「北山の風~今帰仁城風雲録~」
2012年10月14日(日)
本部町立中央公民館ホール
昼公演を拝見させていただきました
公民館ホールということなので
那覇市民会館中ホールみたいな平らな会場をイメージしていましたが
なるほど確かに座席数はそんなにないものの
ちゃんとしたホール用座席で階段状になってて高低差もあり、
見心地はなかなか良かったです♪
舞台も通常の舞台と、
その下にも広くスペースを取っており、
それを上(客席)から見ると全体が見渡せてナイス☆
(こんな感じ♪→てぃんぬむい~星結踊~ブログ掲載のリハ写真)
やっぱ、会場って見せ方に関わるから大事だものね。
さて、「北山の風」は今帰仁グスクでの野外公演がメインなので
ホールでの公演を見るのは今年1月の琉球浪漫シアター以来!?
生演奏がホール公演の見どころの1つでもありますが
今回はフル生演奏ではなく、メインは音源で
太鼓、ボーカル、サンシン、効果音を生でする折衷バージョン。
TAO Factoryの藏當さん、カナサの京子さん、そして北山高校3年生の男の子がサンシンを(!)
サンシン、ちょっと津軽三味線っぽくって渋くて力強い独特な音色でした。
大人の人が演奏していると思った~。
フル生演奏は12月の名護市民会館公演までのお楽しみかな?
バイオリンも是非また生で☆
今回の公演は今年度、新メンバーも迎えての2012年度バージョンの初公演!
メンバー、増えた!!
これが第一印象。
今帰仁村だけでなく‘北山地域’それぞれからメンバーが集い
また小学生も加わっての新体制。
男の子メンバーも発見!
(皆小学生かな?)
少年たちよ。
是非君たちが「北山の風・男子部」を盛り上げていってくれ。
将来、彼らを見た男の子たちが「かっこいい!俺もやりたい!」と思えるような、
あこがれの男子リーダーに育つことを願っています(^ε^)
北山の風芸歴の長いリーダーさんたちも
演舞にはいよいよキレが増してきたし
演技にも磨きがかかってきたな~と
なんだかとても頼もしい姿。
全体的にもとても声が出ていたし、
どんどん成長していく北山の風に
勝手にオヤゴコロでしみじみする和々なのでした(笑)
で、今回の舞台での特記事項。
攀安知と本部平原。
思わず
「イ…!!!(゜∀゜;)」
↑イイ!(≧▽≦)って言いそうなって慌てて言葉を飲んだの図(笑)
今回見てて1番ワタシの表情が動いた場面でした(笑)
公演終わって舞台挨拶も終わって、
最後の最後に二人がロビーへ退場する場面。
役者チームが両端から二人ずつペアになって退場するのですが
今回は最後に攀安知と本部ペア。
二人が向かい合って交した堅い握手。
コレを見たとたん
「イ…!!!」
でした(笑)
というのは、クライマックスのテーマ曲演舞で
通常主役がセンターで発する「イヨーーーニシヤニシ…」の掛け声、
このシーン↓
(今年(去年度)2月のグスク公演にて。ちなみに今回ホール公演なので写真はナッシングです)
いつもはこのように主役の本部が中央に一人で、だったのですが
今回は両端に攀安知と本部がいてそれぞれがこの掛け声を。
「おおっ!」と思って注視してたら
この掛け声が終わって両端から中央へ歩み寄る二人。
む!このあと何かあるか!?なんかするか!?
と期待したんだけどこの時は特になにもなくて。
ああ~、なんかあってもいいかも~って思ってたので
この退場間際の二人のやりとりに
「なるほど、ここでキタか!」
って感じだったのです(笑)
攀安知と本部、
この二人を最後に主役ポジションに立てたことで
ドラマ性がさらにUPしたと思います!
やっぱ前半の華は攀安知だしね。
(死に際のシーン、やっぱりいつ見てもいいな…現代版組踊の死に様演出ベスト3に入るね)
君主と臣下、
裏切られた者と裏切った者、
自らを果報者として華々しく散った者と、自らを責め続けて自害した者、
相反するこの二人が最後には肩を並べる、
なんかこう、色々考えさせられるシチュエーションじゃありませんか!
(↑ツボハマり中)
よし。
退場の時はこれでイイとして、
「イヨーーー」の後に二人が向かい合う所では
是非互いに目で語って下さいまし。
例え一瞬でも、ガッツリと。
それを退場の時のリンクにしてほしい(笑)
だから現代版組踊は最後の最後まで
ちゃんと席に座って見届けなきゃ、もったいないんスよ奥さん。
ね~。
それにしてもお昼は音響アクシデントが大変でしたね
でもそれでも動じず柔軟に対応していた子どもたち、偉かったです。
まぁ、アクシデントも生(ライブ)ならではのものですしね!
これこそが生(ライブ)で繰り広げられる舞台の醍醐味ですよね。
修正がきかないこの場面をどう乗り切るかも見ものの一つです(笑)
アクシデントゆえのアドリブが思いがけないスペシャル演出になることもあるしネ。
おっと、書くの忘れてました。
本部妻の真鶴さん。
本部が死んだ後のしぐさが今回印象的でした。
もしかしたら前回もやってたかもだけど
前回は端っこから見てて、見えなかったから…。
死んだ本部を抱えるマイムは肝高の阿麻和利のオマージュとして、
その後、本部の残した刀を抱え持ち、思いを馳せつつゆっくり立ち去る、
真鶴というキャラが少しずつ立ってきそうな感じ?
ちなみに本部が死んだあとのそれぞれの立ち去り方は
それぞれでドラマが出せると思ってますデス。
死んで暗転、暗闇の中でそれぞれハケる…ではなく
レクイエム的な演舞が入るので
そのただ中で去りゆく謝名、千代松、そして真鶴。
それぞれが何を思い、そこを去るのか。
特に千代松あたりは色々できそうだよね(^m^)
っていう追記でした。
おなじみの配役が変わったところも結構ありました!
(「新城先生」は元丘春。うしーとうまーコンビもちょっとチェンジ)
12月公演ではまたどんな成長を見せてくれるのか楽しみにしています
今日もご訪問ありがとうございます。
↑ぽちっとクリックお願いします☆
「96」
現代版組踊スケジュール一覧、またまた更新してます。
http://okinawabon.exblog.jp/18560927/
「突拍子もない本」の記事を筆者の平山さんが画像UPしています。