そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集〈七夕の歌-1 ~人麿歌集-1 〉10.1996-10.2033

2011年06月18日 |  / 万葉集
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「七夕は夏真っ盛りの風物と思えど秋のことであるらし(秋の雑歌)」

「天の川水底さへにひかる舟泊てし舟人妹と見えきや (七夕の歌 1/38首 #10.1996)」
「天の川水底までも光る舟泊めた舟人妻に逢えたか()」

「久かたの天の川原カワラにぬえ鳥のうら歎ナげましつ乏トモしきまでに (七夕の歌 2/38首 #10.1997)」
「彼方なるミルキーウェイにぬえのようにうち嘆きたる悲しいまでに(織姫は)」

「吾が恋を嬬ツマは知れるを行く舟の過ぎて来クべしや言も告げなく(七夕の歌 3/38首 #10.1998)」
「われの恋妻は知れるか行く舟は過ぎてよいかな何も言わずに()」

「赤らびく敷妙シキタヘの子をしば見れば人妻ゆゑに吾恋ひぬべし(七夕の歌 4/38首 #10.1999)」
「赤らめの妙なる織女チラ見すりゃ人妻なれど惚れ惚れとする()」

「天の川安の渡りに船浮けて吾が立ち待つと妹に告げこそ (七夕の歌 5/38首 #10.2000)」
「天の川安の渡しに舟浮かべわたしが待つと妻に告げてよ()」
「大空オホソラよ通ふ吾すら汝ナがゆゑに天の川道カワジをなづみてぞ来し(七夕の歌 6/38首 #10.2001)」
「大空を自在にかける吾でさえ天の川路を必死に来たよ()」

「八千戈ヤチホコの神の御代より乏トモし妻人知りにけり継ぎてし思モへば(七夕の歌 7/38首 #10.2002)」
「神代よりたまに逢いたる妻だけど人知る吾が継ぎてし思モへば()」

「吾が恋ふる丹穂ニノホの面オモワ今宵もか天の川原に石枕イソマクラまかむ (七夕の歌 8/38首 #10.2003)」
「思い人匂えるようも今宵もか天の川原で石枕すか()」

「己が夫ツマともしむ子らは泊てむ津の荒磯アリソ巻きて寝ヌ君待ちかてに (七夕の歌 9/38首 #10.2004)」
「彦星を待ちかねる子は港にて荒磯で眠る君待ちかねて()」

「天地アメツチと別れし時よ己が妻しかぞ手にある秋待つ吾は(七夕の歌 10/38首 #10.2005)」
「天と地が別れたときからわが妻と年一逢瀬秋待つわたし()」
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