新茶のシーズンですが、今年の新茶だけでなく、
普通に飲むお茶もおいしくいただいております。
特に最近は、コーヒーよりも緑茶のやさしさがじんわり来ます。
お茶の製造工程の第一工程は、生茶葉を蒸すことから始まります。
ここ数年、深蒸し茶という言葉をよく聞くようになりました。
これは、蒸し時間が長い(1分~3分)という意味です。
それに対し、蒸し時間が短いもの(20秒~1分)を浅蒸し、中蒸しと言います。
こちらをご覧ください。
左が、浅~中蒸し茶
右が、深蒸し茶です。
深蒸し茶は蒸し時間が長い分、茶葉の色がくすんでしまいがち。
さらに、もろくて折れやすく、粉っぽくなりがちです。
しかし、渋みが少なく、濃厚なうまみを楽しめます。
浅~中蒸し茶は蒸し時間が短いので、緑が鮮やかで崩れにくく、
形がそろっています。
お茶本来の香りが高く、とても上品な味わいがします。
この蒸し加減は、お茶の産地の地形や日照時間によって異なります。
静岡県を例に挙げますと、山間(やまあい)の本山茶や川根茶に比べ、
お茶の里である牧之原を中心にした地域の茶葉は日照時間が長いため
茶葉は肉厚になります。
肉厚の茶葉は、浅蒸し~中蒸しといった製法では青臭さが残り
旨みの抽出も少なくなることから深蒸し製法が採用されています。
お茶農家さんは、ご自分が育てた茶葉の特徴を活かす方法をよくご存じですね。
さて、最近、島田市が東京の渋谷で行った緑茶に関するアンケートで、
若い女性は、実はリーフ茶が好きという結果が出ました。
これは、とってもうれしいことです。
私は、お茶を淹れる時、このような蓋なし急須を使っています。
もともと、蓋があってもお茶を淹れることを負担に思ったことはないのですが、
この蓋なし急須の楽なことと言ったら・・・。
ふたがないので、ぬるめのお茶が淹れやすいし、
お茶殻の処理も、そのまま急須を傾けるだけでポイっとできます。
茶葉に合った蒸し加減のお茶を、
蓋なし急須でどんどん飲んでいただきたいですね。
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