goo

2017年J1リーグ第6節 札幌 VS FC東京【2:1】

19時キックオフの今日の試合。15時55分さっぽろ発福住(札幌ドーム最寄り駅)行きの地下鉄。私が乗った先頭から2両目の車輌の中には,FC東京や東京ガスのロゴが入ったウェアを着込んだり,アクセサリーを身に着けたりした,どこから見てもF東サポーターと思われる乗客が10名前後はいた。アウェイチームのサポーターの気合がJ2とはまったく違う。やはりこれがJ1のリーグ戦なのだなということを実感する。
だが,そんな気合の入った,掲示板の情報によると千名を超える来札F東サポーターにとっては,おそらくは「信じられない」試合となってしまった。札幌市民としては,まったくもって申し訳ありません,と言うしかない。

前半8分に大久保がゴール前のスペースに入れた浮き球のパスを東がいとも簡単にゴールに流し込んだ先制点を見て,これは昨日の仙台(浦和に7失点で敗北)の二の舞になるのでは,と危惧した札幌サポーターは私だけではなかったはずだ。過去から現役の日本代表に,将来その名を刻むであろうリオの代表まで,スターティングメンバーの顔ぶれを見る限り,その危惧が現実のものとなる可能性が高かったのは間違いない。

しかし今日の札幌は,前線から中盤のボールへの執着の度合いが,これまでとはまったく違った。
相手ボールの時の囲い込み,執拗なプレッシング,そして何よりも相手のトラップ時のミスや,緩慢なボール廻しに対する嗅覚が鋭かった。ジュリーニョや都倉,宮沢といった前線の選手たちがボールを追いかけ,奪い,素速く前へとボールを運ぶ度に,東京の選手たちはチェイシングに追われ,次第に体力を奪われていき,その結果,マイボールを良い形にゴール前につなぐことが出来なくなっていった。
東京の選手交替が,ピーター・ウタカ以外は中盤の梶山と徳永だったことがその事実を象徴している。ボール支配率は53%と上回りながらも,シュート数は8本と,20本打った札幌の半分以下に留まったことを,前節まで5位につけていた東京のサポーターが受け容れるのは容易ではなかったはずだ。再三の決定機を防ぎ続けた林の奮闘が,唯一の慰めだったのではないだろうか。

両外国人に続いて深井を欠き,苦しい布陣となった札幌だが,6節目を迎えて明らかにJ1のスピードやボール廻しに順応しつつあり,5バックの守りに加えて,攻撃の方も徐々に形になってきたという印象を受ける。都倉をターゲットにしたロングボールに,今日のゲームのように早くて曲がる福森のキックを活かしたセットプレーと,相手陣内でボールを奪ってショートカウンターという二つが加わると,得点チャンスは飛躍的に増える。まったくフィットしていなかった左サイドの田中には不満が残るが,早坂は運動量も含めて及第点をつけられるだけのアグレッシブなプレーを見せてくれたと思う。この調子で成長を続けていけば川崎フロンターレだって,いけるかもしれない。
得点後にカメラに向けて深井の背番号である「8」を示していた都倉のパフォーマンスで,チームの一体感が更に高まることを期待したい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 2017冬シーズ... 映画「ムーン... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。