まさかの結果だった。ボール支配率が43%だったことはさておき,シュート数で11対5と圧倒的な差を付けられながら,放ったシュートの6割がゴールネットを揺らす結果となろうとは。
ジェイの決定力,シュートは打たせても,最後にコースへ足を出してギリギリでシュートを枠からはみ出させ続けたディフェンス。ここで得た勝ち点3は,残留争いの終盤戦に向けて,限りなく大きな力をコンサイレブンに与えることになろう。
伊 . . . 本文を読む
あまり考えたくないことだが,もしも残りの7試合で順位が逆転して,またもや1年でJ2に降格することになったとしたら,今日の試合が「あれが分水嶺だった」と長く語り継がれることになるだろう。
ク・ソンユンの目を覆うような怪我と退場,ラフプレーが多すぎたとは言え,試合終了までアグレッシブに足を止めずに戦いを挑んできたアルビレックスの選手たちのファイティング・スピリット,2対0から追い付かれるという身の毛の . . . 本文を読む
中村俊輔vs小野伸二。Jリーグの黎明期に現れ,日本のサッカーに世界が注目するきっかけを作ったレジェンド中のレジェンドと言って良い二人が,J1で札幌ドームのピッチに並び立つ。ひょっとしたらこれが最初で最後になるかもしれないという貴重な試合は,これまで札幌がJ1で戦ってきた数多くの試合の中でも屈指の好ゲームとなった。
札幌の勝因はやはりチャナティップに尽きる。2点に直接絡むことはなかったものの,ボー . . . 本文を読む
J1に上がって喜んでいたら,早もう第24節。ということは,残り試合はあともう10試合となり,これからは一試合,一試合,降格圏に「落ちた」「落ちない」で大騒ぎするフェーズに入ってきてしまったということだ。
下位グループにいるチームのサポーターにとっては,ここからが踏ん張りどころであると同時に,優勝争いをしているチームよりも勝ち点1点の重みが切迫感を増す,文字通りの「生死を賭けた」戦いを味わえる季節の . . . 本文を読む
今シーズンはまだ得点を挙げられていなくとも,やはり「齋藤学」は「齋藤学」だった。ちょうどそのプレーはすぐ近くで見ていたのだが,右サイドのセンターライン付近でボールが齋藤に渡った瞬間,マークを外された都倉の手が齋藤にかかってしまったのは,致し方のないプレーだったように見えた。それだけ齋藤の瞬発力は鋭く,何より「ここだ勝負所だ」と見極める判断能力の正確さと勇気は,札幌の選手にはないものだった。強いて言 . . . 本文を読む
チャナティップ・ソングラシンの加入に続いて,昨年磐田で14得点を挙げたジェイ・ボスロイドの加入を正式に発表した札幌。それだけの実績を上げながら,今季ここまで所属チームがなかったということが,果たして単に条件面での折り合いが付かなかっただけなのか,それとも本人のキャラクターに何か問題があったのか,気になるところではあるが,そんな些細なことは言っていられない状況に陥ってしまった札幌としては,精一杯の補 . . . 本文を読む
前半終了間際に決められた同点被弾が全てだったかもしれない。1点をリードしたままロスタイムも終わりに近付いた段階で,札幌がボールを保持。どうみてもそのままホイッスルが鳴らされるのを待つべき状況で,不用意に前線にフィードしたボールは,案の定FWに渡ることなくカットされてしまった。そのまま右サイドを破られて,最後は小川のヘディングが美しい放物線を描いてゴールに吸い込まれるのを見届けた時点で,敗戦は決定付 . . . 本文を読む
前節で宿敵浦和を撃破して,とうとう長いトンネルを抜け出した大宮が,当面の残留争いの相手となった札幌と相まみえる。大宮にとってはモチベーションを高く保った状態で乗り込んできた札幌の一戦は,ここまでホーム無敗を誇る札幌のサポーターの声援に押された金園のヘッドと宮澤の素速い反応が生んだ得点によって,札幌が残り2/3強の試合に光を与える結果となった。
大宮は前線のチェイシングは的確なものの,最終ラインは . . . 本文を読む
初めて行った埼玉スタジアム2002は,やはり浦和レッズという日本を代表するビッグ・クラブと,栄えある代表チームの「ホームグラウンド」に相応しい威容を誇る,独特の空間だった。メインとバック,両方の観客席の大部分を覆う大屋根に,緑鮮やかなピッチ。手を伸ばせば選手に届きそうな,観客席との距離。バックスタンドの上階席には空席が目立ったものの,それでも札幌ドームの前試合のほぼ倍となる3万6千人の観客。6年振 . . . 本文を読む
コンサドーレと同じく,札幌ドームを本拠地とするプロスポーツチームである「北海道日本ハムファイターズ」は,毎年ユニフォームが替わる度,更には北海道新幹線開通などのイベントに合わせて,観客にレプリカ・ユニフォームの無料配布を行ってきた。主催ゲームが約70試合あり,観客数もほぼコンサの倍というチームの懐事情もあるとは言え,それを横目で眺めて悔しい思いをしてきたコンサファンは少なくないはず。
しかし,とう . . . 本文を読む