仕事の道楽化

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「作文タコさん」で、書くことがたくさんある!状態にする

2015年12月23日 | 国語
 作文指導をしていると、子供達が一番困るのは、

「書くことがない」

である。

 そのために、書くことを見つけるヒントをたくさんもてるように指導する。



例えば、運動会のあとに、作文を書かせるとする。

 授業が始まったら、A4サイズのカード(A4サイズのコピー用紙)を配り、次のように言う。

カードの中央に、500円玉位の○を書きましょう。○の中には、「運動会」と書きます。



運動会では心に残ることがたくさんあったでしょう。例えば何がありますか?

子供達は、「徒走」「お弁当」「リレー」などと発表する。これを教師は板書していく。



次は、「お弁当」について心に残っていることを発表させる。

 すると、「小学校最後のお弁当だった」「大好きな卵焼きがあった」「お母さんが朝早く作っていた」などの発表がある。これも、教師は板書していく。



子供に思い出させながら、発表させ、教師は板書をする。これを繰り返すと、黒板は書く材料であふれてくる。子供達にも、思い浮かんだことは、自分のA4カードにメモさせる。

 黒板には、中央の円からたくさんの足が伸びてくる。私はこれを「作文タコさん」と呼んでいる。



こうすると、「書くことがない」と言っていた子供達も、困ることはない。

書く材料がたくさん見つかったら、次のように言う。



○ 書き出した言葉の中で、特に必要な内容を赤で囲みましょう。全部を作文に書く必要はないですよ。



○ 赤で囲んだ言葉に、番号を書きます。書く順番に番号を付けましょう。



○ このA4カードをもとに、原稿用紙に、作文を書きましょう。



 このステップを踏むと、その後は、教室がシーンとなる。鉛筆の音だけが聞こえる。
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