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「(珠洲郡ススノコホリより発船フナデして、太沼郡オホミノサトに還る時、長濱の湾ウラに泊てて月光ツキを仰見ミてよめる歌一首 この件の歌詞ウタは、春の出挙スイコに依りて諸郡コホリコホリを巡行メグる。当時スナハチ目に属ツく所ゴトによめる。大伴宿禰家持)」
「珠洲ススの海に朝開きして榜ぎ来れば長濱の浦に月照りにけり(#17.4029)」
「珠洲ススの海に朝港出て榜ぎたれば長濱の浦に月が照っていました()」
「鴬は今は鳴かむと片待てば霞たな引き月は経につつ(鴬の晩哢オソキを怨む歌一首 #17.4030)」
「鴬がさあ今鳴かむと待ちたれば霞たな引きひと月経った()」
「中臣の太祝詞言フトノリトゴト言ひ祓へ贖アガふ命も誰がために汝(造酒ミキタテマツル歌一首 #17.4031 右、大伴宿禰家持がよめる)」
「中臣の太祝詞言フトノリトゴトで祓いする誰のためかはあなたのためよ()」
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「廃駅をくさあぢさゐの花占めてただ歳月はまぶしかりけり(小池光)」
最近新美南吉の教員時代のテストの問題と解答が出てきたとのこと。「日比谷公園につれていってもらえますか。」という英文和訳の問題で学生時代を過ごした東京を思い出しての問題だという。日比谷公園は昔から流行歌に色々歌われてきた。その時代が懐かしいのだが、明治・大正・昭和も遠くなりつつある(平成になって25年が経とうとしている)。過去を感傷的に思い出していると廃駅ではあじさいが往時のからのお客様のようにあじさいが咲き誇っている、という歌だろう。
