そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

吉野弘さん逝く

2014年01月16日 | 挽歌もどき

2014/01/16

「吉野さん知らなかったが『祝婚歌』訃報で紹介なかなかよけれ(1/15没、87才)」
「平易なる言葉を使い人間の温かみとか機微をうたえり()」

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『 祝 婚 歌 』~吉野 弘

二人が睦まじくいるためには/愚かでいるほうがいい/立派過ぎないほうがいい/
立派過ぎることは/長持ちしないことだと/気づいているほうがいい/完璧をめざ
さないほうがいい/完璧なんて不自然なことだと/うそぶいているほうがいい/二
人のうち どちらかが/ふざけているほうがいい/ずっこけているほうがいい/互い
に非難することがあっても/非難できる資格が自分にあったかどうか/あとで疑わ
しくなるほうがいい/正しいことを言うときは/少しひかえめにするほうがいい/
正しいことを言うときは/相手を傷つけやすいものだと/気づいているほうがいい
/立派でありたいとか/正しくありたいとかいう/無理な緊張には色目を使わず/ゆ
ったりゆたかに/光を浴びているほうがいい/健康で風に吹かれながら/生きてい
ることのなつかしさに/ふと胸が熱くなる/そんな日があってもいい/そしてなぜ
胸が熱くなるのか/黙っていてもふたりには/わかるのであってほしい/



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万葉集#20.4488-20.4490

2014年01月16日 |  / 万葉集

2014/01/16

「(十二月の十八日、大監物三形王の宅にて、宴する歌三首)」

「み雪降る冬は今日のみ鴬の鳴かむ春へは明日にしあるらし(歌三首 1/3 #20.4488 右の一首は、主人三形王)」
「雪が降る冬は今日だけ鴬の鳴く春くるは明日であるらしい()」

「打ち靡く春を近みかぬば玉の今宵の月夜霞みたるらむ(歌三首 2/3 #20.4489 右の一首は、大蔵大輔甘南備伊香イカゴノ真人)」
「打ち靡く春が近いかぬば玉の今夜の月は霞んでますね()」

「あら玉の年往き還り春立たばまづ我が屋戸に鴬は鳴け(歌三首 3/3 #20.4490 右の一首は、 右中弁大伴宿禰家持)」
「あら玉の年は変わって春になればまづわが家に鴬は鳴け()」


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万葉集#20.4484-20.4487

2014年01月16日 |  / 万葉集

2014/01/16

「咲く花は移ろふ時ありあしひきの山菅ヤマスガの根し長くはありけり(#20.4484 右の一首は、大伴宿禰家持が、物色モノの変化ウツろへるを悲伶カナシみてよめる。)」
「美しい花は枯れるが山菅の根は長くはびこるものよ()」

「時の花いや愛メづらしもかくしこそ見メし明らめめ秋立つごとに(#20.4485 右の一首は、大伴宿禰家持がよめる。)」
「折々の花愛すべきそれを見てこころなごめる秋来るごとに()」


「新嘗祭終わったあとの宴らし大炊王・仲麿の歌(天平宝字元年十一月シモツキの十八日、内裏オホウチにて肆宴トヨノアカリきこしめす)」

「天地を照らす日月の極みなくあるべきものを何をか思はむ(歌二首 1/2 #20.4486 右の一首は、皇太子:大炊王後の淳仁天皇の御歌)」
「天地に照る日月は極みなくあるのに何を心配しようか()」

「いざ子ども狂行タハワザなせそ天地の堅めし国そ大和島根は(歌二首 2/2 #20.4487 右の一首は、内相藤原朝臣:仲麿奏マヲしたまふ)」
「廷臣よバカはしないで天地が堅めた国だ大和の国は()」

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鳥瞰図

2014年01月16日 | 日めくり帖

2014/01/16

「鳥瞰図をとりあえずとよむというを一度笑いたちまちさみし(鎌田弘子)」
「鎌田さん一度は笑いさみしとはいかなることかわたしは知らず()」
「鳥瞰は鳥の視点でものを見る人はなかなか鳥瞰できず()」
「読売のコラムニストは小泉と細川タッグの出馬に疑問を(原発廃止をとりあえず公約にするのはどうかと)」
「鳥眼とか虫眼でものを見るとき人はイメージ膨らまさねば()」

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