かつてピープル誌で「最もセクシーな男」に選ばれ,その昔はアラニス・モリセットと婚約。その後はスカーレット・ヨハンソンと結婚し,現在は今を時めくブレイク・ライブリーの夫。この映画でも披露している鍛え上げた肉体は,ジェイク・ギレンホールと良い勝負。どんだけ恵まれたモテ男かという感じだが,私にとってのライアン・レイノルズは,本人には申し訳ないけれど,同じ名前でも「ドライブ」や「ブルー・バレンタイン」でブ . . . 本文を読む
人は良いのだけれど頼りない。真面目なんだけれども,取り立てて秀でた点がある訳でもない。言ってみればどこにでもいそうな一人の平凡な中年男がある日突然「危機」に瀕し,女性を守るためにやむなくライフルを手にする。
フライヤーからは,そんな展開がイメージされた。そして大筋ではそのイメージ通りの物語を観ることになった訳だが,問題はその「危機」の中身だった。
圧倒的に若いカップルが多かった客席からは上映後に「 . . . 本文を読む
ひとくちに迷惑メールと言っても,当方にまったく興味がない商品やイベントを取り上げた大量の宣伝・告知メールから,差出人不明で添付メールが付いたどこから見ても怪しいものまで,様々あると思うが,いきなり「あなたの余命はあと何日と何時間と何秒です」という宣告が書かれたメールくらい「はた迷惑」なものはないだろう。
この世界をコントロールしている神様のパソコンから,その娘の気まぐれによって世界中の人々にそんな . . . 本文を読む
バスに乗って隣町にあるスーパーマーケットへ行かないと,日常生活に必要なものが買えない程度にひなびたオランダの片田舎。車1台がようやく通れる程の幅員しかない道路を走るそのバスは,どの便にもほとんど乗客がいない。けれども日曜日の教会は敬虔な信者で溢れ,路地でサッカーに興じる子供たちは冷酷な観察眼で初老の男の生活を見つめる。
俳優としても活躍し,短編映画を撮ってきたというディーデリク・エビンゲの初長編作 . . . 本文を読む
日本代表がこれまで一度も勝ったことのないブルガリア相手に7点を,しかもそのどれもが目の醒めるような美しいゴールで奪った試合をTVで観た後に,J2リーグの試合を観るのは正直きついかなと思っていたのだが,やはりサッカーは生もの。
スタンドの一体感と圧倒的な劣勢から2点のビハインドを追い付くという劇的な展開をライヴで味わうという体験には,試合の技術的なレヴェルを問題にしないだけの魅力があるということを再 . . . 本文を読む
アルベルト・ザッケローニ元日本代表監督がたったの4ヶ月で北京国安の監督を解任されたニュースに接した直後に観たせいか,主人公の父親クロード(クリスチャン・クラヴィエ)がザックに見えて仕方なかった。
フライヤーに「フランスで5人に1人が観た」という惹句が踊っている「最高の花婿」は,まさに異文化の衝突とも言える状況に翻弄され,ついつい「父はつらいよ,ですね」と声をかけたくなるような老年男性の悲哀を,笑い . . . 本文を読む