イメージだけで言うと四半期毎に新作が公開されているような印象のある,三池崇史監督の新作は,貴志祐介の小説の映画化作品。原作(私は未読)が主に若い層をターゲットとして大ベストセラーとなったことに加えて,AKB48の大島優子が作品鑑賞後に涙で嫌悪感を語ったという「事件」が追い風(田中真紀子大臣風言い回し)になったのかどうかは定かではないが,公開2週目の週末で65万人を動員し,興収で10億円に到達したの . . . 本文を読む
「朝の連続テレビ小説」。まるで普通名詞のようなドラマ枠名だが,毎日15分という放送フォーマットについて行くことが出来ず,これまではどんな話題作も敬遠してきた。しかし今期は「家政婦のミタ」以来となる脚本家遊川和彦が手掛ける作品とあって,ついつい「愛と誠」もしくは「純とネネ」などと言ってしまいそうになるというハードルを越えて,視聴を続けている。
祖父が築いた,人に幸せを与える夢の国=リゾートホテルの . . . 本文を読む
昨年までJ2でしのぎを削り,同時に昇格し,J1でも共に闘ったシーズンも残すところあと2試合。
かたや勝ち点を50まで積み上げて,ACL出場権獲得圏内まであと2点(3位の浦和との差)に迫る勢いのチームと,結果的にではあるが2試合を残している時点で史上最多失点と史上最多敗戦数に並んでしまったチームの対戦という状況を考えれば,札幌は実に良くやったと言えるかもしれない。
先制して,一度は追い付かれても,突 . . . 本文を読む
ザッケローネが日本代表監督になってから,最も苦しい試合だったかもしれない。スコアでは0:4と粉砕されながらも,ボールを廻しながらブラジルに食らい付いて行った強化試合と比べても,チームの苦悩は遥かに深いものだったことは間違いない。完全アウェーの騒然とした雰囲気に気圧され,自陣で出し所を見つけられずに窮屈なボール廻しに終始する姿には,アジア王者の貫禄はどこにもなかった。
しかしそれでも勝った。
オマ . . . 本文を読む
是枝裕和が演出を手掛けることで話題を呼んでいるドラマ「ゴーイング マイ ホーム」だが,数字を見る限り本当に「話題」になっていたのかどうか,どうにも覚束ない展開になってきた。「山口智子の復帰」というもうひとつのフックもあってか,第1回は13.0%という正に「話題のドラマ」レヴェルの数字を叩き出したが,その後がいけない。第2回で早くも一桁に突入したと思ったら,その後も数字は回復せず,最新の第4回は7. . . . 本文を読む
ベン・アフレックが監督した第2作の「ザ・タウン」と3作目となる本作を観る限り(監督デビュー作は日本劇場未公開),資質は幾分異なるものの,同じく俳優出身で監督として映画史にその名を刻み続けるクリント・イーストウッドの後を継ぐ存在になる可能性は非常に高いと見た。マット・デイモンと共に脚本を書き,俳優としても脚光を浴びた「グッド・ウィル・ハンティング」から15年。「アルマゲドン」や「パール・ハーバー」等 . . . 本文を読む