音楽に続いて,2009年を支えてくれた映画を10本選んでみた。集めた映画のチラシをチェックしながら,観た映画のリストを睨んでいると,見逃した作品の多さにため息が出るのも例年同様。そうした作品がみんなスカでありますように(冗談ですが)。
順番は鑑賞順,( )内の人名は監督
1 チェンジリング(クリント・イーストウッド)
2 フロスト×ニクソン(ロン・ハワード)
3 ミルク(ガス・ヴァン・サント)
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年の瀬なのに,取り敢えず年賀状を出したらもう新年の準備が終わったような気になってしまい,天皇杯の準決勝で日本サッカーの将来を担うかもしれない吉田(名古屋)のプレーをチェックしようと思って,TVの前へ。結局その後のガンバVS仙台も続けて観てしまい,二試合観終えたら,外はもう真っ暗。貴重な年末年始をこんな調子で過ごして良いのかと自問してはみるが,まぁ大体毎年こんなもんでしょう,という内なる声に導かれて . . . 本文を読む
先週から今週に掛けて,今年最後となる秋シーズンのTVドラマが,次々と最終回を迎えている。
今期はタイムスリップと医療を組み合わせた人気コミックを原作とするTBS「JIN-仁-」が,視聴率,話題共に一人勝ちという様相を呈したシーズンとなったようだ。やや変則的ながら,今期も「医療もの=視聴率鉄板」神話は守られる結果となったが,最高視聴率25.3%(最終回),平均視聴率19.02%というのは,ジャニーズ . . . 本文を読む
ここ数年は1年に70本くらいのペースで映画を観ているのだが,年に何本かは必ずこういう作品に出会う。それはどんな作品かというと,作品を世に問う制作者の思いは理解し,思いが持つ熱はしかと受け止めつつも,「映画」という表現様式に対する考えや姿勢が,どうしても私のそれとは異なる作品のことだ。
この作品に込められた作者の思いは,圧倒的に真摯で熱い。だが,戦争が人間をどう変え,何をさせるのかを,具体的かつ普 . . . 本文を読む
今月5日に行われたW杯抽選会からほぼ2週間が経った。翌日の新聞には,各グループの監督が集まって撮られた集合写真が載っていたが,何故か日本が入ったE組は,岡田監督を除く3人の監督が闘志を湛えつつ微笑み合う写真になっていた。なぜそんな事態になったかと言うと,別に岡田監督がボイコットした訳でも何でもなく,そんな儀式が行われることが事前に伝えられていなかったために,岡田監督だけがさっさと帰ってしまった,と . . . 本文を読む
邦題を初めて聞いた時は,フジTVの朝の情報番組「めざましTV」の中で,ニューヨークの人気スポットやトレンドを紹介していた「OH!MYニューヨーク」の韻を踏んだパクリかと思った。観終わった今は,一見全然違ったように見えながら,実は結構似たような視点からニューヨークを眺めた映画なのかもしれないと感じている。
一人の人間にとって,彼(または彼女)の人生という「演劇」の舞台である「街」の姿は個人の妄想の産 . . . 本文を読む
映画の公開初日の舞台挨拶で,主演の渡辺謙が泣いていた。それも感極まって言葉が詰まる,というレヴェルではなく,しゃくり上げるような文字通りの「号泣」だった。正直,驚いた。ハリウッドの大作で経験を積み,ワールドワイドな活躍を見せる旬の俳優がここまで入れ込むに至ったのは,撮影が過酷だったからだろう,という予測を超える「何か」が作品に込められているのではないか,と思わせるに充分のパブリシティではあった。
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前半28分,ピッチ中央のボールを巡って小笠原と原口が肩でチャージし合った際,跳ね飛ばされたのは,元日本代表の中心選手でセリエAの経験もある小笠原の方だった。
このプレーに象徴されるように,今日の浦和は随所で気迫のこもったプレスを見せ,終始試合を支配していたように見えた。前半を終わって,既にJ2降格が決まってモチベーションを維持することが難しいのではないかと思われた柏を相手に,川崎が3対0でリードし . . . 本文を読む
「グラインドハウス」と呼ばれる,2本立てB級アクション映画を上映していた映画館にオマージュを捧げた「デス・プルーフinグラインドハウス」で,映画史上最強・最凶のカー・チェイスを繰り広げて見せたクエンティン・タランティーノの新作。
今回は意表を突いて,戦争映画というこれまでは縁のなかったジャンルに挑戦したのだが,そこは一筋縄では行かない曲者のこと。「戦場における戦闘場面がない戦争アクション映画」とい . . . 本文を読む