代表の中心選手を二人抱え,J2では圧倒的な戦力といわれながら,陥落してからまだ1勝と結果の出ないガンバ大阪をホームに迎えた第6節。
「ひょっとすると…」という思いを胸に札幌ドームに詰めかけた観客は1万7千人。試合開始ぎりぎりに会場に入った私は,またしても(コンサドーレの主催試合では良くあること。情けないを通り越して最早悲惨な運営状況と言わざるを得ない…)マッチデイプログラムをもらえないという事態に . . . 本文を読む
せっかくマッチデイプログラムの表紙を飾り,先発で出場したのに,GKが幾度かハーフラインを越えられず,後半はほとんどがショートGKになってしまった杉山。
相手の選手が付いて来ているゴール前の大事な場面で,浮き球のキックを思い切り空振りしてしまった櫛引。
バーを直撃する目の醒めるようなミドルシュートを放った代わりに,自陣深くでボールをキープできずに簡単に奪われてピンチを招いた深井。
サイドバックに下が . . . 本文を読む
ミュージカル史上の金字塔と言われた演劇の映画化で,監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー賞監督賞を受賞したトム・フーパー。ヒュー・ジャックマンとラッセル・クロウを始めとする(こう書くのも気恥ずかしい単語ではあるが)オールスターキャストが集結し,今年のアカデミー賞では,身体を張って我が子を守り抜く母親役を熱演したアン・ハサウェイが最優秀助演女優賞を受賞,と来ると,否が応でも「巨人,大鵬,卵焼き」的な . . . 本文を読む
シーズンの開幕戦で格上の千葉にまさかの勝利。石崎前監督が昨シーズン終盤に執念を燃やしてトライしていた3バックをあっさりと捨てて,再び4枚で組んだ新しい守備網も無失点と結果を出し,上々の滑り出しで迎えたホームの開幕戦は,しかし昨シーズンとは違った意味でサポーターを失望させる試合となってしまった。
ここでJ1とJ2の試合のレヴェルの差を云々する気はない。だが新入団選手がスタートに4人(試合出場の叶わ . . . 本文を読む
映画版の「まほろ駅前多田便利軒」は,瑛太(多田役)と松田龍平(行天役)という今を時めく二人の若手役者が紡ぎ出す「緩い哀しみ」と呼びたいような空気感が絶妙で,思いのほか楽しんだのだが,それがまさか連続ドラマになるとはびっくり行天,じゃなかった仰天した。
その結果はと言うと,同じテレビ東京の連続ドラマ「鈴木先生」の映画版が,ドラマ版のペースを基盤の部分で踏襲して成功したのと同じように,ドラマ版の「まほ . . . 本文を読む
「最後から二番目の恋」に続く岡田惠和の連続ドラマは,ヒロイン(麻生久美子)が描くマンガの世界と実世界を往き来する主人公はらちゃん(長瀬智也)のドタバタをテーマとした,「SF」とも受け取れる意欲的な作品だ。
「最後から~」が壮年にさしかかった男女の本音トークを,地に足の着いた身につまされ感,といったものを前面に出したアプローチで描いていたことと比較すると,180度作風を変えて挑んできた本作は,はらち . . . 本文を読む
主人公のひとり,12歳の女の子スージー(カーラ・ヘイワード)の家を,一家を構成する家族の紹介も兼ねて,上下左右に動くカメラがくまなく写し取るという,「ライフ・アクアティック」そのまんまのオープニングからウェス・アンダーソン節は全開だ。
カメラで切り取られた構図のみがスクリーンに映し出される,という映画ならではの表現様式を最大限に活かし,ほとんどのカットで出演者がカメラに正対して台詞を喋る独特のスタ . . . 本文を読む