などが高くない日に、呼気が激しくならない軽度な運動を行う際、マスク着用を希望する場合は、マスクの着用を否定するものではありませんが、その場合であっても、自身の体調の変化に注意し、暑さや息苦しさを感じた時などは、人との距離を十分に確保して、マスクを外して休憩してください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

働き方改革を進めるための心得その1・・・教育活動の計画を立てる際の留意点はこの3つ

2021年07月29日 | 学校経営
 昨日に続いて、働き方改革に関する話題を書く。

 スクラップ&ビルドの「スクラップ」を少しでも進めるために、職員には次のように伝えて実践している。

 教育活動の計画の立て方に関してである。

 学校行事を始め、学校では様々な教育活動の計画を立てる。

 運動会、避難訓練、遠足、学習発表会、参観日、・・・などたくさんある。

 それらの計画を立てる際には、次の3点に留意して立ててもらう。



1 ゼロベースで見直す。
 
その教育活動は本当に必要なのか?どんな効果があるのか?

 昨年度もやっていたからという理由ならば、なくしていく。

 こうすると、不要な教育活動は減らせる。

 しかも、この考えを取り入れると、その行事は「何のために行うのか」がより明確になっていく。


2 基本的には「パクる+α」

  学校は忙しい。

 計画案を立てる際には、時間をかけないようにする。

 基本的には、前年度までの計画案や他校で行っているものをパクって、時間をかけないようにする。

 パクるという表現は、あからさますぎるかもしれない(「まねる」くらいにした方がよいかもしれない)が、わかりやすいので使っている。

 「+α」は、前年度までの反省を踏まえるということである。

 また、意欲があれば、その担当者の創意工夫を取り入れるということである。

 この「+α」がないと、その学校にあった実践にはならない。 


3 計画立案の段階では、早めに相談をする

  計画立案の段階では、「早めに相談する」が大事である。

  学年主任、校務部長、教務主任、管理職に早めに相談する。

 計画全体の1~2割が決まったところで、相談する。

 計画全体のおおよそができた段階で相談されて、修正が必要になった場合は大きな労力を要する。

 時間がもったいない。

 会議を少なくするためにも、短時間の相談やミーティングをする必要がある。
 


 繰り返す。

1 ゼロベースで見直す。

2 基本的には「パクる+α」

3 計画立案の段階では、早めに相談をする


 この3点に留意して計画を立てることで、「スクラップ」が(少しは)進み、働き方改革につながると考えている。

 ただ、それでも現場ができることには限界がある。

 昨日書いたことと同じになるが、教育現場にお金と物と人を供給してほしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トップの考え方は、昔も今も同じではないか・・・教育現場と昔の「ある組織」がダブって見える

2021年07月28日 | 学校経営
 学校現場は、スクラップ&ビルドではなく、ビルド&ビルドで、やるべきことが年々多くなってきている。

 例えば、外国語活動の導入、ICT機器の活用、キャリアパスポートの活用、・・・。

 今後の子供たちに必要だから導入するのは素晴らしい。

 ただし、業務が増えることになっても、人を増やさないから現場は忙しくなる。

 たしかに、スクールサポートスタッフや非常勤講師の採用もされている。

 しかし、業務量の増加には追いついていない。

 県や市町村の教育委員会は、現場の働き方改革を進めようとして一生懸命であるが、大本の文科省が変わらなければ、現場は変わらないだろう。


 これまでは、「子供のためになるから」といって現場の教員は取り組んできたが、数年前からかなりの無理が出ている。

 教育現場は、ブラックな職場といわれ、心を病んで退職する教師も年々増えている。

 教育採用試験の倍率も年々下がってきている。

 やるべきことは増えているが、そのためのお金や人は増やしてもらえない。

 だから、現場の人間は、勤務時間が増える。



 ここまで書いてきて、思い出したことがある。

 旧日本軍の兵站の軽視である。

 食料品や軍需品の補給を軽視しているのである。

 だから、戦地で多くの餓死者が出た。

 また、武器弾薬の補給が十分ではなかったため、十分に戦うこともできず戦死した。。




 今の教育のトップと昔の日本軍トップには、次のような共通点があるのではないか。

「物や金は渡さないが、その足りない分は、現場の人に無理をさせる。」




 やるべきことは命令するが、金、物、人などの「補給は軽視する」というトップの考え方は、昔も今も変わっていないのではないか?

 だから、ツイッター「教師のバトン」が炎上し、教育現場のブラックさが呟かれているのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

校長の重要な仕事は、人材育成・・・その具体的な方法は?

2021年07月27日 | 学校経営
 職員が何か仕事を終えたときは、その仕事の良さを指摘し、感謝の言葉を述べるようにしている。

 例えば、

 研究授業を終えた後には、授業者に

 職員研修の後には、その研修の責任者に

 全校朝会後には、児童の前で話をした職員に 

 学校行事の後には、その行事の担当者に

 

考えてみると、校長(管理職)というのは、良さを見つけたり、感謝の言葉を述べたりする機会がとても多い。

 そして、それは人材育成に直接つながる行為であるため、校長の仕事としては最重要の仕事でもある。


 と、ここまで書いて、昨日の職員研修後に、担当職員を褒めるのを忘れていた。

 コンプライアンス関係の研修で、豊富な資料、具体的な資料を基にしたとてもいい研修だったのに。

 今からでも褒めることはできるが、なるべく時間をあけずに良さを認め、褒める方がいいんだよなあ。

 今、反省している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「教師のバトン」で気になる炎上・・・勉強と授業づくりの準備に関して

2021年07月25日 | 学校経営
 昨日は、「文科省が始めたツイッター「教師のバトン」で分かる教育現場の現状」を書いた。

 その中で、少し気になる「炎上」があった。


 それは、「教師の学び」に対する炎上である。

 前田康裕氏が書いた漫画のうち、次の言葉に対する反発があった。



 「良い教師ほど勉強するし、プライベートな時間を削ってでも授業づくりの準備をする」

 この言葉について反発するツイートが多かったようである。


 「良い教師ほど勉強する」

 「プライベートな時間を削ってでも授業づくりの準備をする」


 
 これは、事実だろう。

 特に20代のうちは、たくさん勉強し、プライベートな時間を削ってでも授業作りの準備をした方がよい。

 そういう人が、30代、40代になってから授業の楽しさをたくさん味わえるようになる。

 若いときに、学びの時間が必要なのは、教師に限らない。

 どんな職業であれ、修行の期間は必要である。

 その期間にどれだけ自分のスキルを高められたかで、中堅、ベテランになってからの仕事の質は変わる。

 仕事や勉強は、悪ではない。

 特に若手のうちは、勉強と仕事の準備に時間をかけるのは、スキルを高めるという点では、必要不可欠である。




 今の教育現場で問題なのは、勉強する時間、プライベートな時間がないくらい時間外労働をせざるを得ない状況にあるという点である。

 それは問題である。



 ただ、繰り返すが、若いうちの仕事の準備や学びは、必要不可欠である。

 中堅やベテランになってからの仕事で味わう充実感に大きく寄与する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする