「127時間」からロンドン・オリンピック開会式の演出を経たダニー・ボイルの新作。その骨格は初期2作を彷彿とさせるような犯罪映画なのだが,そこに心理操作が絡んで主役3人が輻輳する展開は,シンプルなストーリーで盛り上げた「127時間」の対極に位置する。キャリアを積む度に,着実にテクニックの引き出しを増やしてきたボイルの演出力は,いつもながらの音楽のセンスと相まって,今回も冴えを見せる。
オークション . . . 本文を読む
点数だけを見れば楽な試合展開だったと思われるが,走力,チェックの速さ,攻撃時のパースペクティブ(見通し)などの点では,特に前半は山形が札幌を凌駕していた。
砂川が左サイドから,珍しく(失礼)精度の高いキックを2本続けて放り込んだおかげで,先制点と勝ち越し点が札幌に入ったが,前田と内村を中心とする前線のパス廻しは,指揮官の目論見通りではなかったはずだ。
試合の空気を引き寄せたのは,3点目をむしり取 . . . 本文を読む
およそ四半世紀前「セックスと嘘とビデオテープ」という,前売り券を買いに行く時に口籠もってしまったタイトルを持った作品でデビューしたスティーヴン・ソダーバーグが,この作品をもって劇場用映画制作から身を退くという。
宮崎駿やリュック・ベッソンなどの先達の例にもある通り,映画監督が「これが最後の作品」と言いながらも新たに作品を発表することは良くあることだと思うが,ソダーバーグの場合は創作活動からの引退で . . . 本文を読む
試合終了後,メインスタンド下に引き上げていく審判団には,今まで聞いたことがないような罵声と,ホームのゴール裏からは激しいブーイングが発せられた。
確かに主審は,試合をうまくコントロールする,という本来の目的を忘れたかのように感情的に見え,どちらのベンチもが首を傾げざるを得ない判定を繰り返した。
河合を退場させた場面にしても,ファウルの後に暴言があったことは事実だろうが,あそこは気持ちを抑えることを . . . 本文を読む