2019/12/11
「娘らを見て余韻に浸る春日老名にし負わない助平爺か[春日蔵首老が歌一首]」
「焼津辺ヤキツベに吾が行きしかば駿河なる阿倍の市道イチヂに逢ひし子らはも[#3.0284]」
「焼津へと私が行ったら駿河なる安倍の市道で逢った娘らはも、可愛かったな[]」
2019/12/11
「黒人や春日老の行き先をプロットしたら面白きかも[高市連黒人が歌一首]」
「住吉スミノエの得名津エナツに立ちて見渡せば武庫の泊ゆ出づる船人[#3.0283]」
「住之江の得名津に立って見渡せば武庫の港を出る舟のあり[]」
「冬ならば空気も澄みて武庫川の港も見えん今はどうかな[]」
2019/12/11
「黒人と春日老は同じ頃活躍せしか交互に出でる[春日蔵首老が歌一首]」
「つぬさはふ磐余も過ぎず泊瀬山いつかも越えむ夜は更けにつつ[#3.0282]」
「磐余さえ過ぎず泊瀬は何時になるのやら夜はどんどん更けるというに[]」
2019/12/11
「黒人の歌には当時の万葉の地名や木々の名が多くあり[高市連黒人が歌二首]」
「我妹子に猪名野は見せつ名次ナツギ山角ツノの松原いつか示さむ[#3.0279]」
「我妻に猪名野は見せた名次山の角の松原いつ見せようか[]」
「いざ子ども大和へ早く白菅の真野の榛原ハイバラ手折りて行かむ[#3.0280]」
「さあ皆大和へ早く行きましょう白菅の真野の榛原手折っていこう[]」
「榛原は何かいわれがあるのかな真野というのもよくはわからず[黒人が妻の答ふる歌一首]」
「白菅の真野の榛原往くさ来さ君こそ見らめ真野の榛原[#3.0281]」
「行くときも帰るときにも君は見たこの榛の木はなにがいいのか[]」
2019/12/11
「数学の検定一級とおりたる小学四年は記録更新[安藤匠吾くん]」
「七十の女性が仲間に入りたり指導受けたりいきすぎかとも[]」
「慈悲心が生まれてくるとエゴが消え主観も消えて解放される
[すべての生命が幸福でありますようにと祈る]」
「黒髪を手にたぐりよせ愛しさの声放つまでしひたげやまず[岡野弘彦09/10『滄浪歌』より]」
「黒髪は短歌のことであるらしい嗜虐的にと声あげさせる[もう勘弁してというくらい添削するらしい]」
「大勢の人を吸い込み去りゆける掃除機のごと通勤電車[たまに乗らない人もいるが]」