そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集〈七夕の歌-4 ~人麿歌集-1 〉10.1996-10.2033

2011年06月23日 |  / 万葉集
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「白雲の五百重イホヘ隠カクりて遠けども宵さらず見む妹があたりは (七夕の歌 31/38首 #10.2026)」
「白雲の幾重も隠れ遠いけど夜通し見てる妻の辺りを()」

「吾が為と織女タナバタヒメのその屋戸に織れる白布シロタヘ縫ひてけむかも (七夕の歌 32/38首 #10.2027)」
「俺のため七夕姫のその家に織った白布縫っているかも()」

「君に逢はず久しき時よ織る服ハタの白妙衣垢付くまでに (七夕の歌 33/38首 #10.2028)」
「逢わないでずうっと服ハタを織りました白い着物に手垢つくまで()」

「天の川楫の音ト聞こゆ彦星ヒコボシと織女タナバタヒメと今宵逢ふらしも (七夕の歌 34/38首 #10.2029)」「天の川楫の音する彦星と織女が今夜逢うらしい()」

「秋されば川霧立てる天の川川に向き居て恋ふる夜ぞ多き (七夕の歌 35/38首 #10.2030)」
「秋来れば川霧がでる天の川川辺であなた待つこと多し()」

「よしゑやし直タダならずともぬえ鳥のうら嘆ナげ居ると告げむ子もがも (七夕の歌 36/38首 #10.2031)」
「えぇいままよ直に逢えずともぬえのごと嘆いているという娘がほしい()」

「一年ヒトトセに七日の夜のみ逢ふ人の恋も尽きねばさ夜ぞ明けにける (七夕の歌 37/38首 #10.2032)」
「一年に七日だけしか逢えぬ人満たされないが夜は開けます()」

「天の川安の川原に定まりて神の競ツドひは禁イむ時無きを (七夕の歌 38/38首 #10.2033 此歌一首、庚辰ノ年ニ作メル。)」
「天の川安の河原に定まって心はやりて逢いたく思う()」
「庚辰ノ年というのに二説あり六十年も離れたるのに()」

「(右ノ三十八首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。)」
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