今日はHIROで一服。
ウェッジウッドのカップがシンプルでいい感じ。
さて今夜のジャズ。
先日言っていました通り、今夜はティナ・ブルックスを取り上げます。
正式には唯一の彼のリーダー作『True Blue』。
![]() |
True Blue |
Blue Note Records | |
Blue Note Records |
1. Good Old Soul
2. Up Tight's Creek
3. Theme For Doris
4. True Blue
5. Miss Hazel
6. Nothing Ever Changes My Love For You
Tina Brooks (ts)
Freddie Hubbard (tp)
Duke Jordan (p)
Sam Jones (b)
Art Taylor (dr)
Recording Date : June 25, 1960.
他にも彼がリーダー作のモノはあったのですが、当時お蔵入りになってしまい、後の世になって日の目を見ることになりました。
至福のBLUE NOTE 4000番台(4041番)。
ブリッブリのハード・バップ。
先のWOW11月号で永野氏がBLUE NOTEレーベルでイチ押しの一枚に挙げてましたが、分からない訳でもないです。
盤全体に漂う「ブルー」。
他にもハード・バップスタイルの作品はあるんですけど、この盤には「ブルー」がより際立っていると思います。
多分にこれはブルックスの作曲能力によるところが大きいと思います。
そしてブルックスのアーシーな演奏スタイル。
1曲目からこれらを堪能できます。
ハバートとブルックスがの高らかに吠え、ジョーダンの力強いタッチがそれをサポートする。
1曲目同様3曲目でもいいハード・バッププレイを愉しめます。
TINA BROOKS, Good Old Soul
そして今回もう一枚紹介します。
上盤にも参加していたフレディー・ハバートの『Open Sesame』。
![]() |
Open Sesame |
Blue Note Records | |
Blue Note Records |
1. Open Sesame
2. But Beautiful
3. Gypsy Blue
4. All Or Nothing At All
5. One Mint Julep
6. Hub's Nub
Freddie Hubbard (tp)
Tina Brooks (ts)
McCoy Tyner (p)
Sam Jones (b)
Clifford Jarvis (ds)
Recording Date : June 19, 1960.
メンバーとレコーディング日を見比べてください。
リズムセクションのpとdsを変えて、『True Blue』の6日前に録音されたんですね(4040番)。
pを変えたのにどのような意図があったのか。
こちらの2曲目のバラードはジョーダンよりもしっかりとサポート役に徹しようとしていたマッコイ・タイナーを採用したのか。
それか単純にスケジュールの都合で、どっちかその日はNGになったのか。
アルフレッド・ライオンに聞いてみたいな。
こちらでも2管の勢いは止まることを知らず、特にハバートは自信名義なのでより前にストレートに吹きだしているように思います。
作曲はブルックスです。
FREDDIE HUBBARD, Open Sesame
ということで両枚は兄弟盤といっても過言ではなく、60年の6月期におけるハード・バップの隆盛期を見事に押さえた盤になります。
変革の50年代末・60年代初めは本当に良い盤が出ていますね。