産経新聞の「朝晴れエッセー」を読むのが楽しみである。
本日のエッセーは、45才のお母さんが書いた作品だった。
タイトルは「夢・6月9日」である。
昼寝をしていたら、夢を見たそうである。
今はもう中学生になった息子さんが、夢の中では6才ぐらいである。
夢の中で「これは夢の中なんだ」と気づいた。
「あぁ、そうだ、確か息子はこんなに幼くなかった。」と、気づいたそのあとが、うらやましい。
次のように書いてある。
「それで、私は夢の中の息子に、「ギューッて抱きしめさせて」とお願いしました。満面の笑みで「うん!」と喜ぶ息子。私は、小さな息子をしゃがみこんで思いっきり抱きしめました。すると涙がどんどんあふれてきて目が覚めました。」
分かる!小さな我が子を抱きしめる幸せは、格別である。
さらにエッセーは、次のように続く。
「大きくなってたくましく成長する息子の姿を見るのは幸せですが、あのころの息子にはもう会えない。そう思うと何とも言えない気持ちになったのです。」
そうなのだ。
あの幼かった我が子には、もう会えないのである。(うちの末っ子も中学3年生になってしまった。)
そう思うと、切ない気持ちになるのは、私だけではないはずだ。
歌人の俵万智さんは、この気持ちを見事に歌に表している。
アルバムに 去年の夏を見ておりぬ この赤ん坊はもう どこにもいない
(歌集「生まれてバンザイ」より この歌集も素晴らしいです。親子っていいなあと思えます。)
本日の朝晴れエッセーも傑作です。
全文は、次のサイトでお読み下さい。
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