三連休明けの復帰に向けて体調を整えようとしていたら、薬が切れそうなことに気が付きました。
月曜に行けばいいやと思っていたのが誤りで、祝日のため病院が休み。
仕方が無いので薬を飲まずに寝ようとしましたが無理でした。
終日眠れず。
今夜はどうだろ・・・・。
なんて失敗続きの今夜のジャズ。
日本が世界に誇るジャズ・ピアニスト菊池雅章が去る7月7日NYにて亡くなりました。
享年75歳。
「プーさん」の愛称で親しまれ、ナベサダさんや日野皓正らと共演から始まり、ギル・エヴァンスやゲーリー・ピーコック、ポール・モチアンらとも共演していました。
以前紹介した『銀巴里セッション』にも参加していました。
今夜のジャズは「日本におけるエレクトリック・マイルス奏法の夜明けと位置づけられる重要作品」と言わしめた『Poo-Sun』をご紹介です。
![]() |
POO-SUN |
菊地雅章,峰厚介,市川秀男,池田芳夫,日野元彦,村上寛,岸田恵二 | |
ユニバーサル ミュージック クラシック |
1.Dancing Mist
2.Thanatos
3.E.J.
4.Yellow Carcass In The Blue
5.Puzzle Ring
6.My Companion
菊地雅章(p,elp)
峰厚介(ss,as)
市川秀男(elp,org)
池田芳夫(b,elb)
日野元彦(ds)
村上寛(ds)
岸田恵二(per)
構成はツイン・ピアノにツイン・ドラムスを含んだ変則セクステットで、当時としては斬新極まりない構成です。
左右どちらのピアノが菊地かというと3曲目ではっきり分かります。
左から野良ネコの鳴き声が聴こえてきますので左が菊地です(笑)。
TBMの栄えある1番のリーダー作を飾った峰厚介も参加しています。
本作では何と言っても菊地の代表曲とも言える1曲目が何と言ってもカッコいい。
8ビートにフェンダーローズがとてもキャッチーで親しみやすい。
市川との2台のエレピの絡みが絶品。
峰のssのメロディーもカッコいい。
4曲目の峰のピアノの美しさは本盤では随一。
菊地の弟・雅洋作の5曲目は市川のオルガンと菊地のフェンダーローズの掛け合いが見物です。
当時最先端だったエレクトリック・マイルスに追いつけ・追い越せって気概のある当時の日本ジャズマン達の傑作ではないでしょうか。
Dancing Mist 菊地雅章セクステット (AUDIO ONLY)
近年ECMでもトーマス・モーガンらとリリースした作品(別の機会にご紹介)も出して、まだまだNYで活躍されると思われていただけに残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。