スピルバーグと組んだ成果なのか,冒頭で描かれる津波のシーンが凄い。津波の恐ろしさは,文字通り「波」のエネルギーが様々なものを破壊するところにある,と思い込んでいたのだが,水に飲み込まれることの恐怖をじわりと立ち上らせた精密な描写が,特筆すべきリアルさをまとって迫りくる。
「チェンジリング」を覆っていた,スーパー・ナチュラルな事象に対する一種の慄きを,いきなり引き延ばして叩きつけるようなオープニング . . . 本文を読む
藤田,上里,西嶋,石川,吉弘。レギュラー陣を一度にこれだけまとめて放出したのは,おそらくコンサドーレ史上初めてのことだろう。特に守備ラインは岩沼以外すべて入れ替わることになり,河合にかかる負担はかなり大きいのではないかと危惧していたが,前半15分,その危惧がすぐ形になってしまった。
マリノスから愛媛に移籍してきた斎藤の動き出しに対応しきれず,バックからのフィード一発でやられてしまうという最悪の結果 . . . 本文を読む
映画の終盤,主人公のエリオット(ディミトリ・マーティン)が自分の目でコンサートの様子を確かめようと,佳境にさしかかった会場に足を運ぶ途中で,遠く彼方からザ・バンドが演奏する「I Shall Be Released」が微かに聞こえてくる場面がある。結局エリオットは会場でアーティストが演奏する場面を目にすることはないままコンサートは幕を閉じてしまうのだが,両親への愛情としがらみ,そしてゲイであることを . . . 本文を読む
ヨーロッパで国内リーグとチャンピオンズリーグの連戦を幾度も経験してきたストイコビッチがJリーグ連覇とACLの初制覇に挑む2011年は,果たしてグランパスにとって輝かしい年となるのだろうか。その試金石とも言える試合となった中国でのアウェー戦は,バックスタンドを埋めたホーム杭州のサポーターが上げる大声援に気圧されるような展開となってしまった。
サイド攻撃の仕掛け人として新たに加入した藤本と昨年までの . . . 本文を読む