2014/01/28
「声優の永井一郎というよりも波平さんが出先で死亡(サザエさんの頑固親父、享年82才)」
「京大・電通・劇団と声優までにさ迷いたるか()」
「『ばっかもん!』聞けば味わいある声でガンコ親父の面目を出す(ゆったりとはしている)」
「ハリーでの魔法学校校長もこなしていたりプロ中のプロ()」
「波平の役作るため生活の規範も役に合わせたるとか()」
2014/01/27
「この頃は渤海ボッカイ国との正式な交流あって大使までいた
(二月の十日、内相の宅にて、渤海ボカイニ大使小野田守タモリノ朝臣等を餞ウマノハナムケする宴の歌一首)」
「青海原風波なびき往くさ来クさ障ツツむことなく船は速けむ
(#20.4514 右の一首は、 右中弁大伴宿禰家持。未誦之)」
「青い海風波穏やか行き帰り問題もなく船は速く行くだろう()」
「秋風の末吹き靡く萩の花ともに挿頭カザさず相か別れむ
(七月の五日、治部少輔大原今城真人が宅にて、因幡守イナバ大伴宿禰家持を餞する宴の歌一首 #20.4515 右の一首は、大伴宿禰家持がよめる。)」
「秋風の葉先靡かす萩の花互いに挿頭カザさず別れるのかな()」
「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいや重シけ吉事ヨゴト
(三年春正月の一日、因幡の国の庁にて、国郡司等ツカサビトラを賜饗アヘする宴の歌一首 #20.4516 右の一首は、守カミ大伴宿禰家持がよめる)」
「新しい年の初めの元旦に 降る雪のよう重なれ吉事ヨゴト()」
2014/01/26
「すぐれたる比喩表現の歌七首識別をせよ十四首から(『すぐれた比喩』)」
「印象をより鮮明にするときの比喩はよけれど使用は難し()」
「手垢つく決まり文句は効果なし歌そのものの値打ちが下がる(もみじのような手、雪のように白い肌などはダメ)」
「新鮮で独創に富む比喩がよい感性磨きもの観ることか()」
「一般に比喩といっても様々もよくでてくるは直喩と暗喩(直喩・隠喩・換喩・提喩・諷喩等があるんだろう)」
「詩歌では直喩・隠喩が使われて他はあんまり使われぬとか(その中間的なものもあり)」
「例:はつあきのゆふぐれに見き新幹線すきとほる管となりて過ぐるを(中間的な比喩,小池光)」
「例:永き日のひすがら照りし安房の海に石の白さの月のぼりたり(中間的な比喩,高野公彦)」
「高野氏は中間的な比喩のこと『薄明喩』とぞ名付けたるとか()」
「例:夕闇にまぎれて村に近づけば盗賊のごとくわれは華やぐ(前登志夫)」
2014/01/26
万葉集の『語呂合わせ』による超訳が終わった。実質的には完了日は2014/01/21であるが、開始日を調べると2009/01/27とあるので、丁度5年前である。2009/01/28-2014/01/27は長かったが、『継続は力なり』を合言葉に、今終えることができた。
最初の頃は暗闇に灯りなしで歩くようでへっぴり腰だったと思う。いつ頃かはわからないが暗闇に目も慣れ次第にすっと立てるようになった。万葉人がすぐ横に立っているような感覚であった。言葉の問題はあるが人としての感情は何となくわかるようになり、時間をある程度越えたかと思う。
テキストは講談社刊の中西進さんの文庫全5巻と事典1巻を使用したが、事典はほとんど見なかった。万葉集の本は色々あり、使いやすそうなものを事前にチェックして、中西版を使用することにした。今私の手元には桜井版、伊藤版、折口版等の万葉集があるが、通読したり、深読みするときに使用したいと思う。
万葉集に関しては色々な人が様々な形でアプローチしている。特定の歌人をピックアップして研究する人、難解歌を論じる人、歴史と照合する人、東歌を論じる人、歌に現れる技術論、歌垣・妻ごい等の風習に注目する人…いろいろである。最近では奈良大学の上野先生の本がおもしろい。今後、わたし自身は万葉集とどう付き合っていくかである。当初の狙いは、短歌の基礎を学んでいくとともに、古代史を記紀ととも最古の文献から学ぶことであった。これからもこの路線は変わらない。次のスローリーディングも決まっているので、暇をみて万葉もやりたい。とりあえずどんなことをするか、思いつくままあげてみると
・家持の歌と年代をしる
・人麿の死にまつわる問題
・自分の好きな歌の選歌
・歴史事実が隠されている歌
・万葉集の成立過程
・周辺書籍の読書
etc.
ともかく一仕事終えた感じである。
2014/01/25
「高圓の野辺はふ葛クズの末つひに千代に忘れむ我が大王かも(歌五首 3/5 #20.4508 右の一首は、主人中臣清麿朝臣)」
「高圓の野に這う葛クズの末々は幾代忘れぬ大王だった()」
「延ハふ葛の絶えず偲はむ大王の見メしし野辺には標シメ結ふべしも(歌五首 4/5 #20.4509 右の一首は、 右中弁大伴宿禰家持。)」
「這う葛を絶えず偲ぼう大王が見られた野辺に標シメを張るべし()」
「大王の継ぎて見メすらし高圓の野辺見るごとに音ネのみし泣かゆ(歌五首 5/5 #20.4510 右の一首は、大蔵大輔甘南備伊香真人。)」
「大王がいつも見られた高圓の野辺見るたびに声出し泣こう()」