仕事の道楽化

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安全に運動するための判断をする機会を

2018年03月12日 | 体育
 跳び箱の授業で、若手教師が笛を吹いていた。

 何の笛だろうと思ってみていると、どうやら技のスタート合図らしい。

 教師の笛の合図で、技を始めるという決まりにしているとのことだった。

 むかし、ドリフのコントでは見たことがあった。いかりや長介の笛の合図で、マット運動をするコントである。

 笛を吹いてスタートさせるのを、久しぶりに目にした気がする。



 どうしてそんな合図にしたかを尋ねると、

 「前時で、子供達がどんどんスタートしていって危なかったので。」

 とのことだった。

 安全に配慮するのはいい。大事なことである。しかし、問題点がある。

 教師の笛の合図で技を始めるのならば、子供達には、技をいつ始めれば安全かという判断力は育たない。


 

 そこで、次のようにしてもらうことにした。


1 技が終わったら、マットを降りる。マットがずれていないかを確かめ、(ズレていれば整える。)

2 スタートラインで待っている次の人に、合図を出す。

 「終わりました。」

3 その合図で、次の人は、「始めます。」と言って技を始める。

4 技が終わったら、「1」に戻る。マットを降りる。



 こうすれば、ぶつかることはない。しかも、自分たちで、どんどん練習できる。




 おまけ

 練習して、自分たちで練習できるようになった頃、次の条件も加えた。

 「跳び箱の技ができたというのは、綺麗な着地が出来たときですよ。跳び箱を跳べても、着地した後、足がズレたり、手をついたりしたら、出来たとは言えません。」

 「着地が安定していない跳び方は、その前の動きも安定していません。」
 
 着地にこだわらせることで、着地だけでなく、その前の着手や踏切も綺麗になっていく。

 より安全な跳び方になっていく。
コメント
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