南アフリカ,ヨハネスブルクという思いもよらぬ場所から現れ,傑作「第9地区」でSF映画の裾野を広げたニール・ブロムカンプ。だが,残念ながらそれに続く「エリジウム」は「リアルに汚れたSF」というフォーマットはデビュー作そのままながら,格差社会へのアプローチが極めて平凡で,正直失望させられた。
だがデビュー長編のインパクトは,人工知能を搭載したロボットを主人公に据えた新作「チャッピー」に対して「もしかす . . . 本文を読む
宮澤の先制点は素晴らしいものだった。右サイドからの折り返しを受けて,落ち着いてマークを剥がしてからゴール左隅に向けて放たれたミドル・シュートの軌跡は,(宮澤が打ったシュートとしては)これまでに見たこともないくらい鮮やかなものだった。
この1点で勝ちきれれば「絵に描いたようなホームゲーム」というところだったが,順位は10位とは言え勝ち点差はこの試合が始まる前までたったの「4」しかない,いわばPO圏内 . . . 本文を読む
イメルダ・スタウントンという女優には,イギリスの曇り空の下,どーんと腰を落として世間を見つめながら,世の男たちを一喝するおばあちゃん,というイメージがある。
代表作の「ヴェラ・ドレイク」は勿論,アメリカで撮った「ウッドストックがやってくる」でも,怒鳴られたら何も言い返せなくなるような迫力で,若者たちの冒険に睨みをきかせていたのが実に印象的だった。
そんなイメルダばあちゃんが「パレードへようこそ」で . . . 本文を読む