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「朝開き入江榜ぐなる楫の音のつばらつばらに我家ワギヘし思ほゆ(射水郡イミヅノオホリの駅館ウマヤの屋柱ハシラに題カき著くる歌一首 #18.4065)」
「朝が明け入江を榜げる楫の音がつばらつばらと家を思える()」
「この歌は憶良というもある人は息子ともいう名はわからない(右の一首は、山上臣がよめる。名はしらず。或ひと云く、憶良の大夫の男ムスコといへり。但其の正名さだかならず。)」
「卯の花の咲く月立ちぬ霍公鳥来鳴き響めよ含みたりとも(四月ウツキの一日、掾久米朝臣廣繩が館にて宴せる歌四首#18.4066 右の一首は、守大伴宿禰家持がよめる。)」
「卯の花の咲く月がきた霍公鳥来て鳴き響びけ蕾であっても()」
「二上フタガミの山にこもれる霍公鳥今も鳴かぬか君に聞かせむ(#18.4067 右の一首は、遊行女婦ウカレメ土師ハニシがよめる。)」
「二上フタガミの山に隠れる霍公鳥今も鳴いてほし君に聞かすので()」
「居り明かし今宵は飲まむ霍公鳥明けむ朝アシタは鳴き渡らむそ(#18.4068 二日ハ立夏ノ節ニ応アタル。故カレ明旦ハ喧カムト謂ヘリ。 右の一首は、守大伴宿禰家持がよめる。)」
「ここに居て徹夜で飲もう霍公鳥明朝きっと鳴き渡るだろう()」
「明日よりは継ぎて聞こえむ霍公鳥一夜の故カラに恋ひ渡るかも(#18.4069 右の一首は、羽咋郡ハクイノコホリの擬主帳フミヒト能登臣乙美がよめる。)」
「明日から続いて聞こえる霍公鳥一夜早くは恋ひしかるらん()」
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昔から番頭したる父を見て金貸し人に頭下げ会社のために金策にかけづり回ることなどは一切御免と平凡なサラリーマンになることをわたしは望み生きてきた部下持つ身にはなったけど指導者としては落第か『やってみてやらせて見せて褒めあげて教えなければ育たぬ』とわかっちゃいるが機微つかみ褒めあげることできませんわれのやり方ブッキラボーわれの背中を見て習え効果のほどはいざ知らずさてさて今日の新聞は囲碁の師弟を例にとる今をときめく井山さん五冠を占拠君臨す師は石井九段で普通は一局打つ慣い二局目打つはやめさせるときであるらししかれども二人は対戦何局も指導碁をして勝ち越せるパーティートークの冗談も弟子を誇れる余裕かな