山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ヤギと氷河とイスキア島

2007-10-25 | なんとなく報告
近所のおじさんが、ヤギをかわいがっていた。
白いシャツと白いズボンをはいた、ほっそりして顔も細いおじさんが、白いヤギとあぜ道でふんわり向かい合ってお話ししている様子は、おじさんもヤギみたいで、「なかよし」という感じ。
秋の穏やかな日差しの中で、とてつもなく平和で愛に満ちた一角を作っていた。
写真がなくて残念だけれど、そんな光景は人を心地よくする。

おじさんは派手なカラオケスナックの経営者なのだが、おじさん自体は地味で、畑仕事が大好き。ヤギをあぜ道につないで草を食べさせている。かわいいヤギ小屋も作ってある。(経営者は奥さんなのかもしれない)
ヤギはおじさんと一緒にいられて安心、うれしい、という顔をしていた。


寒くて、毎晩ストーブをつけている。
すぐに冬がやってくる。
人生にも夏と冬があるらしい。少し前まで私の人生も温暖化なのか暑かったが、近頃放置人工林のように寒々と感じることが多い。このまま氷河期に向かわないことを願う。
でも、今日は坂折棚田保存会会長と打ち合わせ。いいお話ができた。
寒い中にもちいさな暖かい日があって、ほっとする。

何も建設しない態度やマイナスの言葉は、相手を凍りつかせるけれど自分も寒いはず。そんなもので凍りつかないようにしたいものだが、無為で空虚な言葉の応酬にまみれざるを得ない状況があるから残念だ。


イタリアにイスキアという島があることを知った。
イタリアはパスタとトマトとワインに満ちてる感じで、ぜひ行きたい国だが、島好きの私としてはイスキア島は見逃せない。温泉もある保養地らしい。
その楽しそうな島にも凍りつく言葉や態度が落ちてるんだろうか。
きっとどこにでもあるんでしょう、悲しいけれど。人間がいる限りは。
でも楽しそうな島には、楽しいことが好きな人や、楽しくなりたい人が集まってくるのだと思う。