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「宮のとこ紅葉をもてば折からに男宮おり当惑なさる()」
「男宮『見事な蔦』と意味ありげ言って引き寄せ文を読みたり()」
「雁の来る峰の朝霧晴れずのみ思ひつきせぬ世の中のうさ(古今集)」
「『空々し』よくも書いたと皮肉いいわたしがいるを見越していたと()」
「お手紙にたいしたこともかいてなく宮は安心ほっとされたり()」
「ご返事を書けといいたる男宮私は見ぬと横を向きたり()」
「いかならん巌の中にすまばかは世の憂きことの聞こえこざらん(古今集)」
「宮のとこ紅葉をもてば折からに男宮おり当惑なさる()」
「男宮『見事な蔦』と意味ありげ言って引き寄せ文を読みたり()」
「雁の来る峰の朝霧晴れずのみ思ひつきせぬ世の中のうさ(古今集)」
「『空々し』よくも書いたと皮肉いいわたしがいるを見越していたと()」
「お手紙にたいしたこともかいてなく宮は安心ほっとされたり()」
「ご返事を書けといいたる男宮私は見ぬと横を向きたり()」
「いかならん巌の中にすまばかは世の憂きことの聞こえこざらん(古今集)」