昔は兄の背中を追って生きていた
一つ年上の兄
高校から実家を出た兄
その頃から少しずつ道が別れてきたのだろうか
今は関東と北海道
兄は実家に戻り、自分は一人暮らしで優々である
実家は牧場経営
ゆったりとした仕事だなんて夢の話だ
朝は日が昇る前に仕事が始まる
夜は9時を過ぎることもある
生きもの相手だから当然休みはない
サラリーマンのようにストレスがないとは言えど
休みがないというのは今の自分の生活からは想像し難い
牧草収穫の時期ともなると、深夜まで機械で刈り込みもする
お天道様次第、自然には逆らえない
冬はとても寒く、牛の口元のひげも凍りつく
全ての酪農家の現状が劣悪というわけではなく
あくまで自分の実家の現状だ
実家を継ぐ覚悟で戻った兄
父が既得権を手放そうとはせず、関係悪化の一途である
過去の父の行いを思い起こすと、そのような行動を取るのも不思議ではない
あまり尊敬できる父ではない
休みなく朝から晩まで毎日働く兄
肉体的精神的にも疲弊する兄
遠くで安穏と暮らす弟
何気ない日常で些細な幸せを感じる時
兄の事が頭をよぎる
彼も幸せを感じている瞬間はあるのだろうかと…
今の生活を放り出して実家に戻る
その選択肢もあるだろう
しかし、そこまでできない
心配だけして、行動に移さない
口だけってやつだな
一つ年上の兄
高校から実家を出た兄
その頃から少しずつ道が別れてきたのだろうか
今は関東と北海道
兄は実家に戻り、自分は一人暮らしで優々である
実家は牧場経営
ゆったりとした仕事だなんて夢の話だ
朝は日が昇る前に仕事が始まる
夜は9時を過ぎることもある
生きもの相手だから当然休みはない
サラリーマンのようにストレスがないとは言えど
休みがないというのは今の自分の生活からは想像し難い
牧草収穫の時期ともなると、深夜まで機械で刈り込みもする
お天道様次第、自然には逆らえない
冬はとても寒く、牛の口元のひげも凍りつく
全ての酪農家の現状が劣悪というわけではなく
あくまで自分の実家の現状だ
実家を継ぐ覚悟で戻った兄
父が既得権を手放そうとはせず、関係悪化の一途である
過去の父の行いを思い起こすと、そのような行動を取るのも不思議ではない
あまり尊敬できる父ではない
休みなく朝から晩まで毎日働く兄
肉体的精神的にも疲弊する兄
遠くで安穏と暮らす弟
何気ない日常で些細な幸せを感じる時
兄の事が頭をよぎる
彼も幸せを感じている瞬間はあるのだろうかと…
今の生活を放り出して実家に戻る
その選択肢もあるだろう
しかし、そこまでできない
心配だけして、行動に移さない
口だけってやつだな