山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ミョウガを太らせる方法

2012-08-15 | 植物

1週間ほどミョウガをちゃんとチェックしないでいたら、
にょきにょき出て、花が咲きまくっていた。
おそらくここ数日の雨で、成長したのだと思う。

花が咲いてしまうと、ミョウガは食べづらくなる。もちろん食べられはするけど
花芽が開いて、中に土が入ったり小さなナメクジが入ったりしている。
ナメクジ、ちょっとやめて。まあこれはめったにないけど。
洗うのがとても大変。

でもミョウガ大好きなので、もちろん収穫する。

ミョウガ畑は梅と桃と柿の木の下にある。誰かがミョウガと柿は相性がいいと言っていた。

春先に、ミョウガが生い茂りすぎでしかも落葉に埋もれてぐちゃぐちゃだったので、落葉をかき集めて隅っこに寄せておいた。
厚さ40~50センチの山にしてあった。

そうしたら、なんとその上ににょきっとミョウガが出ていた。
地面の上の厚さ40センチの落葉をくぐりぬけて顔を出している。
しかも、それが、飛びぬけて大きい。ほかのどれよりもよく太っている。

ミョウガの生産地で、畑にススキの葉を厚く敷いているのをよく見かけるけど
なるほど、と納得。
来年はもっときちんと作ってみたい。


私が今気に入っているミョウガの食べ方は
細かく刻んで、花かつおとお醤油と、1、2滴ラー油を落として
ご飯に乗せて食べる、というもの。一緒に海苔も食べる。
今日はちょっと「ゆこう酢」(柑橘果汁)も垂らしてみようと思う。


写真/ボタンヅル・栂池高原で


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盆、七夕、虫送り

2012-08-15 | 山里

朝晴れていたかと思ったら、どんよりした雲が立ち込めて、雨が降ってきて、また止んだ。
昨日に続き、ときどきザーッと降る天気。
朝顔もうなだれてしまった。

8月11日に、初盆の供養があって、お寺に行ってきた。
大施食という行事でもあった。
お堂の中がきれいに飾り付けられている。
入り口のすぐ内側に1つ、外側に1つ、お供えを置く方形の大きなたながしつらえてあって
外のたなには、すいか、かぼちゃ、とうがん、立派なさつまいもなど、野菜がゴロンゴロン供えてある。
内側のたなには、箱入りのお菓子や、籠盛りの果物など。それぞれ、供養に来た人が持ってきたお供えで、名前も書いてある。
そして、笹に五色の短冊を結びつけたものが立ててあった。短冊には如来さんの名前がいろいろ書いてある。
それに花々。

中心となるおっさまはオレンジ色の衣を着て、すごく派手。
お経が始まると、鉦や太鼓を打ち鳴らして、楽団のようだ。

色とりどりで、きれいで、開け放った本堂から外の山々の緑が見えて
風も通り、心地よい空気。

私にとってはもの珍しいし、とてもきれいなので、写真を撮りたいけれど
とてもそんな雰囲気ではない。
観光客としてインドネシアに行くと、こんな宗教行事でも平気で(それでもちょっとは遠慮しながらだけど)写真を撮ってこられる。だからそんな写真はたくさん持っている。
ところが自分の最も身近なものは写真が撮れないのが少しもどかしい。
写真を撮るという行為は、当事者じゃないこと、見物人であることの証明でもあるかもしれない(みんなで撮る記念写真は例外)。

日本のお寺って、わび・さび、というか、地味っぽいイメージがあるけど
全然そんなことはない。
きらびやかで、写真に撮りたくなるようなものなのである(曹洞宗の場合。ほかのことは知らない)。

お寺の笹飾りは初めて見た。七夕飾りと似ている。
七夕は民間ではもともとお盆に由来するものだといわれている(本で読んだ)。
水とも関係している。
お盆の頃、川では遊べなくなり、お墓を水で流して掃除をする。
宮中で行った七夕祭りは、カジノキの葉を使ったり、墨を磨って文字を書き書の上達を願ったり、中国の織姫と彦星の物語と結びつけたりしていたが、民間のものはまた別である。

そして、同時期に行われる虫送り。田んぼの虫をなぐさめる行事だと言われているが、本当の意味は謎だという話も聞く。
うち(中津川)のすぐ近所でも1集落だけ行っていて、毎年7月の初めに、路傍の石碑のところに写真のような飾りが立てられる。
笹と短冊、てっぺんに藁で作った馬が乗っている。
夏空に、真っ白な短冊がすがすがしい。
うちのほうは、お盆は新盆(7月)である。
……ふと思うけど、これをやる場所、リニアでつぶされないだろうか。


虫送りと七夕の関係はよく分からないけれど
同じ時期に行われ、似たような飾りを作るのが面白い。


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