山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ノコンギク

2012-10-12 | 山里

朝晩とても寒いけれど、昨日は日中暑くて、ツクツクボーシが鳴いていた。心なしか、声が澄んでいる。
草ももうそれほど伸びる気配がないので気が楽。

ノコンギクがやっと咲いてきた。
ノコンギクはいわゆる道端や田んぼのあぜの雑草で、わざわざ栽培する人はないけれど
うちでは花壇のノコンギクは残してあって、花を楽しもうとしている。
ただ、色がとても薄いのがちょっと残念。山の高いところにいくほど紫色が濃くなるような気がする。ときどき別の花かと思ってよく見ると、やっぱりノコンギクなのだ。

ノコンギクは地下茎があるようで、ちょっと出てきたのを残しておいたらどんどん増えてしまった。
我が家の庭の植物(雑草)は、はっきりと遷移していて、昔全然生えなかったものが、このごろ生えてきたり、その逆だったり。
昔よく生えていたのは、アレチマツヨイグサ。これが、今、全くみかけなくなった。
それと、コモチマンネングサ。ほとんどなくなった。
ウシノシッペイ。数年あったけど今年はない。
7、8年前に突然生えてきたのが、カワラケツメイ。でも最近消えちゃった。これは、なんとかいうめずらしい蝶の食草だとか言って、カワラケツメイ自体が保護対象になりつつある。
オオチドメ。昨年あたりから。初めは「あらかわいい」と思っていたが、今はかなり憎たらしい。増えすぎですよあなた。
大体野草は、あらかわいい、あら珍しい、と思わせておいて、あっというまに侵略者になっちゃうのだ。騙されないようにしなければならない。
アキメヒシバ。オオバコ。シロツメクサ。カタバミ。ヤブマメ。ヤマイモ。もうやめてね。
そして、ノコンギクは2年ぐらい前に初めて生えてきたのだ。
こんなどこにでもあるものが今まで生えてこなかったのが不思議でならない。


写真/ノコンギク

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