6/21
「ま日ケ長く恋ふる心よ秋風に妹が音聞こゆ紐解きまけな (七夕の歌 21/38首 #10.2016)」
「長い間も焦がれているか秋風に泣くが聞こえる早く共寝を()」
「恋ひしくは日長きものを今だにも乏しむべしや逢ふべき夜だに (七夕の歌 22/38首 #10.2017)」
「恋しさに日が長いのをこのときも悲しむべきか逢うべき夜も()」
「天の川去年の渡りで移ろへば川瀬を踏むに夜ぞ更けにける (七夕の歌 23/38首 #10.2018)」
「天の川去年の浅瀬移りしが浅瀬探せば夜は更けたよ()」
「古よあげてし服ハタを顧みず天の川津カワヅに年ぞ経にける (七夕の歌 24/38首 #10.2019)」
「昔から機織りすれど打ち捨てて天の川津で一年たった()」
「天の川夜船を榜ぎて明けぬとも逢はむと思モふ夜袖交カへずあらめや (七夕の歌 25/38首 #10.2020)」
「天の川夜船を漕いで明けたとて逢おうと思う逢わずいられぬ()」
「遠妻と手枕交はし寝たる夜は鶏が音ネな鳴き明けば明くとも (七夕の歌 26/38首 #10.2021)」
「遠妻と手枕交わし寝た夜は鶏よ鳴くなよ夜が明けるとも()」
「相見まく飽き足らねどもいなのめの明けゆきにけり舟出せむ妹 (七夕の歌 27/38首 #10.2022)」
「むつみあい飽き足りないがいなのめの夜明けがきたよ船出だ、妻よ()」
「さ寝そめていくだもあらねば白妙の帯乞ふべしや恋も尽きねば (七夕の歌 28/38首 #10.2023)」
「共に寝てそんなにたたずも白妙の帯を締めよと思いつきぬに()」
「万代にたづさはり居て相見とも思ひ過ぐべき恋ならなくに (七夕の歌 29/38首 #10.2024)」
「昔から手を携えて愛せども思い遂げられる恋ではないが()」
「万代に照るべき月も雲隠り苦しきものぞ逢はむと思へど (七夕の歌 30/38首 #10.2025)」
「昔から照るべき月も雲隠れ逢おうと思うが問屋下ろさぬ()」
「ま日ケ長く恋ふる心よ秋風に妹が音聞こゆ紐解きまけな (七夕の歌 21/38首 #10.2016)」
「長い間も焦がれているか秋風に泣くが聞こえる早く共寝を()」
「恋ひしくは日長きものを今だにも乏しむべしや逢ふべき夜だに (七夕の歌 22/38首 #10.2017)」
「恋しさに日が長いのをこのときも悲しむべきか逢うべき夜も()」
「天の川去年の渡りで移ろへば川瀬を踏むに夜ぞ更けにける (七夕の歌 23/38首 #10.2018)」
「天の川去年の浅瀬移りしが浅瀬探せば夜は更けたよ()」
「古よあげてし服ハタを顧みず天の川津カワヅに年ぞ経にける (七夕の歌 24/38首 #10.2019)」
「昔から機織りすれど打ち捨てて天の川津で一年たった()」
「天の川夜船を榜ぎて明けぬとも逢はむと思モふ夜袖交カへずあらめや (七夕の歌 25/38首 #10.2020)」
「天の川夜船を漕いで明けたとて逢おうと思う逢わずいられぬ()」
「遠妻と手枕交はし寝たる夜は鶏が音ネな鳴き明けば明くとも (七夕の歌 26/38首 #10.2021)」
「遠妻と手枕交わし寝た夜は鶏よ鳴くなよ夜が明けるとも()」
「相見まく飽き足らねどもいなのめの明けゆきにけり舟出せむ妹 (七夕の歌 27/38首 #10.2022)」
「むつみあい飽き足りないがいなのめの夜明けがきたよ船出だ、妻よ()」
「さ寝そめていくだもあらねば白妙の帯乞ふべしや恋も尽きねば (七夕の歌 28/38首 #10.2023)」
「共に寝てそんなにたたずも白妙の帯を締めよと思いつきぬに()」
「万代にたづさはり居て相見とも思ひ過ぐべき恋ならなくに (七夕の歌 29/38首 #10.2024)」
「昔から手を携えて愛せども思い遂げられる恋ではないが()」
「万代に照るべき月も雲隠り苦しきものぞ逢はむと思へど (七夕の歌 30/38首 #10.2025)」
「昔から照るべき月も雲隠れ逢おうと思うが問屋下ろさぬ()」