子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。
子供はかまってくれない
2014年J2リーグ第22節 札幌 VS 大分【1:1】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/3b/168d170b929369bba9dbd15feca9cd61.jpg)
かつての「日本の至宝」,小野伸二選手のコンサドーレ札幌デビュー戦。試合前の売店に並ぶサポーターの中に,かつて小野が在籍し,あのファンペルシーを操っていた栄光のフェイエノールト時代のユニフォームを着ていた男性がいた。そんな熱烈な小野サポーターも含んだ観客は,2万人を超えた。いつも試合開始直前にドームに着いても,悠々と席を選ぶことの出来るバックスタンドのSB席も,今日ばかりは空席を見つけるのが難しい程の盛況ぶりだった。
しかし札幌は,その大勢のサポーターに「また応援に来よう」という気にさせる最大のプレゼント,すなわち勝ち点3の勝利を届けることは出来なかった。
その元凶は何と言ってもベンチワークだ。
残り30分まで選手交替を使わず,31分になって最初に小野を引っ込めたまではまだ理解できる。1点リードした状態のまま,都倉で前線に圧力をかけて逃げ切る,というのは理にかなった戦法だろう。
問題はその後だ。
ボールを拾えなくなっていたのは,明らかにボランチの運動量が減っていたこと,とりわけミスの多かった上里が後ろに下げるパス以外でほとんどゲームに関与できなくなっていた状態を,見過ごしたことにある。へばっていたにせよ,あの状態ならば宮沢をボランチに下げて,その代わりにトップ下の選手を入れた方が,全体的なバランスは保てたはずだ。
しかし仮に上里を残して上原拓郎を投入することが避けられなかったにせよ,石井投入後のフォーメーションがまだ整わない2分後に交替カードを切ることは考えられない。
確かに序盤からフィジカルとパワーで危険な存在であり続けたラドンチッチの最後のヘディングは,素晴らしかった。あのシュートに関しては,金山もノーチャンスだった。
しかしマークがきちんと機能していたならば,右クロスにももう少しプレスをかけられていたはずだし,中のマークももう少し身体を寄せられていた可能性はあったはずだ。
すべては交替カードの切り方が,勝っているチームのそれではなかったことが,最も大きな敗因(負けてはいないけれどもほぼそれに等しい)であることは間違いない。
小野の動きはまずまずだったが,それよりも小野が入ることによって,チーム全体が小野経由のスムースなパス廻しを予期したかのように早めに動き出していたのが良かった。
加えてボールを受けた時の荒野のドリブルには期待感があった。今の札幌の攻撃に必要なのは,まず荒野に前を向かせることだろう。
それだけにベンチのお粗末なドタバタが何より悔やまれる。
小野という金星を稼いだ野々村社長の次の仕事は,間違いなく次の監督選びだ。
しかし札幌は,その大勢のサポーターに「また応援に来よう」という気にさせる最大のプレゼント,すなわち勝ち点3の勝利を届けることは出来なかった。
その元凶は何と言ってもベンチワークだ。
残り30分まで選手交替を使わず,31分になって最初に小野を引っ込めたまではまだ理解できる。1点リードした状態のまま,都倉で前線に圧力をかけて逃げ切る,というのは理にかなった戦法だろう。
問題はその後だ。
ボールを拾えなくなっていたのは,明らかにボランチの運動量が減っていたこと,とりわけミスの多かった上里が後ろに下げるパス以外でほとんどゲームに関与できなくなっていた状態を,見過ごしたことにある。へばっていたにせよ,あの状態ならば宮沢をボランチに下げて,その代わりにトップ下の選手を入れた方が,全体的なバランスは保てたはずだ。
しかし仮に上里を残して上原拓郎を投入することが避けられなかったにせよ,石井投入後のフォーメーションがまだ整わない2分後に交替カードを切ることは考えられない。
確かに序盤からフィジカルとパワーで危険な存在であり続けたラドンチッチの最後のヘディングは,素晴らしかった。あのシュートに関しては,金山もノーチャンスだった。
しかしマークがきちんと機能していたならば,右クロスにももう少しプレスをかけられていたはずだし,中のマークももう少し身体を寄せられていた可能性はあったはずだ。
すべては交替カードの切り方が,勝っているチームのそれではなかったことが,最も大きな敗因(負けてはいないけれどもほぼそれに等しい)であることは間違いない。
小野の動きはまずまずだったが,それよりも小野が入ることによって,チーム全体が小野経由のスムースなパス廻しを予期したかのように早めに動き出していたのが良かった。
加えてボールを受けた時の荒野のドリブルには期待感があった。今の札幌の攻撃に必要なのは,まず荒野に前を向かせることだろう。
それだけにベンチのお粗末なドタバタが何より悔やまれる。
小野という金星を稼いだ野々村社長の次の仕事は,間違いなく次の監督選びだ。
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