ここまで変身を遂げるとは思わなかったぜ,ラッセル・クロウ。
松坂慶子に松下由樹。最近ではクイズ番組に出ていたあべ静江か。若かった頃の体型をかなぐり捨てて,首から肩にかけてのヴォリュームと包容力で勝負するようになった女優さんや女性歌手は枚挙に暇がないが,男性の俳優でここまでメタモルフォーゼした例は,そう多くはないだろう。映画を観ながら,完全に表舞台から姿を消してしまったかつての恋人メグ・ライアンがこ . . . 本文を読む
記憶力は年々曖昧になる一方だが,マッチデイプログラムの表紙を飾った選手がその日の試合で活躍した例がそう多くない,というのは,かなり確かだと思う。
今日の都倉の先制点は,5年振りのJ1での初勝利を手繰り寄せた記念すべきゴール,という意義と合わせ,そんなジンクスを吹き飛ばすものとして,長く記憶に残るものとなるだろう。
前節のセレッソ戦の後半辺りから,ほのかに勝利の気配は漂っていたが,広島のスターティ . . . 本文を読む
次々と新作が制作されるMARVEL社コミックの映画化作品だが,本作も日本で絶大な人気を誇るベネディクト・カンバーバッチの主演ということもあってか,公開初週から若者の人気を集めていたようだ。札幌での公開最終日となる10日の最終回も,観客席は6割程度埋まっていた。音楽界と同様に関心がどんどんドメスティックなものに集中する傾向にある興行界において,同シリーズの作品が常に一定の人気を保っているというのは, . . . 本文を読む
5年振りに戻ってきたJ1。これまでテレビで観戦した2試合を観る限り,上位カテゴリーという圧力に,選手だけでなく監督までビビっているような戦い振りで,これではこれまでと同様にすぐに降格することは間違いない,と感じていた。しかし,昨季も戦った昇格組のセレッソ大阪とのホーム開幕戦は一転,このまま無抵抗で二部に戻るのは良しとしないという心意気が伝わってくるような試合となった。
ユン・ジョンファンが監督と . . . 本文を読む
それまで使われてきた文法を書き換えるべく,格闘している姿がはっきりとスクリーンに刻印されている,飛び抜けて若い作家。その成果は既に世界的に高い評価を得ており,名だたる俳優が彼の下へと馳せ参じている。映画の未来,とまで謳われた作家の新作は,期待通りカンヌでグランプリまで獲得した。どこからどう見ても文句のつけようのないキャリアであり,その文脈で最新の果実を賞味しようとしたのだが,やはり駄目だった。相性 . . . 本文を読む