山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

炭焼き 窯の口を閉じる

2008-01-25 | 山里
今日、木曜日の午後1時、窯の口を閉じた。
朝10時ごろにはかなり煙が少なくなって、それからみるみる煙が薄くなっていった。

窯から炭を出すのは2月2日。
地元で面倒をみてくれた直さんも強二さんも、出したらすぐに、次を焼きたそうである。
一旦温まった窯は次回は楽にできる。「炭窯は使えば使うほどいい」と強二さん。
なので、2日はある材を入れて2回目を焼くことになりそう。

今回の炭焼きは、名人強二さんに、経験はあるけど復習したい直さんが弟子のように習う形になった。
直さんはどんなことでも一生懸命とりくみ学ぶ人なのだということがわかった。

10時に一旦名人達と別れた後、ちづ子さんというおばあさんに、前にお味噌をもらったお礼のおまんじゅうを持ってたずねた。お味噌のお礼をしていないことがずっと気になっていた。
2日前にも伺いコーヒーをごちそうになった。
今日もすぐに帰るつもりだったが、上がっていけと言われ、またコーヒーをいただいた。熱心に言われたら帰るわけにもいかない。
せっかくのお話を聞く機会だから。
ヒマな人だと思われているだろう。決してヒマではない。
事実昨日は2時間しか寝ることができなかったのだから。

お味噌のお礼は、そのとき私をそこへ連れて行った河合先生が、とっくの昔にしてくれているとのこと。
私はそのことを全く知らなかった。どこで人に助けられているか解らない。

「お米作っとったら食べていけん」
という嘆きが、さりげなく出てきた。
なんという矛盾した、そして真に迫った言葉。
それが今の日本の農山村の現状。

昔のりんごの話も聞いた。切なかった。
眠いので今日はこのあたりで。