がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

当サイトの掲載写真・イラスト等の無断転載/無断使用を禁じます

自分で自分を好きになれる場所を

2011年09月17日 | ・和心な本、琉球な本

やはり自分の中に喜びがあるわけです。

自分自身がうれしかったら、自分を好きになれる。

わたし自身はおそらく、

自分が「あっ、いいことをしたんと違うかな」と思うときに、

自分が好きになれる。

自分が自分を誇りに思えるときというのは、

幸せを感じるわけです。

 

その時、自分だけではなくて他の人がいて、

褒めてもらったり、ありがとうって言われたり、

自分がやったことに対してほかの人たちが賛成(=感謝)してくれたときに、

すごく自分を好きになれるんですよね。

自分を好きになって幸せになれる場所というのは、

それぞれが自分でみつけるものなんです。

わたしはやっぱり、

すごく困っている人といっしょにいるときの方が、

そういう気持ちになりやすい。

 

 

人に決めてもらうから、

後悔するんですよ。

自分で決めたら

「あ、しもうた。あほやなあ、ほんまにあほやわ」

とか思いますが、

後悔はしないですよね。

自分に対する後悔はない。

 

『国境なき医師団:貫戸朋子』(P67+p190)
KTC中央出版

 

 

思いっきり悩んで

思いっきり自分と向き合って、

思いっきり泣いたら、

最後に決めるのは自分。

ちょっと勇気がいるけどね。

 

でも、

一度決めたら

後は腹をくくってひたすら精進するのみ。

 

大丈夫!

自分に正直に、

一生懸命取り組んだのならば、

結果は後からついてくる!

ナンクルナイサー。

 

遠回りはあったとしても、
(あえて失敗とは書かないよ)

後悔はナッシング♪

 

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悩める青春真っ只中のみんなに、
幸多かれと☆

 

『国境なき医師団』


国の境目が、生死の境目であってはならない

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台風15号と那覇センセイション

2011年09月17日 | ・現代版組踊レポ

台風15号よ、

なんなんだお前は(´Д`;)

思わず画像切り取りしちゃったじゃないか。

今日からの3連休、イベントなどの企画たくさんあっただろうに、
予定が大狂いでしょうね…。

浜比嘉島での敬老の日イベントも開催大丈夫かな…。心配

 

実はワタシも影響を受けてしまいました!

この土日で入っていたシゴトが、
台風の影響で23日(祝)に延期。

…って、

……那覇センセイションの日じゃん!!


↑クリックすると拡大します

…うっ、またもや行けない運命に…。
夜公演の時間でも完全アウト

沖縄本島の現代版組踊の公演で、
この那覇センセイションと當山久三物語だけまだ見たことないんだよなー。
(たいてい何かとかぶってたりしてて…
浦添の舞台はあるのにね。

会長さんにも2度ほどご挨拶いただいたし、
この間もリキ君に「今度は行くから!」って宣言したばっかりだったのに…。

…ごめんなさい。

どうやら今年も行けないようです


↑クリックすると拡大します

せめての罪滅ぼしに情宣

歴史的偉人を扱った現代版組踊シリーズとは
ちょっと違った色合いの那覇センセイション。

でもこちらの公演も結構歴史が長いので
見ごたえのある舞台だと想像します♪

演じるはTeamシンカヌチャーや尚巴志などにも掛け持ちしている人が多い
那覇青少年プログラムのコドモタチです

 

現代版組踊 那覇センセイション~語り継ぐ平和の詩~

出演
那覇青少年舞台プログラム

9月23日(祝・金)
那覇市民会館大ホール
昼公演/12:00開場、13:00開演
夜公演/17:00開場、18:00開演

那覇市民会館大ホール

前売り券(当日500円増し)
1500円(高校生以上)
1000円(中学生以下)

全席自由

お問い合わせ
080-6492-2702
(なは群星の会/10:00~22:00)

 

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肝高の阿麻和利に見る伝統芸能2/カチャーシー&唐船どーい

2011年09月16日 | ・琉球歴史/文化風景


過去記事より再掲載。読谷の進貢船

肝高の阿麻和利に使われている伝統芸能ご紹介シリーズ

第2弾はこちら!

 

「カチャーシー&唐船どーい」

 

阿麻和利が王となり村人達が祝い踊るシーン。
その最後(阿麻和利の“勝利の舞”の1つ前)に踊られるのが
この「カチャーシー&唐船どーい」です

まずはカチャーシーについて。

カチャーシーとは「かき回す」という意味で、
人々が入り乱れて踊りまくる

THE KING OF HIGH TENSION DANCE
(テンションアゲアゲMAXダンス)

です(笑)

こちらも沖縄では結婚式はもちろんエイサー大会、
祭りやイベントごとのクライマックスで必ず踊られます。

特にエイサー大会の締めのカチャーシーはもう、とにかくすごいですよ。
ちなみに伝統的な祭りに限らず、学園祭やおしゃれ系イベントやライブでも、
テクノな音楽でカチャーシーすることも多し(笑)
基本、音楽はなんでもあり(笑)
とにかく締めはコレ!みたいな。

両手を挙げて、左右に振りながらほろほろ自由に動き回ります(笑)

ちなみに、カチャーシーの手は、男性はグー、女性はパーが正しいです。

年配の方の年季の入ったカチャーシーは本当にかっこいいですよ!
慣れない人がやるとふにゃふにゃですが(←ワタシもだ)、
ベテランがやると、あのシンプルな動きが締まって見えます

でもまぁ、「かぎやで風」とは違って、難しいこと言いっこなしの、
誰もが参加できて一緒に盛り上がれる、そして1つになれる、
これがまさに
いちゃりばちょーでー(出会えば兄弟)オキナワンスピリットのカチャーシーですね!

 

そして、このカチャーシーの定番曲が「唐船どーい」

唐船というのは、唐の船、主に進貢船のことです。

中国と冊封関係にあった琉球は進貢船を出し、
政治的やりとりや貿易を行っていました。

大国である中国との貿易で多くの宝が積まれ、
進貢船は富と豊かさの象徴でもありました。
しかし、当時中国までの船旅は常に危険が隣合わせ。
(故に沖縄では人が亡くなることを唐へ旅つことになぞらえて「唐旅」と言ったりもします)

その進貢船が宝を積んで無事に琉球に帰ってきた、
その晴れやかさや喜びを唄ったのがこの「唐船どーい」です。

広い青空の下、透き通った海の上を堂々たる姿でゆっくりと那覇港に向かってくる進貢船と、
それをカチャーシーや指笛で喜んで迎える琉球の人々の姿が目に浮かぶようです。


進貢船の図

(歌詞)
唐船ドーイさんてーまん
いっさん走えーならんしや ユーイヤナ
若狭町村のサー瀬名波のタンメー
ハイヤセンスルユイヤナ

(意味)
唐からの船が来たぞーい!と騒いでも
一目散に走らない人は ユーイヤナ(囃子)
若狭町村の瀬名波のおじいさん
ハイヤセンスルユイヤナ(囃子)

(ウィキペディア参照)

歌詞は結構それぞれでアレンジされて
自由に唄われることが多いようですが、

この曲を聴いたら沖縄人は問答無用でちむどんどんしてくるのです
(ワタシはよなは徹さんの「三味連りてぃ」収録の唐船どーいが1番好きエレキアレンジがかっこいい


進貢船、冊封については過去記事こちらなどをどうぞ
      

運動会シーズンの今日この頃。
演目のトリはたいてい最上級生が担当するエイサーですが、
「唐船どーい」は退場の曲の定番でもありますね★

今は本土の学校でもエイサーやってるとこ多いらしいので、
皆さんの地元の小中学校でも耳にすることもあるかも…!?

 

(つづく)

 

*おまけ*
(よなは徹さんの唐船どーい探してたら見つけた動画。かっこいいので貼っておきます★)

 

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肝高の阿麻和利に見る伝統芸能1/かぎやで風

2011年09月13日 | ・琉球歴史/文化風景

先日、

肝高の阿麻和利に出てくる琉舞の解説を書いてほしい

というリクエストを頂きました…。

と言っても、ワタシも琉舞は全くの素人で、
沖縄一般人程度の知識しかないのです…。

でも肝高の阿麻和利の琉舞解説があるといいな~というのは
ワタシも常々思っていました。

阿麻和利の新パンフレット(キムタカの力)や、
ねりまの阿麻和利のサイトに多少紹介があるものの、
それでもまだ提供できる情報はある…。

というわけで、ワタシのつたない情報でも
本土の人が肝高の阿麻和利を見るときのちょっとした手助けになれればと思い、
私なりにガンバって書いてみようかと思います。

もし琉舞など習っている当ブログ読者さんで、
ワタシの記述に不足や間違いなどありましたら
コメント欄でどんどんご指摘・情報追加など書いていただけると助かります
(本当はきむたかバンドのメンバーさんが解説してくれるのが1番ですが…)

 

というわけで、1記事、1舞で行きます。

 

今回はこちら。

「かぎやで風」
(かぎやでふう/かじゃでふう)

沖縄の人なら必ず知っている定番中の定番の古典琉舞。

肝高の阿麻和利では冒頭の「幻の村祭」のシーンで踊られる舞です。

 

この「かぎやで風」、
沖縄では結婚式式典などの祝い事の幕開けによく使われる、

THE KING OF CELEBRATION DANCE 
(お祝いの舞の王道)

です。

↑なぜ英語?(笑)

 
ゆったりとした曲調が特徴的で、
(だから歌う人、実はすごい大変)
演出は色々あるようですが、
(元々は老人踊りだったとか)
扇子や団扇を持っての、雅で優雅な舞になっています。

男性役と女性役とで振りが違うのにもご注目です。

 

もともとの歌詞の意味はこうです。


今日の誇らしゃや なほにぎやなたてる
蕾で居る花の 露きやたごと

*意味*
今日の喜びを 何とたたえる事ができましょう。
まるで蕾の花が朝露を受けて ぱっと咲き開いた様だ

 

肝高の阿麻和利では歌詞がアレンジされていて、
ワタシは最初の「かちりん(勝連)の~~~~~」しか分かりません(笑)

でも、舞の前の長者の大主の方言セリフ、


「この肝高の勝連城が世界の御宝に選ばれて、文化遺産にあげられて、
まことに我らの誇りとなった。実に喜ばしいことよのう。
さあ、みんな。今日のこの良き日、今日の喜び、心をこめて祝い、踊ろうではないか」

というつながりから、喜びの舞であることがお分かりいただけるかと思います。

尚、この「かぎやで風」の歌詞は、
8・8・8・6という琉歌の形式になっていることもポイントです☆
(古典の歌詞はたいてい琉歌の形式なので歌詞もアレンジしやすいのですね)

 

 

ちなみに、ワタシはこれ、高校の時に体育の授業で習いました。

文化交流派遣事業でマレーシアに行った時も踊りました。

今はもう、ほぼ忘れましたけど

 

まぁ、それくらい沖縄人にとって馴染み深く、
また沖縄を代表する踊りの1つということです。


次回は、阿麻和利が王になり村人達が祝い踊るシーンから、
こりゃまた沖縄人なら誰もが知っているアノ曲をピックアップします☆

 

写真は首里城の「舞への誘い」より。
かぎやで風、意外にも普通すぎて写真が1枚もなかった…

 

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*オマケ*

余興版「かぎやで風」あるある

退場の時、列の端っこの最後の人は
舞台袖にハケるラスト3歩くらいになると早歩きになる。

「あるある~!」ってなった沖縄人、
↑クリックプリ~ズ(笑)

コメント (10)
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初のホール公演で大躍進「北山の風」

2011年09月12日 | ・現代版組踊レポ

現代版組踊「北山の風~今帰仁城風雲録~」

2011年9月11日(日)

名護市民会館大ホール

初のホール公演、昼夜と連続で観劇してきました!

当初昼だけをみる予定だったのですが、
いやぁ、夜も見れて見てよかったです!

コレまではグスク公演、約1時間ちょっとの公演でしたが、
今回は二幕2時間の公演に再構成!

新しいシーンや新しいキャラ、演舞や曲も追加され
見ごたえ抜群の舞台になっておりました♪

さぁ、では備忘録レビュー行きます!
(今日がシゴト休みでよかった(笑))

 

≪死に際を見せない死に際≫

一幕のラストは攀安知の最期。

第1回を見たときからすごく印象的だったのですが、
やっぱりこのシーンは何度見てもいい…!!

死に際を見せない死に際。
だけど攀安知の壮絶な最期を想像させてくれる。

たぶん、北山の風ではこのシーンが1番好きかも。

公演ごとにBGMが違っていたりするですが、
今回のもまた文句なしのベストマッチで、
音楽の背景にかぶさる戦の効果音、喚声、
そしてホールならではの照明効果も相まって、
夜公演は特に、今までで1番切ない気分になりました。

ああ、攀安知、サイコウだわ

 

≪もう表か、謝名大主≫

前公演のレビューで

「裏のキーパーソンは謝名大主だな」

って書きましたが。

いや、これはもう、「裏」じゃなくて「表」でしょう(笑)

まさか舞台開幕と同時に現れるのが謝名だとは。

そしてやっぱり、大城賢雄的で気になる存在。
(好き好き

しかも、昼と夜とで微妙~~~~にキャラ違いましたね!

夜のほうがクールでした

昼公演の時も、うしーとうまーを誘い出しチラッと乙樽を見たそのまなざしに
「まさか…!」って思ったんですが
(もちろん予想はビンゴ(笑)うしーとうまー、出番も増えて大抜擢?って思ったのに(笑))

夜は更にわかりやすい演出が加わって非道そのものでした
「後始末」って…(ノ_-;

そしてもうヒトツは、本部の最期のシーンでの謝名の振る舞い。

前公演や昼公演では、本部大主の最期に少し哀愁的なもの(立ち姿とか表情とか)を醸し出していたのですが、

ぬを…っ!

 夜公演はそれすらも排除!

その場面が暗転するのも謝名を剣を鞘に収めるのと同時で。

謝名、クールだ……!
(でも個人的にはこっちが好き(笑))

しかしアレか。
演者さんは小顔で長身の美人さんですが、
謝名の人物設定的には結構年年配のごっつい武将なんだね。

“爺”って…。



こんな感じ?(笑)

 

≪開幕のインパクト≫

開幕と同時に戦のシーンから始まるという点では
「翔べ!尚巴志」と雰囲気は近いけど、
こっちの開幕の演出は複数の北山側のセリフ、太鼓のBGM、戦の効果音がすごい効果的でした。

兵の喚声に混じる北山王妃の子を守ろうとする悲壮な声がまた緊迫感があっていい。

 

≪大里って…≫

尚巴志とその部下大里。

大里が本部懐柔策を尚巴志に提案し、
密使として本部と交渉するのもこの大里。

フト思った。

…これって護佐丸にしてもよくない?

尚巴志から「お前の忠義は忘れない」的なセリフも出てくるし。

護佐丸と今帰仁もバッチリ関係あるし
護佐丸の祖先は今帰仁を追われて山田に移り住むのです)、
他の舞台とも繋がるし。

『護佐丸伝』(本)でも本部懐柔策を考えたのも護佐丸では?という説も出てくるし
(あくまで憶測だと思いますが)

で、その後志慶間城郭から攻め入ったのも護佐丸率いる中山軍ということで
冒頭の「志慶間城郭が破られたぞー!」にリンクするし( ´艸`)←ツボ

…って思ったんだけど、

そうしたら千代松たちが隠れすむ「恩納村山田」という地名は出しにくいか?

(護佐丸は山田グスクの城主でした。めっちゃ敵陣の地元(笑))

 

そうそう、この尚巴志のシーン、
三つ巴の背景幕かっこえ~~~~!!!

どーんとでっかく三つ巴!!

照明効果も効いてました!

そしてBGM、悪役っぽい~~~~(笑)

≪背景の動き≫

今回新たにゲストで出演した仲宗根青年会のエイサー。

動きがゆっくりめでちょっと独特だな~と思いました。

夜は女踊りも加わって更に華やかでしたよ。

曲も1曲だけじゃなくて2・3曲くらい?結構時間をかけて見せてくれました。

さて、このエイサーは千代松の誕生祝というシーンだったのですが
エイサーを見ている背景の北山の面々もおもしろかったよ。

昼より夜のほうがやっぱり皆演技細かかったね。

子煩悩な攀安知がよかったです(各々のやりとり和む~

そしてそのエイサーのさなかに密かにすっと席を立って退場する本部。

退場する本部を訝しげにちらりと見、そしてかすかに首をかしげる謝名。

……コレいいっ!
(↑マニアック(笑)よく見てるデショ?あ、ちゃんとエイサーも見てますヨ)

謝名、やっぱりクール(笑)

 

≪乙樽>真鶴≫

やっぱり乙樽だなぁ。

でも残念ながら今回の乙樽は琉球浪漫シアターの乙樽とは別人設定で、
浪漫シアターとのリンクは残念ながらありませんでした。
(よく考えたらリンクさせるような展開だと原作の「北山」の面影なくなっちゃうか

今回の舞台は「北山騒動」の要素も全面的に取り入れて
(もともとエッセンスは入っていたんですが、もっと表に出してきた感じ)
乙樽もその北山騒動に忠実な人物設定になっておりました。

公演前にパンフレットの人物相関図で乙樽が謝名とセットで描かれているのを見たときは

おいおいまさか!?

って思ったけど、

よかった、そっちの予想は外れて(笑)
(一応夫婦を装って隠れ住む、ってことにはなってましたが)

で、この乙樽、千代松の母親的存在としてこちらもいい味だしてました。

このまま身分を隠して平和に過ごすほうが…という
北山の中臣という立場と育ての親という一女性との葛藤、
敵討ちに出発する千代松の無事を願うシーンもよかった。
(祈りの仕草が「北山騒動」では後に神女となる乙樽像も彷彿とさせて)

ヒロイン真鶴より存在感あるし意味合いも強い。

実質的なヒロインは乙樽と言ってもいいくらいだけど
もうコレは仕方ない(笑)
(出番の云々に関わらずヒーローの恋相手がヒロインというのが相場だから。逆も然り)

 

 ≪渋い…!≫

ストーリーテーラーの“新城先生”。
一幕終了後の休憩アナウンスに、ワタシの周りの人が一斉に「渋い…!」って呟きよった(笑)

もちろんワタシも呟いた。

こんなに渋い休憩アナウンス初めてだよ(笑)

そして夜のメンバー紹介では、
あぁ…っ!惜しかった…!!あと一歩だったのに(笑)

アカハチのDVDも見たんですが、先生役合いますね~。
(賢雄も捨てがたいんだけど(^ε^))

 

≪演舞の数々≫

新衣装も増えて華やかさ倍増!

女サン、前回の妖精見たいなふわふわ衣装は冒頭のみで、
後は新しい衣装でしたね。

衣装作ったお母さん方、こんな短期間ですごいです…!!

男サンも同じデザインの色違いできてたし、
真鶴も新しい衣装だったし。
(ところで本部といい真鶴といい、衣装が尚巴志ときよらっぽい(^ε^))

演舞もグスク公演と、ホールでみるのとでは
やはり立ち位置とか照明とかでちょっと違って見えますね

大好きな「三つ巴軍」の演舞。

最初にソロで出てきた子の旗、あ~、あの旗だけでもやっぱりあと3倍大きくしたい…(笑)
オンナノコなのに指笛よくガンバリマシタ!

一列隊形になっての振りは昼公演は音楽とタイミングがかなりバチッ!!っと合ってて
思わず「かっこええ!」ってなりました。
(夜は惜しくもちょ~っとズレましたね^^;)

肝高の阿麻和利みたいに踊り手からも「はっ!」っていう囃子があるといいな~と思いました。
(後半、ボーカルさんがやってはいたけど)

歌のない曲で、しかもああゆうにぎやか系の演舞をまったく声ナシでやると
ちょっと物足りなく見えちゃうの…
(「翔べ!尚巴志」の初期がこんな感じだった…)

また初のホール公演ということで舞台美術も色々なところから借用しながらも
新鮮な気分で見れました。

鍾乳洞の、あの低さがタマラン(笑)

攀安知の墓石にも「おっ」ってなりました。

桜の木はオリジナルかな?
(桜の木といえば、本部がサンシン弾いてるシーンで
ずっと横で立ったままの千代松が気になってましたが
夜では改善されてて「さすが☆」って思いました)


ラスト5行に至極同意。拍手

 

≪テーマソングとテーマ演舞≫

タイトルは何だ!?

そのまんま「北山の風」かな。

例にもれず、文句なしのかっこいい曲でした!!

現代版組踊シリーズのテーマソングはどれもはずれがない!!

前から言ってるど
テーマソング集作ってほしい。

本当に。

終わった後にスタッフさんに聞いたら、
今のところ北山の風テーマソングのCD化の予定はないとか…

…待ってます!!!!!

3月のちむドンフェスタで平田さんが公言した
「北山のテーマソングも作る」。

これが現タオスタッフに引き継がれて半年で実現したんだから
もう、本当にファンとしてもありがたい限りです。

さあ、このテーマソングの要はバイオリンでしょうか

エレキバイオリンのアレンジの
かっこいいこと、かっこいいこと!!

このテーマソングだけでなく他の楽曲でもこのエレキバイオリンが大活躍。
(「レキオの夢」とかでも)

これだけでもこの舞台見る価値はあると言ってもいいくらい
他の舞台とは一味違った色を演出していたと思います!

そしてテーマソングに現れる「桜感」たるや!

なるほど、今帰仁といえばやっぱり「桜」か!!

って伝わりましたよ!

小道具の扇子の色や演舞の振り、歌の歌詞もそうだけど、メロディー的にも音的にも。

桜ソングにはうるさいワタシですが、
これは文句ないッス。

なんだろう、ハラハラと舞い散る感じとか
(いや、沖縄の桜は舞い散らないでぼとって花ごと落ちるんだけど(笑))
空気が流れる感じとか、日本人が桜と聞いて感じるあのちょっと切ない感じとか。

いやぁ、よかった。

欲を言えば「桜感」はバッチリなので今度は演舞で「風感」がもっと出るといいかな、と(^ε^)

風感は後半出てくる男サンの旗あたりがキーかなぁ。
(旗がもっと風を受けてなびくように、細長くてひらひらしてるとか大きいとか…?って妄想…)

 

今回は北山の風メンバーにとって初の生バンドでの公演らしいですが、
やっぱりいいねぇ、生バンド。

夜公演はバンドさんを見よう!と思ってバンドさんがよく見える場所席とりました♪

太鼓の人のファンです。
近くでみると振動と迫力がもうすごい。
体で味わえます。

昼公演では惜しくもお見送りの演舞はなくて

「…あぁ、もしかして肝高の阿麻和利と違ってバンドが一般だから?」
って思ってましたが、
なんと夜公演はやってくれました(!!)

…でも夜もないと思って
カメラ家に置いて行ったんだよ~~~~(悔)

なので今回は写真は1枚もナッシングです(;_ ;

 

 

…こんな感じかな?

なんでいつもこんなに長くなる??

(短く端的に書こうといつも思ってるのに~(ノ_-;))

しかも、なぜかワタシのレビューって“主役”について書く事
あんまりないですね;
(あっても短い(笑))

…だ、だって主役は皆の注目の的だから
きっと他のブログとかでもみんなが書いてるかなと思って
ついついそのほかの人に意識が行っちゃうのです…
(ってイイワケ?)

 

 

ついでなので、今帰仁グスクと桜のデジブック。

 『グスクに桜』

 

 『グスクに桜-夜-』

  

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夜公演!

2011年09月11日 | ・現代版組踊レポ
おぉ
昼よりバージョンアップしてますな

二回目だからか、昼よりも味わえてます
一幕ラスト、はぁ~切な…


マイク係さんガンバッテ!
音量調整が…

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「北山の風」見所、聴き所☆

2011年09月11日 | ・現代版組踊レポ

「北山の風~今帰仁城風雲録~」見てきた~
(会場、自宅から近いのでいったん帰宅してPCに向かってます)

無事に遅刻せず、最初からちゃんと見れましたよ。

 

詳しいレビューはまた改めて書くことにして、

これから夜公演を見る人のために前情報をちょっとだけ

 


中通路での演舞はありません。
(座席の参考までに☆)
※最後の挨拶では中通路に来ます。
 

2 
新しい舞台セット、衣装、小道具、ステキです。

 


テーマソング、やはりやはりすばらしいです。
バイオリンのアレンジが秀逸です。
音楽もお聞き逃しなく!!

 


最初の始まり方が見どころの1つ。
くれぐれも遅刻なさらぬよう…!

 


謝名大主。
やっぱり。
謝名大主。

 

以上!

 


では一休みして、また夜公演も行ってきます。
(テンペスト第9回は予約録画OK!)


演舞中の囃子とか、もっと声出るともっといいよ~?
(最後の最後の「ありがとうございましたー!!」くらい皆の声が出れば最高

ないても笑ってもラスト1公演、
悔いのないように思い切ってぶちかましちゃってください!

 

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写真は今日の午前中の大浦湾。
蛍光灯モードのアンダーで撮影。

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ジュゴンの住む海

2011年09月11日 | ・琉球/沖縄、徒然日記
大浦湾です。


曇ってきました…
来る途中にはぽつぽつ雨も…

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初のホール公演まであと2日

2011年09月09日 | ・現代版組踊レポ

長時間の外回り。

先輩の運転する車でやんばるの山道を
ほぼノンストップで約1時間半。

……・・・うぅ、車酔いした……

あまり酔うほうじゃないなんだけどな~…

 

 

さて、あさって9月11日は
現代版組踊「北山の風~今帰仁城風雲録~」の初のホール公演日!

台風14号の影響が危ぶまれておりましたが、
どうやらしっかりそれてくれそうです。

というわけで、会場となるのがコチラ、
名護市民会館!

しかも大ホール

ポスターもバッチリ貼られておりました!

今回は2幕構成ということで、
ストーリーや演出もこれまでのグスク公演よりも
ぐっと広く深くなっていることが期待されます

そしてこちらも初の、
生バンドによる公演!!

しかも、

待望のテーマソングもできたとか!?

楽しみ満載の「北山の風」です!


個人的には、

先月行われた、琉球浪漫シアターの尚巴志公演
「北山の風」にどう影響しているのかが興味津々です(笑)

本部、乙樽のキャラ設定が見所ですね

あと、謝名大主

 


ホール前には、きむたかホールみたいに
こんなに広々とした芝生スペースが!

公演後、お見送り演舞、見れたらいいな~

見 れ た ら い い な ~

見 た い な ~

 

というわけで、

チケット、まだ大丈夫みたいなので、
是非是非皆様、大進化!?の「北山の風」をお見逃しなく!

 

過去の「北山の風」公演写真集(&レビュー)はこちらから★
’10.10公演   ’11.7公演

 

 

現代版組踊「北山の風~今帰仁城風雲録~」

9月11日(日)

昼公演 13:00開場 13:30開演
夜公演 17:30開場 18:00開演

名護市民会館大ホール

前売り券 1000円(当日1300円) 全席自由

お問い合わせ 098-860-0710
(電話して、予約して、当日会場で支払い・チケット受け取りも大丈夫なのでまずをを★)

 

photo by ケータイ

 

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会場までの移動は今まで1番ラクちんだ~
実はこの日、スケジュールの変更でシゴト入ったんだけど…
なんとか間に合いますように…!

北山の風メンバーさん、あと2日ファイト~♪

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どこもかしこも(;_ ;

2011年09月08日 | ・琉球歴史/文化風景

9月に入ってから砂と汗と埃と紫外線にまみれる日々の和々です。

あと10日、もつかな…。

ああ、全身マッサージ行きたい…

 

 

さて、先週の土曜日、肝高の阿麻和利公演で南下するついでに、
読谷での企画打ち合わせと、
偉人達のお墓参りに行ってきました。

尚巴志と阿麻和利と大城賢雄。

去年度まではこれらすべてが
自宅⇔ショクバまでの移動経路、
つまり日々の活動エリア内にあったっていうんだから
(しかも勝連グスクもちょっと寄り道すればすぐそこという古琉球偉人関連史跡密度の濃さと行ったら…)
今の活動エリアが物足りないっていうのも仕方ないかなー

 

最後に参ったのはラジオ小説「月下に語る」の最終収録(4月末)の時だったので
約半年ぶりにそれぞれの場所を訪れたのですが、

あらあら、まぁまぁ、

どこもかしこも!

台風2号の塩害か、
のろのろ台風9号の影響か、

森の木々が折れたり枯れたりと
スッカスカ!

鬱蒼とした森感がずいぶん薄れてしまっていました

佐敷森。

屋比久之子と平田之子のお墓に続く道も、
完全に塞がれてしまっていました。

(反対方向からたどり着けはするんですけどね…)

あ~あ…

倒れた木々の下をくぐって進みます。

たどり着いた尚巴志のお墓はもちろん無事ではありましたが、
(トップ写真)

頭上に広がる巨大ながじゅまるの樹がスカスカになっていて
ちょっと印象が変わったような感じでした。


ちなみに以前(2010年3月)はこんな感じ。(もっと見たい方は、たとえばこんな過去記事をどうぞ)


木々がスカスカになった分、
たくさん光が入ってくるのはいいけど、
俗世間とを隔てていた境目が途切れてしまったようで…。
(すぐ近くのゴーパチを通る車やバイクの音が前より耳につくと感じるのはワタシだけ?)

ちょっと神秘的な雰囲気が薄れてしまったような…。

ちなみに。

↑これ、現代版組踊の尚巴志の舞台では
この石碑が尚巴志のお墓に見立てられて登場しますが、

これは尚巴志の墓石ではないですよ。

書かれている文字をよく読めば分かるのですが、
尚巴志のお墓まで、北に(?)あと64間
っていう案内板なんです。

 

 

さて、尚巴志のお墓を後にして、

次に向かったのは鬼大城こと、大城賢雄のお墓。

これはさすがに、

あらぁ~…ガックリ…。

覆うように伸びていた木々の枝も

こんなにボロボロのスカスカ

一番「ぅえっ!?ってなったのは、

知花グスクふもとの74号線(329じゃないほう)から、
なんとこの賢雄のお墓が丸見え状態になっていたこと。

車で通りながら、

「えっ!?まさか!?」と思っていたら、

やっぱりこんな状態でした。

いやーん

眼下丸見え。

本当は、こんな森の中だったのに…。

でも今なら、74号線から賢雄のお墓、見事に丸見えなので
これから散策したい人には分かりやすいかと。

阿麻和利のお墓もスカスカ感あったけど、

こっちは「森」じゃないぶん、

ギャップも最小限ですんだ感じでした。

 

今回は勝連グスクには寄れなかったので
(代わりに屋良グスクと喜屋武グスク行ってきた!近いうちに記事にします)
あの塩害の時から、どれくらい緑は回復したのかな…。

遠目で見た感じだと、
以前見たスカスカ感よりはだいぶ回復したのかな~?
という感じはしたのですが…。

またそのうち確認しに行かなきゃ。

 

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テンペスト行脚~首里城/暗シン御門~

2011年09月06日 | ・『テンペスト』行脚

ドラマ・テンペスト放映後は、
テンペスト関連のアクセスや訪問者数がガンとあがります。
(特に寧温モデル記事と、テンペスト年表記事へのアクセスが異常に高い(笑))

回数を重ねるごとに劣るどころかどんどんあがっていくので
ドラマの影響が強いことが伺え知れて嬉しいです

ドラマも残すところ後2回です。

さて、去った第8回では、
主人公が孫寧温という男性と、真鶴という女性の
2つの性を行き来する名シーンが再現。

その、2つの性をつなぐ舞台となるのが、
暗シン御門(くらしんうじょう)。

ドラマではこの名前は出てきませんでしたが、
原作ではがっつり出てきます。

さて、その暗シン御門の存在、

絶対フィクション!!

って思ってましたが、

実はコレ、

本当に首里城にあったのです(!!)

 

それがこちら!!

 

……と言っても、中央の暗いがりの部分ではありません
(中央は正殿内見学への入り口です)

役人の格好したスタッフさんの手前、
柱と柱の間に透明のビニールがかかっている部分、
この左右を横断するような空間。

右手は御内原。
テンペストで言えば「裏の世界」

左側が御庭。
テンペストで言えば「表の世界」

裏(右手)と表(左手)をつなぐ通路。
ここに、かつて本当に暗シン御門があったのです!

別名、左掖門(さえきもん)

 

暗シン御門があったであろう場所に立って、
御内原をみた光景。

かつてはブルーシートがあった場所に、
王妃が管轄する黄金御殿(くがにうどぅん)がありました。

暗シン御門はこの黄金御殿の1階部分にありました。

写真は半年前のものですが、
今も御内原は修復作業中。

残念ながら入ることはまだできません。

でも、奥にある白銀門二階御殿を覗きみることはできますよ。

 

そしてこちらが、
暗シン御門があったであろう場所に立って、
表の世界を見た光景。

正殿、御庭のすぐそこ。

写真左手に見えるのは白木造りの日本様式の南殿です。

そんな、御庭横に出るとか、

人目ありすぎて忍んで行き来するとか無理だろ!!

って思えますが…

ドラマでは御庭が見えないように、
(御庭から暗シン御門の入り口が全く見えないように)
南殿と正殿の境目に壁ができてましたね。

振り返った光景はこう。

右手が南殿。
左手が御内原エリア。

原作では、御内原から暗シン御門を通って表に出たら、
この南殿の裏をぐるっと回って表のエリアに入りなおす、

ということになってます。

 

 

暗シン御門は、「門」とついていますが、
その形式は守礼門のような門ではなく、
広福門奉神門(有料エリアのチケット切るトコロ)のような、
建物の1階部分に空間を作った形式の門です。

ただ、暗シン御門が不思議なのは、
まっすぐの通路ではなく、
クランク状に捻じ曲がっている通路だということ。

故に光が入らず、昼間でも暗い空間であったようです。

原作を読んでの印象は、
地下通路のような、鍾乳洞のような、
じめじめとした暗くて古くて狭くて長い通路をイメージしてましたが

本当の暗シン御門のイメージはトップ写真のような、
周りを壁(たぶん朱漆?)で囲まれた暗い空間、となります。
(しかもきっとそんなに長くない)

 

現在、暗シン御門は復元されておりませんので、
当時の姿は想像していただくしかありません。
(ただ戦前の首里城正殿の写真には暗シン御門の空間があるのがはっきり分かります。
詳しくは、コチラからジャンプして下さい)

しかし、「暗シン御門の内部ってこんな感じ」という
似た雰囲気を味わえるのが、トップ写真の場所です。
(これはまっすぐ通路ですが、これがクランク状になっていると思ってください)

首里城に行った際は、ここがどこにあるのか是非探してみてくださいネ
(ヒント*正殿の中です)

では最後に原作、テンペストより引用です。

 

■テンペスト行脚~首里城/暗シン御門~■

 

「あごむしられ様、人目につかぬようお早く」

意を決して飛び込んだ暗シン御門はその名の通り全く光の差さない空間だった。

人口の空間なのに鍾乳洞のように湿度が高い。

屋根裏部屋のような饐えた匂いがあまり人が使っていない通路だと伝えていた。

真鶴は暗シン御門を壁伝いに歩いていく。

「本当にここは王宮なのかしら?」

 

「テンペスト(下) 198-」より (池上永一著/角川書店)

 

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green world

2011年09月05日 | ・琉球歴史/文化風景

 

 

 。

 

 

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実は屋良グスク裏の比謝川です。
WB蛍光灯で撮影。ちょっとレタッチで調整。

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肝高の阿麻和利in響ホール

2011年09月03日 | ・肝高の阿麻和利レポ

2011年9月3日(土)
肝高の阿麻和利9月公演、初日。

響ホール。

「世界のウチナーンチュ大会」のアトラクションにも出演することになったらしい
肝高の阿麻和利メンバー。

今日は去年度の卒業公演以来?の、
ダイナミック琉球も観ることもできましたよ(ラッキー☆)
(Teamシンカヌチャーのとはまたちょっと違うのです)

ウチナーンチュ大会も、楽しんでがんばって下さいね~!

というわけで、毎度おなじみのマニアックレビューです

 

≪今日の賢雄コーナー≫

ああっ、ドウシヨウ!!
望月按司妃の印象が強烈すぎたのか
決して悪くはないんだけど、ワタシの中でイメージのズレがあるのか
どうもしっくりこない……

と、前半はちょっともやもやしてたんですが…

 

前 言 撤 回 。

 

最後に魅せてくれました

もう、周りのみんなが阿麻和利の最期に涙しているさなかに、
「にやり」が止まりませんでした(笑)

阿麻和利最期のシーンでの賢雄、
さぁ、どうするかな~?と見てましたら、
(絶対賢雄見てるワタシ(笑))

 

いやはや、

お見事でした

 

仕草、振りで賢雄の心情の移り変わり、
武将として気丈であろうとする姿やそれでも隠せない動揺や葛藤、
自分の行いを後悔するそのきっかけ、
全部伝わりました!!

 

それにしても、最近の賢雄は皆かぶりものしないのね…。
結構好きなんだけどな。あのかぶりもの有りの賢雄…。
(男の子が演じるときはかぶるのかなー?)

 

 

≪唐か明か≫

「おお、の、カナーとでも呼んでくれ」

「海賊達に拾われて、明国へ渡った」

「海の向こうにはがある、大和がある」

から来たか、南蛮から来たか」

渡りの石火矢と申す物…」

etc…

明と唐の混在で、「明国」に統一か?と思われた前回の舞台でしたが、
あら、コレまで通りのセリフ回しに戻りましたね。

やっぱりアレかな?

前回レビューのコメント欄でJohn Doeさんからあったように、
唐は必ずしも一王朝(時代)の意味だけではなく
中国の地域を時代に関係なく「唐」と総称していた、

というスタンスでこれまで通りにするということかな?

個人的には唐のほうが聞き慣れているので
唐のほうがしっくりくるんですけどね

 

 

≪歴女な肝子!?≫

おいおい、

グスクコレクションって(笑)

グスクや御嶽(拝所)の石や植物を持ち帰ってはいけません(笑)

グスクに興味をもっている歴女な肝子っていうのも面白いね。

でもクライマックスでは

「私、グスクのこと何も知らなかった。ううん、知ろうとしなかった」

って、おい、グスクコレクションするほど興味もってたんじゃなかったのかぃ

はい。これはツッコんじゃダメですね(笑)

 

 

≪その他徒然≫

百十踏揚の白の打ちかけ、ステキステキ

神女っぽいし、いつものピンク衣装より大人っぽく見える~
(ちなみに琉球の神女は全身白装束の印象がありあすが、
ボス格は結構華やかな色柄つきの衣装もつけているのです)

百十踏揚、エイサーの後に不吉な予感がして振り返る、というのは前々からありましたが、
今日その後もずっと目で追ってみたらかなり細かいトコまで演じてましたね

不吉な予感がして振り返るけれど、阿麻和利に声かけられて向き直り、
不安を打ち消すかのように首を振り、
でもやっぱり気になって阿麻和利に声をかけようとするけど、
酒を飲み干す阿麻和利に言い切れず、
なんでもないのだと自分に言い聞かせ、
無理に笑顔作って阿麻和利の話にのる、

みたいな、ね!

こういういわゆる“背景”での各キャラの仕草って面白い

だから何度見ても見るところがいくらでもあって飽きないのかも

 

背景での仕草といえば、
前半のクライマックス、あまわり誕生の後でみんながハケるシーン、
ジラーたち(ジラーと南風原?)、なんかやってたなぁ。。。
何してたんだ?

そしてジラーといえば、変なじらぁ~のくだり、
4名それぞれ芸が細かかったですね(笑)

南風原、なんか爆笑してるし。
ジラー。大丈夫。自分の顔触ってみても何も変わらないから(笑)

個人的には阿麻和利が仲間に入ることを容認しないジラーに向かって
「よぉ!まぁ仲良くなろうじゃないか」という感じで手を挙げた阿麻和利に、
ジラーがぷいっと横を向いたとき、あふぁ~じら~して挙げた手を所在無さげにさげる阿麻和利君がツボでした(笑)
(前も書いたっけ?)

 

長者の大主のソロ演舞で祈るしぐさが丸々なくなってたり、
首里の場面で三つ巴の人たちがなくなってたりしたのはちょっと残念だったかも…。
前半の三つ巴の演舞で上から垂れ幕がバッと降りてくる演出がなかったのはホールが違うからしょうがないけど
やっぱりアレがないのは派手さが変わりますね ←ハデ好き

そういえば、阿麻和利君の羽織の赤い装飾品(通称ふさふさ)どこ行っちゃった?

金丸がグレーヘア~だったのもなかなか老けて見えて新鮮でした
(ちなみに金丸は尚泰久と同い年です。演者さんのことじゃないよ。歴史的に。)

 

響ホールはきむたかホールよりも大きいので
舞台に立てるメンバー(特に女サン)もほぼ全員だったのでは?
(最後のお辞儀、3列だったり縦の客通路にも並んでたくらいだものね!)

それだけの大人数での「肝高の詩」は
女サンのパーランクー部隊も加わってさすがに圧巻の一言でした。

最後の最後の決めポーズでは、きむたかバンドも全員手挙げて、
男サンはグスクや段の上に登って段差つけて、
全体的により迫力のある決めポーズになってて迫力倍増でした!!

 

 

≪うーん…≫ 

さて、ただ今回の舞台はちょっとだけ気になった点が…。

書こうかどうか迷ったけど、やっぱり「うーん…」ってなったので書いときます。

あくまでもワタシ個人の印象、感想として。

 

笑いのシーンは物語に緩急つけるために必要だと思います。
今までも色んなパターンに笑い、楽しませてもらいました。

でもね。
物語の進行をさえぎる、
つまり話のメインになっている人物達と無関係に、
いつまでもそこだけで盛り上がってるキャラクターってのはどうかなぁ…

主役を邪魔しないっていうのも端役の大切な役割だと思うんだけどな。

いや、みんな上手いのよ。
上手いからこそメインそっちのけにしてそこに意識が「盗られちゃう」の。

登場の時はいいと思うのよ?
その時は“メイン”だから思いっきり遊んで注目を引いて笑いを取るのもいいと思う。

でも物語が進行していく中で、“メイン”の人物が他に移ったら、少し押さえることも必要で。

人数も多かったので今回はちょっとヤリすぎかなぁ…って思いました

 

 

あと、これは別シーンですが。

既存のお笑い芸人のネタをそのままコピーするっていうのも…
ちょっと気になります…。
(エッセンスをちょっとだけ、ならいいんだけど…)

ワタシが古いのか?

なんかどうも内輪ウケっぽい雰囲気がするんですよね…。
(笑える人が限られてくるっていうか)

中高生だけのお客さんならいいかもしれませんが
一般の公演となると色んな世代がいるわけで
ウケやノリのギャップがかなりあると思うんだ。

だから意味分からなくて「?」な人もいたかもしれないし、
人によっては引いちゃう場合もあるかも。

今が旬の、今しか使えない(ウケない)ネタを引用するのも今しかできないことだから!

っていう考え方も、もちろんあるかも知れませんが…。

でも個人的には、コピーじゃなくて
自分達で作り出したモノで笑いをとってほしいな~と思ったりします。

せっかくアレだけ上手いんだから。
誰かのものをコピーしなくたって十分に笑える演技もいけると思うのですヨ。

 

ってちょっと、肝高の阿麻和利にはめずらしく辛口意見を書いてみました。。。

なんか、今回はすこ~し「あれ?」って思ったので…。

 

 

 でも明日の公演はまた今日よりもレベルアップしているんだろうな~。

やっぱり、明日の公演も観たいわ。

…でもやっぱり行けないけど

 

 

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写真は今日参ってきた阿麻和利の墓。
勝連グスクには寄れなかったです…。

35の59。

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企画打ち合わせ

2011年09月03日 | ・琉球/沖縄、徒然日記

とある企画の打ち合わせで読谷に来ました

たのしい企画になればいいな
(詳細は来月あたりに発表できればと思います)


さ、墓参りもしてこようかな。

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本日、肝高の阿麻和利

2011年09月03日 | ・肝高の阿麻和利レポ

 

「現代版組踊の夏」はまだまだ終わらない!

というわけで、今日と明日は肝高の阿麻和利公演です。

会場はいつものきむたかホールではなく、
うるま市民芸術劇場響ホールです。
お間違えなく!)

響ホールでの肝高の阿麻和利は2008年の夏公演以来。

実はこの響ホールは
ワタシが初めて肝高の阿麻和利を見た会場なのです。

なのでちょっと感慨深い思い出のホール。

 

肝高の阿麻和利公演はたいてい両日1公演ずつ観劇するのが
ワタシのとっての常でしたが、
(時々・昼夜連続観劇もありますが)
今回は諸事情により、今日の初日公演のみの観劇です。


響ホールはきむたかホールよりも広く、
客席にもまだ空きがあるようなので、
「行こうかな?どうしようかな?」と思っている方、
まだまだ間に合います!

現代版組踊の真骨頂!
肝高の阿麻和利を是非ご覧ください!!

 

 

≪肝高の阿麻和利9月公演≫

9月3日(土)
夜公演18時開演

9月4日(日)
昼公演13時開演/夜公演18時開演

うるま市民芸術劇場 響ホール
チケット:一律2,000円(※全席指定)

あまわり浪漫の会098-978-0608

 

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写真は本文とは関係なし。
染料の瓶。


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