音楽と同様に,2008年に観た中から印象深かった映画10本を,洋画邦画を問わず,順位付も行わずに選んだものを記録しておきたい。
1 潜水服は蝶の夢を見る(ジュリアン・シュナーベル)
2 アメリカン・ギャングスター(リドリー・スコット)
3 ノーカントリー(ジョエル&イーサン・コーエン)
4 ラスト コーション(アン・リー)
5 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(ポール・トーマス・アンダーソン)
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いつの間にか今年も押し迫って,仕事納めに年賀状に大掃除に送別会にと,何一つきちんと終えられないまま時間に追いまくられる季節がやってきた。
本当はこんな風に今年の音楽を振り返る時間があれば,どれか一つ(送別会は除く)だけでもきちんと為し終えるべきなのだろうけれど,掃除を始めても部屋の隅から出てきた本を,本棚に収める前に読み出してしまうという習性の持ち主は,そんな当たり前のことが出来ずに,こうしてリス . . . 本文を読む
劇中,閑古鳥が鳴くVHS専門のレンタルヴィデオ屋の店主(ダニー・グローバー)が,繁盛している大手のDVDレンタルショップをリサーチした結果を基に,「これから店に置く作品のジャンルは,コメディとアクションの二つだけにする!」と宣言する。
まさに利益至上主義の極北まで到達してしまったように見える現代のハリウッドの姿勢を象徴した台詞だが,正にその潮流のど真ん中に,アナログでアナクロな手触りを伴ってぽこん . . . 本文を読む
ひとつ。誰もが最初は初心者だ。
ひとつ。外から見た時にどんなに楽に見えようとも,現実には見かけほどに楽な仕事など存在しない。
ひとつ。どんなヴェテランでも,本物の緊急事態に遭遇してしまったことがある人は,殆どいない。
ひとつ。窮地に陥った時は,まず笑ってみる。でも,そんな時に心から笑うことなど不可能だ。
ひとつ。その他諸々…。
ぴあのフィルムフェスティバルから出発して,独自のスタイルと内容を持った . . . 本文を読む
今年のアカデミー賞についての一文を書いた時(2月27日投稿)に,「予告編を観た限りの判断だが,アメリカ版『14歳の母』は化ける」と大胆にも予想してしまったのだが,興行成績の方はどうやら「化ける」とはほど遠い結果に終わってしまったらしい。
しかしデビュー作でアカデミー脚本賞を獲ってしまった元ダンサーのディアブロ・コディは,ニュアンスとエネルギーが溢れた台詞と二段重ねの構造を持つ優れた脚本をジェイソン . . . 本文を読む
(写真はJリーグ第34節札幌VS鹿島戦)
先月末突如として,犬飼日本サッカー協会会長と鬼武Jリーグチェアマンの間で,バトルが勃発した。バトルの「タイトル」は二つ。一つは秋春シーズン制への移行であり,もう一つはナビスコ杯の若手選手限定化だ。
まず後者について考えてみたい。ACLへの出場チーム数の増加に下位チームの力量接近という状況も加わって,上位から下位チームまでこぞってリーグ戦を偏重する,とい . . . 本文を読む
(写真はJリーグ第34節札幌VS鹿島戦)
SS指定席4,500円。
コンサドーレ札幌が今シーズン札幌ドームで行ったホームゲームの入場料金だ。
止まるところを知らない経済不況,娯楽の多極分散化が続く中,リーグ戦の集客力を高めていくことは並大抵のことではない。
特にホームゲームに何度も駆け付けてくれるコアなサポーターをどれだけ掴まえておけるかということが最大の課題であることは間違いない。その方策をあ . . . 本文を読む
(写真は第34節札幌VS鹿島戦)
J2の徳島と岐阜が各15人。J1の札幌が10人で,発表時点ではまだ降格ラインにいた東京Vが11人。
鹿島の連覇で幕を閉じた2008年のJリーグだが,来年度の契約予定通知期限として設定された先週末,一斉に各チームの契約満了選手が発表になった。その結果がこれだ。
どのチームもかつてない大量解雇の理由に「若返り」と「人件費の削減」を挙げている。プロ野球と異なり,年間 . . . 本文を読む
昨年の最終節,最下位でJ2降格が決まっていた横浜FCが,優勝をほぼ掌中にしていたレッズを1:0で下した劇的な試合の再現を期待したのだが,今のコンサドーレ札幌にはそんな奇跡を起こす力はなかったようだ。1位と18位の間に存在する力の差は1点差という見かけの結果以上に大きく,誰の眼にも明らかな隔たりを埋めるために必要な年月の長さと労力の量を思って,札幌サポーターが吐く溜息は深い。
優勝を前にして普段通 . . . 本文を読む
確実に視聴率が稼げる職業ものドラマと言えば,法廷(弁護士)ものと医療ものにとどめを刺すが,珍しく今季は法廷ものがお休み。その代わりに,医療ものはしっかりと2本がラインナップされており,主人公とその父親が医者で,終末医療のあり方もテーマの一つとなっている「風のガーデン」も含めれば,2本半という相変わらずのモテ振りだ。
これらのうち,小西真奈美主演の「小児救命」は,サラリーキャップならぬ,視聴可能本数 . . . 本文を読む