『古舘伊知郎トーキングブルース「言葉2022」』
本日いっぱい配信でご覧頂けます(上演時間約2時間)
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みなさまぜひ!
ここまで出た要素を整理したところ、このままでも成立しているけれど、何かが足りないという気もしてきました。
そこであらためて考えたのは、20年ぶりに「言葉」というテーマをやる意味です。20年前に語ることができなかったことはなにか?
それは20年前と現在の「言葉」の変化です。
「言葉」の変化の顕著の場として選んだのは「政治」と「SNS」でした。
「政治」に関しては、古舘さんはお手の物。苦労することはありませんでした。
大変だったのは「SNS」。なにしろ、古舘さんの(語彙力)にない言葉の集積。自分のものにするのにもっとも苦戦したのが、このブロックです。
「政治」と「SNS」、新たな2つのブロックに加えて、これまでに出たネタの補強を7月8月9月で行いました。
並行して、冒頭の「いま気になる言葉」のネタも作り続けていました。
打ち合わせでは、前回からの間に古舘さんが気になった言葉をまず挙げるのですが、その時の枕詞は「これは使えないかもしれないけれど」
その一例を記したのが、こちらのメモです。
内容の詳細は忘れてしまいましたが、話を聞いた後でこう答えたはずです。
「よくわかりません」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/59/07c605cef84135320e3b6e14ec706a61.jpg?1670716357)
9月末、ようやく準備稿の作成に入りました。
かつては、打ち合わせの後に作家が台本のかたちにまとめ、それを改訂していくという流れでした。しかし今回は、ネタの順番を記したメモ(構成表)を作り、それを元に古舘さんが喋り、録音。文字起こししたものを整えて、次に進むという工程にしました。
こうして、まだ歯抜けの部分はあるものの全体像の見える準備稿の目処が立ちました。後はいくつかの作り物部分を固めていけばいい、そう思っていたところに、新たなニュースが飛び込んできました。
2022年10月1日、アントニオ猪木さんの訃報でした。
続きは次回。