2019/12/01
「ああ師走無常なかなかままならず[ぼやいていても将がないので瞬間を大切に]」
「光陰の矢に乗る夢の遠きもの[]」
「ブッダ説くところは人の生きる道つねに真理でいつも新鮮
[ブッダの教えはつねに新しい]」
「時々の瞬間瞬間大事にすそれが真理でいつも新鮮[]」
「うなじ清き少女ときたり仰ぐなり阿修羅の像の若きまなざし[岡野弘彦01/10]」
「今年にて撰者を降りる岡野さん十首の歌を味わいていく[]」
2019/12/01
「長皇子天武の子なり人麻呂はリスペクトせりこの皇子には
[長皇子の猟路野に遊猟したまへる時、柿本朝臣人麻呂がよめる歌一首、また短歌][万葉]」
「やすみしし我が大王高光る我が日の皇子の馬並めて御狩立たせる若薦コモを
猟路の小野に獣シシこそはい匍ひ拝め鶉こそい匍ひ廻モトホれ獣じものい匍ひ
拝み鶉なすい匍ひ廻り畏みと仕へまつりて久かたの天アメ見るごとく真澄鏡
仰ぎて見れど春草のいやめづらしき我が大王かも[#3.0239][万葉]」
「この反歌月つかまえて天蓋に天衣無縫な人を詠みたり[反し歌一首][万葉]」
「ひさかたの天行く月を綱に刺し我が大王は蓋キヌカサにせり[#3.0240][万葉]」
「あまりにもよいしょをしたり人麻呂は長皇子には京を覚えり[或ル本ノ反歌一首][万葉]」
「皇オホキミは神にしませば真木の立つ荒山中に海を成すかも[#3.0241][万葉]」
2019/12/01
「この人の登場するは唐突で人麻呂後任ふと思いたり[紀伊や、参河へ従賀していることでふと思い付く][万葉]」
「大宮は難波で宮は海辺なり朝の網引きの声のしたるか
[長忌寸意吉麻呂ナガノイミオキマロが詔を応りてよめる歌一首][万葉]」
「大宮の内まで聞こゆ網引すと網子調ふる海人の呼び声[#3.0238][万葉]」
「この右注不自然なるも故意なるか不記か削除か委細は不明[右一首。][万葉]」
「この右注なに書かれしか想像を拡げ類推してみんとする[][万葉]」