goo

THE KOOKS「KONK」:アークティック・モンキーズのライバルにのし上がる日は来るか?

シングルカットされた2曲目の「Always Where I Need To Be」が素晴らしい。
ラフなギターのカッティングで幕を開け,勢いのあるドラムで加速されたビートに乗って繰り広げられる2分42秒のロックンロールには,試聴している最中にヘッドフォンのヴォリュームをぐぐっと上げさせるような力が満ち溢れていた。これは買いだ!と思ったまでは良かったのだが…。

アークティック・モンキーズと同時期にデビューした,若手4ピースバンドの新作。鮮烈だったアークティック・モンキーズの登場に比べると,レコード店で試聴したデビュー作はどうにも輪郭がはっきりしない,という印象だったため,本格的に聴き込むのはこれが初めて。

だが,アルバムを通して聴いて受けたのは,弾けるような若さよりも,まっとうすぎて食い足りない,という印象だった。既に同世代のアークティック・モンキーズの開き直ったふてぶてしさや,フランツ・フェルディナンドの捻れたポップ感覚に触れているリスナーからは,彼らに匹敵するような個性を獲得しない限り,早晩サマー・フェス専門のバンドと見なされてしまう危険性は否定できない。

引き出しの少なさは致し方ないにしても,「まっとうさ」を売りにしていくには,シングル曲級のキャッチーなリフを持った曲を取り揃えることが必要だろう。
国立のロック学校出身者(本当にそんな所があるのかぁ?)らしく,正確な自己分析が出来れば,伸びる可能性はあると見て1/2をプラス。
★★★
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« MADONNA「HARD... 映画「ゼア・... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。