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「彦星は嘆かす妻に言だにも告げにぞ来つる見れば苦しみ (七夕の歌 11/38首 #10.2006)」
「彦星は嘆ける妻に言葉だけかけに来たれば見てたら苦し()」
「久かたの天つしるしと水無川ミナシガワ隔てて置きし神代し恨めし (七夕の歌 12/38首 #10.2007)」
「遥かなる天の標に水無川隔てにおいた神代恨めし()」
「ぬば玉の夜霧隠コモりて遠くとも妹が伝言ツテゴト早く告げこそ(七夕の歌 13/38首 #10.2008)」
「真っ黒な夜霧垂れ込め遠いけど妻の伝言早く告げてよ()」
「汝が恋ふる妹の命ミコトは飽くまでに袖振る見えつ雲隠るまで(七夕の歌 14/38首 #10.2009)」
「恋したる妻の命は飽きもせず袖振る見える雲隠るまで()」
「夕星ユフヅツの通ふ天道アマヂをいつまでか仰ぎて待たむ月人壮士ツキヒトオトコ(七夕の歌 15/38首 #10.2010)」
「明星が通る天道いつまでも仰いで待ってる月の男は(彦星は月世界の人?)」
「天の川い向ひ立ちて恋ひむよは言だに告げむ妻寄すまでは (七夕の歌 16/38首 #10.2011)」
「天川に向かい立っては恋し夜は言葉かけよう逢える日までは()」
「白玉の五百イホつ集ひを解きも見ず吾は在りかたぬ逢はむ日待つに(七夕の歌 17/38首 #10.2012)」
「白玉の飾りを解けど共寝せず居場所がないよ逢える日待つも()」
「天の川水陰草ミコモリクサの秋風に靡かふ見れば時来たるらし(七夕の歌 18/38首 #10.2013)」
「天の川水辺の草に秋風が靡くを見たらその時来ると()」
「吾が待ちし秋萩咲きぬ今だにもにほひに行かな彼方人ヲチカタヒトに(七夕の歌 19/38首 #10.2014)」
「待っている秋萩が咲き今こそは匂いに行こう彼方住む人に()」
「我が背子にうら恋ひ居れば天の川夜船榜ぎ響む楫の音ト聞こゆ (七夕の歌 20/38首 #10.2015)」
「焦がれたる恋しい人が天の川夜船を漕げる楫音がする()」
「彦星は嘆かす妻に言だにも告げにぞ来つる見れば苦しみ (七夕の歌 11/38首 #10.2006)」
「彦星は嘆ける妻に言葉だけかけに来たれば見てたら苦し()」
「久かたの天つしるしと水無川ミナシガワ隔てて置きし神代し恨めし (七夕の歌 12/38首 #10.2007)」
「遥かなる天の標に水無川隔てにおいた神代恨めし()」
「ぬば玉の夜霧隠コモりて遠くとも妹が伝言ツテゴト早く告げこそ(七夕の歌 13/38首 #10.2008)」
「真っ黒な夜霧垂れ込め遠いけど妻の伝言早く告げてよ()」
「汝が恋ふる妹の命ミコトは飽くまでに袖振る見えつ雲隠るまで(七夕の歌 14/38首 #10.2009)」
「恋したる妻の命は飽きもせず袖振る見える雲隠るまで()」
「夕星ユフヅツの通ふ天道アマヂをいつまでか仰ぎて待たむ月人壮士ツキヒトオトコ(七夕の歌 15/38首 #10.2010)」
「明星が通る天道いつまでも仰いで待ってる月の男は(彦星は月世界の人?)」
「天の川い向ひ立ちて恋ひむよは言だに告げむ妻寄すまでは (七夕の歌 16/38首 #10.2011)」
「天川に向かい立っては恋し夜は言葉かけよう逢える日までは()」
「白玉の五百イホつ集ひを解きも見ず吾は在りかたぬ逢はむ日待つに(七夕の歌 17/38首 #10.2012)」
「白玉の飾りを解けど共寝せず居場所がないよ逢える日待つも()」
「天の川水陰草ミコモリクサの秋風に靡かふ見れば時来たるらし(七夕の歌 18/38首 #10.2013)」
「天の川水辺の草に秋風が靡くを見たらその時来ると()」
「吾が待ちし秋萩咲きぬ今だにもにほひに行かな彼方人ヲチカタヒトに(七夕の歌 19/38首 #10.2014)」
「待っている秋萩が咲き今こそは匂いに行こう彼方住む人に()」
「我が背子にうら恋ひ居れば天の川夜船榜ぎ響む楫の音ト聞こゆ (七夕の歌 20/38首 #10.2015)」
「焦がれたる恋しい人が天の川夜船を漕げる楫音がする()」