2017年のベスト。番号はいつものように順位ではなく鑑賞順。
1 ラ・ラ・ランド:デイミアン・チャゼル
2 ムーンライト:バリー・ジェンキンス
3 メッセージ:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
4 20センチュリー・ウーマン:マイク・ミルズ(写真)
5 ありがとう,トニ・エルドマン:マーレン・アデ
6 エル ELLE:ポール・バーホーヴェン
7 ダンケルク:クリストファー・ノーラン
8 パターソン:ジム・ジ . . . 本文を読む
松岡茉優。旬の女優であるにも拘わらず,私は「あまちゃん」も「コウノドリ」のいずれも熱心な視聴者ではなく,「桐島,部活やめるってよ」の印象もおぼろげ。唯一「問題のあるレストラン」での「持ってる非リア充少女」役でのみ,ひょっとしたら化けるかも,という予感を感じた女優さんだが,知らない間に化けるどころか,こんな痛くて笑える作品の座長を務めるまでに成長していたとは!
綿矢りさの原作も未読,大九明子監督の名 . . . 本文を読む
ドイツの空襲を受け,徐々に廃墟と化していくロンドン。ダンケルクからの撤退をサポートすべくドーヴァー海峡に集結した民間の漁船。描き方も視点もタッチも異なるとは言え,第2次世界大戦中の二つのエピソードが一つの物語の中で同居する。これは完全にコニー・ウィリスの傑作長編「ブラックアウト」そのものではないか,というのが最初の印象だった。どちらも,戦火をくぐり抜け,逞しく生き抜こうとして奮闘するのが主に女性で . . . 本文を読む
「仮面ライダー平成ジェネレーションズ…」に「ガールズ&パンツァー最終章 第1話」と来て「鋼の錬金術師」。ここ数年の傾向に漏れず,先週の興行収入ランキングの上位を占める作品の殆どは,10代向けの作品ばかりだ。そんな中で公開2週目を迎えた「探偵はBARにいる3」が何とか6位に踏みとどまっているというのは,驚くべき健闘と言えるかもしれない。大泉洋と松田龍平の2人組が醸し出すぐだぐだな味わいが,TEAM . . . 本文を読む
スティーヴン・キングの「IT」。30年以上前に発刊され,キングの数多ある小説の中でも最高傑作とする声が多い作品だが,映像化はこれまでテレビのミニシリーズがあったのみで,劇場用の映画化はアンディ・ムスキエティのメガホンによる本作が初めてとのこと。ムスキエティはギジェルモ・デル=トロ制作の「MAMA」でデビューした若手ということだが,本作を観るまではまったく知らず,特に食指も動かなかったのだが,全米で . . . 本文を読む
ズーイー・デシャネルとジョゼフ・ゴードン=レヴィットという完璧なキャスティングと、マーク・ウェブの才気溢れる演出、二人の出会いのきっかけにザ・スミスを使う選曲のセンス等々を高く評価し、私は「(500)日のサマー」をその年のベストの1本に選んだ。同作で才能を認められたウェブが、ハリウッド大作の「アメイジング・スパイダーマン」の監督に抜擢されることとなったのは周知の事実。
そのウェブの新作が「gift . . . 本文を読む
開幕から5試合を終えて勝ち点が5に届かなかったチームの残留というのは,過去に例がないとのこと。そんな重たいジンクスを打ち破った札幌の後半戦の戦い振りは,見事と言うしかない。2001年の岡田監督の下での残留から16年。決め手は外国人助っ人二人の八面六臂の大活躍だったとは言え,「昇格と残留の繰り返し回数1位のエレベーターチーム」という有り難くないニックネームで呼ばれても反論できない札幌にとって,チーム . . . 本文を読む