2014/01/02
「天皇がたずねるほどの馬史ウマノフヒトどんな人なの牧場主か(〔天平勝宝〕八歳丙申ヒノエサル、二月の朔ツキタチ乙酉キノトトリ二十四日戊申ツチノエサル、天皇、太上天皇、〔太〕皇太后、河内カフチの離宮に幸行して、信信ヨヨを経て、壬子ミヅノエネに難波の宮に伝幸ウツリイデマし、三月オヤジツキの七日、河内の国の仗人クレノ郷サトの馬史國人ウマノフヒトクニヒトが家にて、宴したまへるときの歌三首)」
「住吉の浜松が根の下延バへて我が見る小野の草な刈りそね(歌三首 1/3 #20.4457 右の一首は、兵部少輔大伴宿禰家持。)」
「住吉スミノエの浜の松根が地下延えるわが見る小野の草を刈らないで()」
「にほ鳥の息長川オキナガカハは絶えぬとも君に語らむ言コト尽きめやも(歌三首 1/3 #20.4458 右の一首は、主人アロジ散位寮トネノツカサの散位トネ馬史國人。)」
「かいつぶり息長川オキナガカハは絶えるとも君に話すこと尽きません()」
「葦刈ると堀江榜ぐなる楫の音は大宮人の皆聞くまでに(歌三首 1/3 #20.4459 右の一首は、式部少丞大伴宿禰池主読みあぐ。即ち云へらく、兵部大丞大原真人今城、先つ日他所アダシトコロにて読みあげし歌なりといへり。)」
「葦を刈る堀江榜いでる楫の音を宮廷人は皆聞くほどに()」