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この準備運動をさせれば、できる喜びを味わわせることができる(器械運動編) その2

2020年06月09日 | 保健体育
 昨日の続き

 私は、年度初めの体育の時間に、準備運動を5つともさせていました。

 そこで、それぞれの技が、どのレベルでできるかを確かめさせます。

 できる技のレベルに丸をつけさせるのです。

 (昨日示したカードの「レベル1」から「レベル3」までのできたレベルに○を付けさせて確かめます。)

 5つの運動すべてが「レベル3」という高いレベルでできる子もいます。

 その子は、殆どの器械運動の技が上手です。

 自信も持っています。

 新しい技を見ても、「できそうだ」という自信がもてます。

 逆に、どの運動もレベル1という子もいます。

 その子は、前転も後転も上手にできません。

 どの技を見ても、「できそうだ」という感覚が持てません。

 逆に、「できそうにない」「恐い」という感覚を持ちます。

 この状態でマット運動の単元に入っても、できる技は殆どありません。

 劣等感を味わうだけで単元が終わってしまいます。

そこで、指導者は、年度当初から少しずつ「準備運動10」を取り入れ、苦手な子を励まし続けます。

 個別指導をします。

 ほんのちょっとの伸びを見つけて褒めるのです。

 そうやって何ヶ月かすると、どの子もレベル2や3で準備運動ができるようになります。

レベル2や3まで高まった子は、マット運動の技を見ると、挑戦したくなります。

 「できそうだ」という感覚も持てます。
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