センブリのあれこれ

　この季節は目立たないセンブリの花が咲くのでとても目立ちます。
　リンドウ科であるため花は綺麗です。
　道沿いの日当たりのよい荒れ地でよく見かけますので森歩きをしているより林道を歩いているほうが出会う確率は高いです。
　お年寄りと話しをしていると最近センブリを見かけることが少なくなったという話を聞きます。
　確かにセンブリが好む環境は少ないように思います。
　私はというと薬草好きになってからというものセンブリがやたら目に付くようになったので増えたように錯覚をしています（笑）
　センブリは全草を乾燥させたものに湯を注ぎ飲むと下痢止めの薬になります。
　その苦さは強烈で生葉を千切ったものを噛んでも苦味が口の中に広がります...
　その苦さを昔の人は千回振り出しても苦いと形容しセンブリとなったそうです。
　簡単に説明すると千回湯を注いでも苦いということです。
　この苦味が弱った胃腸の機能を高めるために下痢に効果があるのです。
　薬学的にいうと苦味健胃薬というわけです！
　また、煎液は育毛効果もあるそうですので育毛剤にも入っていたりします。
　双方とも私には縁遠いので実際に薬用したことはありません....
　ちなみに希に腹の調子が悪くなった時に私が利用するのは黄檗です。
　あと余談ですがセンブリを山で採ってきて鉢に植えておいたら消えてしまった...という話を聞いたことがあります。
　センブリは2年草なので消えてしまうんですね。
　うまく種が落ちて発芽しても1年目と2年目では姿が違いますので目出ししても気がつかないということに陥ります。
　ちなみにセンブリは環境が合えば結構簡単に増やせますので興味がある人は種を採ってきて試してみてください。
　ちなみ大部分の人は失敗しますので止めておいたほうが無難です。（管理人）

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ダイモンジソウ

　ユキノシタ科のダイモンジソウの花を見かけました。
　紅葉が間近に迫った秋の森の沢沿いに咲く花は魅力があります。
　この時期、そろそろムキタケが採れるかな？と思い沢沿いを歩くことが結構あるのですが、その時にダイモンジソウの花があるのを見かけるとしばし歩を止めます。
　キノコ目当てである時でも歩を止めさせる花です。
　ちなみに昨日は林道沿いを歩いていて見かけたのですが。
　なお、名の由来は５つある花弁のうち下側が長いため大の字に見えるため大文字草ということだそうです。
　でも私には大に見えないのですが....（管理人）

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ツクバネ

　先日、ツクバネを見かけました。
　はねつきの羽に似ていることからツクバネと言われるようになったそうです。
　ビャクダン科の落葉低木で半寄生という風変わりな習性を持っています。
　寄生の相手はヒノキ科の樹木ということです。
　以前、仕事で栽培に挑戦したのですが上手くいかず失敗しました。
　恐らく上手く寄生しなかったことが原因だと思います。
　安易に山から掘ってきても活着はしないですよ。
　そんな話より果実の形が魅力的な樹木ですので山で出会うと嬉しくなります。（管理人）

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